男なら、誰もが一度は憧れるだろう格闘家…単なるマッチョではなく、削ぎ落としの美学とともに鍛え上げられた筋肉を持つ肉体、そして不屈の精神には尊敬にも近い憧れを抱くものです。

 
 そして、共感できる格闘家に出会えば、そのバックボーンまでも理解しながら、まるで自分ごとのように応援していく…そして、その格闘家同士の熱い戦いに胸をわしづかみにされ、熱狂するのではないでしょうか。そうして試合も終盤過ぎぐらいになるとシャドーでワンツーを真似ながら、「俺も強くなりたい……」と呟くのです。
 
 今回体験させていただいた私、牧羽貴彦の青春時代は、K-1やPRIDEが全盛期でした。
 
 冒頭であえて断言しましたが、それほどまでにブラウン管(当時のテレビは薄型ではなかったんです)に噛り付いていた記憶があるからです。特に私の世代は、『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』など、格闘漫画からの影響は大なわけです。さらには、『湘南純愛組!』や『クローズ』などヤンキー漫画の影響も…(笑)。
 
 前置きが長くなりましたが、男にとって「強さ」への憧れは、世代を超えて不変なものではないでしょうか。その「強さ」には、肉体と技術が必要となります。そして、それが一気に叶うのがパーソナルトレーニングのエアロボクシングでは…と思い、私はさっそく体験させてもらったわけです。
  

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 ジムの名前は「BODY PEAKS(ボディピークス)」。ジム特有の汗臭さのない、優雅で上品なマンションの一室にてパーソナルトレーニング。優雅に、そして個人の要望にかなった親身な指導を約束してくれます。



ボクシングと筋トレのイイトコドリ
  
 筋トレをしただけでは、または格闘技術を学んだだけでは、本当の「強さ」を手に入れることができません。どちらも必要です。この2つを自己流で学ぶことは難しく、一度でもプロに指導してもらうと、驚くほど上達します。プロスポーツ選手で自己流で世界一になれる人がいないように、プロのトレーナーに教わるのが早道。

 
 2019年にはラグビーW杯が日本で開催され、その翌年2020年には東京五輪を控え、私の中でもスポーツ熱がふつふつと盛り上がってきているときです。そんな折、特派記者として働くチャンスをいただいている編集者のOさんから、「友だちに『修斗』の現役選手がいてね…猿丸ジュンジっていうんだけど、彼、(港区)青山でパーソナルトレーナーをしているんだ…」ということを聞き、その場で「体験させてくれないか」と懇願。そうして、この記事を書かせていただくことになったのです。
 

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パーソナルトレーナーの猿丸ジュンジ選手(左)とともに、ストレッチからスタート。現役選手の解説によって、単なるストレッチも最高のトレーニングに…。猿丸選手による「ストレッチの役割とポイント」の解説を聞きながら行えば、いつもやっているストレッもその後の充実感がハンパありませんでした。もちろん言うまでもなく、その後のトレーニングも充実感がハンパないにもほどがあります…(笑)。
 
    
 筋トレは見よう見まねで、誰でも簡単にできるものです。しかしながら、その裏になる大切なポイントは把握しないまま行うため、正しいフォームで正しく負荷のかけ方をせずに行うため、ある程度まで効果が出ないことが多いのです。それでは、時間とお金をどぶに捨てているようなものです…。求める肉体の理想像や鍛え方は人それぞれあると思いますが、プロの格闘家が教えるトレーニングって、無駄がなく理想的だと思いませんか?

始りのストレッチからちょっと辛いんです。

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Yohei Fujii

 パーソナルトレーニングジム「BODY PEAKS(ボディピークス)」でトレーナーを務める猿丸ジュンジさんは、日本の総合格闘技団体「修斗」の現役選手(以降、猿丸選手と呼びます)。肘から下の筋肉がこんもり盛り上がっていて、明らかに強そうな…常人とは違うオーラが漂います。
 
 トレーニングは、ストレッチおよびフォームローラーによる準備運動から始まります。フォームローラーが結構重要で、これを使用することで筋膜がよりほぐれ、可動域を広げてトレーニングの効果をさらに引き出すことができるそうです。
 
