お酒好きな方には、あまりよくないお知らせがありますので、心してお読みください。

 皆さんが健康でいるために、1週間で飲んでもいいお酒の量は最大でグラス5杯…これがすべてです。1週間にアルコールは約100グラム、つまり標準サイズのグラスでワイン5杯、ビールで5パイント(2.8リットル強)に相当するまでの量が健康を維持するためにはいいのです。 

 そして1週間にそれ以上のお酒を飲むならば…、心臓疾患・卒中・命に関わる動脈瘤、あるいは死に至るリスクが高まるのです。 

 この酔い覚めしてしまいそうな目安は、飲酒の習慣と健康について約60万人を対象に実施した調査の結果をまとめた新たな研究論文で示されているものになります。この研究では、40歳の飲酒者の場合、週に5杯以上お酒を飲むと早死にするリスクが確実に高まるという結果を導き出しています。 

 ケンブリッジ大学の統計学者デビッド・シュピーゲルハルター氏は「ガーディアン」紙に、このリスクについてさらに詳しく説明しています。

 それによると、40歳の飲酒者が週あたりの目役を超える量のお酒を飲んでいる場合、グラス1杯ごとに寿命が15分縮まるそうです。また、40歳の飲酒者がひと晩にワインをグラス3杯飲んでいると、その人の寿命は2年短くなるそうです。 

「飲酒には喫煙と同程度のリスクがある」とシュピーゲルハルター氏は述べています。 

 いっぽうで、ある研究では90歳を越える人の場合、1日にグラス2杯のビールもしくはワインを飲んでいると、そうでない人よりも長生きできる可能性が高いこともわかっています。つまり、健康な食事をとり続けて(ただしお酒は週にビール5杯まで)90歳まで生きられれば、その後は思い切りお酒を楽しむことができるとも言えるわけです。 

 あるいは今度の週末にバーに出かけ、好きなものをオーダーし、寿命について心配するのは後回しにするという手もあります。人生は日々楽しむようにしなければ、そもそも生きる意味などありませんからね…。


From ESQUIRE UK 原文(English)
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。