※本記事は、プロトレーナー、ボビー・マキシムスの寄稿によるものです。
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 私(筆者ボビー)にとって必要なトレーニングを突き詰めると、ときには極端なほど長い距離におよぶエクササイズなどの運動をしなければならないことがあります。  

 以前、英国でフィットネスセミナーの講師を行ったとき、友人のジョージの誘いでロンドン郊外の彼の家に泊まる機会がありました。そこで、何かしら運動はしなければと思っていた私は、彼の家の近くにトレーニングに適した環境がちょうど1マイル(約1.6km)つづく道があることに気が付きました。

 そこである日ジョージに、「この道をランジだけで走破したことがあるか?」と唐突ですが何気なく聞いてみたのです。彼は目を丸くして…「無謀過ぎるよ」と応えました。  

 このようにして、私たちの挑戦が始まったのです(笑)。

 私の筋トレのモットーの1つには、「脚を鍛え上げるためには、それほど多くのレッグ(脚)トレーニングは必要ない」というものがあります。

 そして、ジョージが運動着に着替えると、私たち2人はこの道をランジだけで踏破しました。

 それから今まで、ジョージはあの道を運転するたびに、ある種のトラウマ的な感情を抱かずにはいられないそうです(笑)。あのトレーニングは精神的にも、肉体的にも、かなりハードなものでしたから…。
 

◇レッグ(脚)トレーニングによる肉体的のメリット とは?

 とはいえ、肉体的には圧倒的なメリットがあります。  

 長い距離をランジで進むことは、ケガをしにくい膝をつくるためには最高のトレーニングの1つです。

 ランジには、膝関節を安定させてくれる効果がありますから。このトレーニングを定期的に行えば、ランニングやスクワットで膝の痛みを感じる人も、その痛みを緩和することも期待できるのです。  

 またランジは、強靭で無駄のない脚をつくります。ランナーなら坂道のランニングがグンと楽になるでしょうし、ウェイトトレーニングをしている人ならレップ数や筋力の回復速度に変化を感じられるでしょう。


◇注意点

 ただし、体のサインは見逃さないよう注意してください。  

 今の時点で1マイル(約1.6km)ランジに耐えられるだけの筋力がないと思う人は、距離を短くしたり、タイマーをセットして、その場でのAMRAP方式(as many rounds as possible=できるだけ多くのラウンド数を行うの意)のトレーニングにしてもいいでしょう。  

 どんな方法であれ、限界を超えて自分の体を痛めつけないようにしてください。それでは、ボビーが考案した1マイルの「レッグ(脚)トレーニング」方法をご紹介します。ぜひ、挑戦してみてくださいね。

◇脚を鍛える筋トレのやり方

《筋トレのやり方》

■自重ランジで行う1マイル(約1.6km)の「レッグ(脚)トレーニング」方法

存在しない画像
Courtesy of @Bobby Maximus(via Youtube)

 動画のようにランジを行ってみましょう。ただし、立ち上がる際には前に出した脚を引くのではなく、もう一方の脚を前に出してランジをして前進していくイメージです。

 1周400mのトラックを4周します。または1回のランジの長さを測り、1.6kmをこの数字で割ってその回数分行っても良いでしょう。

目標時間:75分以内

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Lunge - How To
Lunge - How To thumnail
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Source / Men's Health US