 見た目は楽しそうに見えるかもしれませんが、それはそれは…。いきなりストレッチの時間を終えただけで、「お疲れさまでした~」と逃げたくなるほどでした。ですが、ここはパーソナルトレーニングの強み…猿丸選手に諭されるわけです…(笑)。
  

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 「筋肉というものは、適正に活動が行われないと筋膜が硬くなって、拘縮といって部分的に極端に硬くなることがあるのです」と猿丸選手。 体に痛みがあるとき、拘縮した筋肉が原因で痛みが起こっていることが多いようで、この極端に拘縮した部分を「トリガーポイント」と呼ぶらしいのです。いわば、その痛みの「トリガー(引き金)」となっているという意味のようです。
 
 その痛みを感じる患部自体に原因がないことがあるのは、別の筋肉にあるトリガーポイントが痛みの原因になっていることがあるからだとも…。ちょっと難しい話になりましたが、これ以上は、皆さん実際に猿丸選手のパーソナルトレーニングを受けるしかありません。私がこれ以上説明すると、あやふやになりそうなので…。
 
 最初のストレッチの時間は、通常のストレッチを行ったあとにフォームローラーよる「筋膜リリース」を行います。「筋膜リリース」とは、筋肉を包み骨や関節を繋がる筋膜に圧をかけ、萎縮や癒着を正常な状態へと解放する方法とのこと。
 
 以前から気になっていたフォームローラーによる「筋膜リリース」ですが、ここで実体験できました。しかも、本物のトップアスリートからのアドバイス付きで…。
 
 実際に猿丸選手もフォームローラーによる「筋膜リリース」を取り入れたことで、持病の腰痛緩和にも役立ったとのこと。パフォーマンスの向上、トレーニング効果の向上ばかりでなく、リカバリーの効果も上げ、リンパの流れや血流量の向上、さらに関節可動域の向上姿勢を整える身体動作の向上も期待できるとのことなので、おすすめですね。
 
 最近体に硬さを感じる方は、ぜひともこちらをお試しください。猿丸選手の実体験を聞きながらトレーニングを行えば、この辛さもなんその…ですしょう。たぶん(笑)。

続いて、マシンを使った筋トレへ

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Yohei Fujii

 フォームローラーを用いた「筋膜リリース」を含めたストレッチの次には、マシンを使った筋力トレーニングへ。
 
 ここ「ボディピークス」は、筋力アップをメインしたジムとは違います。ゆえに、筋トレ用のマシンも最小限にとどめられているようです。こちらのコンセプトは、東京の港区南青山で1時間1組のみの完全個室のパーソナルトレーニングジム。スタイリッシュに自分のカラダを知り、正しい状態へとリカバリーすることを最大の目的としています。
 
 もしあなたが「減量」という目標があるのであれば、それを担当したパーソナルトレーナーの親身な指導によって改善の方向へと導いてくれるのです。猿丸選手を代表にここ「ボディピークス」では、「トレーニング」、「ケア」、「ボクシング」を3本柱に、会員にとって最も効果的なメニューを担当するパーソナルトレーナーがオーガナイズしてくれ、そして、一緒に取り組んでくれるのです。
 
 皆さんにとって最も効果的な方法で、「なりたい自分」にナビゲートしてくれるのが、「ボディピークス」の魅力です。私の場合は、「胸板をもう少し厚くしたい!」という希望を入れたので、マシントレーニングも数種メニューに組み込んでくれました。
  

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 通常のベンチプレスを行ったあとに、上の写真のシングルハンドで交互にリフトすることで効果を上げます。 

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最後の仕上げは、ダンベルで追い込みます。

 

トレーニングの最後はエアロキックボクシング― 猿丸選手が本領発揮!

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Yohei Fujii

 今回、私が指導を受けたパーソナルトレーナーの猿丸ジュンジ選手は、前ページでお伝えしているように総合格闘「修斗」の現役選手。体つき以上に、目の鋭さも違うんです。自分の弱点も見極めていそうな…なので、アドバイスも的確なのか…と。
  
 そんな猿丸選手が本領を発揮する時間がきました。筋トレのあとは、エアロキックボクシングです。
 
 ボクシンググローブをはめて…、いわゆるキック―ボクサーの練習前試合前の儀式。それを本物の選手の前で体験した私は、このときすでにクタクタだったのですが…。まるで自分がこれからリングに上がるかのように高揚し始め、再び集中力が高まるのがわかりました…(笑)。
 
