中学生のキートン・ジョーンズくんが学校でのいじめについて語る動画を見たキャプテン・アメリカは、手を差し伸べずにはいられなかったようです…。そして、映画『アベンジャーズ』最新作のプレミア上映に招待したのでした。
After a Bullied Boy's Video Went Viral,
Chris Evans Invited Him to the 'Avengers' Premiere
アメリカに住む多くの人が、自身のSNSやネット上で目にしたであろうキートン・ジョーンズくんの動画。
2017年12月8日、キートンくんの母親であるキンバリー・ジョーンズさんは、自身のフェイスブックに動画をアップロードしました。これはテネシー州ノックスヴィルの中学校に通う息子のキートンくんが、「なぜ自分はいつもいじめられるのか」と涙ながらに訴えかけるものでした。
「僕が知りたいのは、なぜ、いじめっ子たちは僕をいじめるのかということなんだ…」と、キートン君は動画のなかで嘆きます。
「何の意味があって、そんなことをするんだろう? 何の罪もない人をつかまえて、意地悪をすることを何で楽しめるんだろう? そんなの良いわけない。いいわけないんだ。誰であっても、周りと違うからといって、そのことで非難を受ける必要はない。自分たちのせいではないんだから…」と、キートンくんは悔し涙を浮かべながら動画で訴えています。(次ページに続く)
それでも、いじめにあう人へ…キートンくんは励ましのエールを送る
キートンくんはさらに、学校の子どもたちが自分の鼻をからかい、「醜いやつ」と呼ぶこと。
学食で彼に牛乳をかけたり、食べ物をぶつけたりしながら、「友達が一人もいないだろ」と言うことなどを訴えました。しかし、キートンくんは自身が悩んでいるにも関わらず、同じような経験をしている他の人にアドバイスを提供しています。
「でも、君がもしからかわれているとしたら、そんなやつら気にすることはないよ。自分を強くもつことが大事だと思うんだ。大変なことだけど、状況はいつかよくなるはずだから…」と、キートンくんは力強く訴えます。
この心を打つ動画は、数百万の人々の目に留まり、このなかには俳優マーク・ラファロや、『スター・ウォーズ』シリーズで有名な俳優マーク・ハミル、NASCARドライバーのデイル・アーンハート・ジュニア、そしてハリウッド俳優クリス・エヴァンスなどのセレブリティも含まれていました。
そして、なかでもクリス・エヴァンスは何か自分ができる行動を起こしたいと考え、キートンくんを2018年ロサンゼルスで行われる映画『アベンジャーズ』最新作のプレミア上映に招待することにしました。(次ページに続く)
勇敢なキートンくんから学ばせてもらったこと
その後、キートンくんの姉がエヴァンスのツイートに反応。「弟は間違いなく喜ぶと思います」とコメント。
米国立教育統計センターによれば、2015年には、12〜18歳の子どもの21%が学校でいじめを受けたことを報告しています。このなかには、脅迫や屈辱的なあだ名、暴力、仲間はずれなどが含まれています。
この動画を見て、日本でも、世界でも胸が痛くならない人はいないはずです。しかし、キートンくんの(さらに、この動画をPOSTしたご両親の)勇気を称え、彼が訴えたことから学ばせてもらえたことがたくさんあることでしょう。そして、彼のこの言葉が世界中のいじめに悩む同世代に勇気を与えたはずです。
そして、いじめの現場を見つけたとき、このキートンくんの動画を思い出し、一歩踏み出すきっかけとなる。そう願っています。
※最後までお読みいただき、ありがとうございました。
From Men's Heaith
BY DANIELLE ZICKL
DECEMBER 11, 2017
Translation / Wataru Nakamura ※この翻訳は抄訳です。Edit / Hikaru SATO, Kaz OGAWA