 そしてミット打ちの開始です。
 
 要望によって、シャドーによるトレーニングのみ、ミット打ちのみなど目指す内容はもちろん、その日の気分によっても、トレーニング方法と度合は変更できる。それがパーソナルトレーニングの強みでもあり、猿丸選手にお願いした強みでもあります。また途中、挫けそうになっても猿丸選手は、上手なアドバイスをくれるのです。男心をくすぐる…。これこそ、現役選手がパーソナルについてくれた最大のメリットとも言えるでしょう。私もそれを、ここで痛感しました…。
   

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 相手はプロの現役格闘家です。私も遠慮なく、思い切りジャブやストレート、フックやキックを打たせていただきました。
 
「パンチを打った後、もっと後退してください!」…猿丸選手から実戦を想定したアドバイスをもらいます。ですが、脚がついていかなくなる…そんなときも、「30秒間だけがんばりましょう」「タイマーのアラート鳴るまでファイト!」など、盛り上げてくれるのです。
 
 キックボクシングが好きな私はかつて、ジムに入会したことがあります。そこでは会員よりも、トレーナーの数が圧倒的少なく、会員同士で結局打ち合っていました。ですが、ここでの相手は猿丸選手です。現役です。しかも、「修斗」の世界では名の通った選手…。素人相手のミット打ちでは到底味わいことのできない高揚感が味わえるのです。
 
 そしてなにより、的確なアドバイスを私だけに伝えてくれるのです。これほど魅力的なことはありません。英語教室もマンツーマンのほうが向上するように、格闘技および筋トレもやっぱりマンツーマンがいいですね…。

 
 もはや、「あしたのジョー」の矢吹 丈になった気分になった牧羽がいました。最後には猿丸選手のことを、「猿丸のとっつぁんよ~」と言っていたとかいないとか…(笑)。担当の編集者のOさんからは、「キックだから、『キックの鬼』の沢村 忠でしょ…」とツッコまれましたが、「私はそのアニメを観ていた世代ではないんですよ」とOさんに対し、冷静にツッコミ返しました…(笑)。

お世話になった猿丸選手について

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 今回お世話になってパーソナルトレーニングジム「ボディピークス」、ここでパーソナルトレーナーになってくれた猿丸ジュンジ選手を最後にご紹介しましょう。

猿丸ジュンジ選手

 脱げばキレッキレの肉体の持ち主なわけです。「修斗」ではシューティングジム横浜に所属し、階級はストロー級(ー52kg)。2018年10月度世界ランキングは5位(23戦16勝 9KO 1S 7敗)。世界チャンピオンまでもうすぐじゃないですか…こうして短い時間でも、こんな私を応援してくれたお礼に、「修斗」のおける猿丸選手を今後は応援していきたいと思っています。
 
 猿丸選手の次なる試合は、2018年11月17日(土)に行われる「プロフェッショナル修斗後楽園ホール大会」とのこと。その日の第2試合、もちろんストロー級5分3Rの試合に出場とのこと。対戦相手は2018年10月度世界ランキング6位の本田良介選手です。
 
 …というわけで、ぜひとも皆さんもパーソナルトレーニングジム「ボディピークス」を利用してみてはいかがですか!? とくに総合格闘技好きの方は、猿丸選手の指名で…。筋トレ以外にも、ボディケアからリカバリー、さらにには格闘家ならでは食事方法もアドバイスしてくれますので…。これが実に勉強になります!
 優しくも厳しい…猿丸選手指導による、「もがきの連打30セコンズ」もやりました~。私のこれまでの人生の中でも、最高クラスにクタクタとなりました、が、すぐに快感へと変容…。今では、「また指導を受けたい!」と切望している状態です(笑)。 
 
 こちらのジムは、トレーニング施設(シャワー含む)の利用、ウエアやタオル、飲み物やプロテインまで全て月額費に含まれています。仕事帰りはもちろん、散歩のついででも身一つでトレーニングが完結できるのです。「ウエア忘れた」「プロテイン忘れたからなぁ」などと、言い訳はもうできなくなりますが(笑)。
 


ボディピークス南青山本店
 
住所/東京都港区南青山6-3-11
   PAN南青山203
TEL/03-6712-6295
URL/https://bodypeaks.jp/


Photograph / Yohei Fujii
Text / Takahiko Makiba