スペインの世界最高齢男性であるフランシスコ・ヌニェス・オリベラさんは先ごろ、113歳で亡くなりました。
The World’s Oldest Man Drank Red Wine Every Single Day
世界最高齢の男性であったフランシスコ・ヌニェス・オリベラさんが、2018年1月29日にスペイン南西部にある自宅で亡くなりました。オリベラさんには、4人の子どもと9人の孫、15人のひ孫がいたといいます。
そんなオリベラさんの長寿の秘訣は何だったのでしょうか？ 良い遺伝子や比較的穏やかな生活はもちろんですが、オリベラさんの家族によれば、日々の食事が重要な役割を果たしたことは間違いなさそうです。
現地のニュースサイト『ローカル』によれば、オリベラさんの食事は、朝食にオリーブオイルを使ったスポンジケーキ、朝食と昼食の間にとる軽食にヨーグルト、昼食にミートシチューといったメニューが典型的で、このほかに自ら育てた野菜もたくさん食べ、毎日一杯の赤ワインを欠かさなかったといいます。（次ページへ続く）
オリベラさんが地中海式の食生活をおくっていることは驚きではありません。
こういった食習慣は、世界一健康的なものとしてよく取り上げられます。これまでの研究でも、地中海式の食生活が心臓疾患（男性の死因としてもっともメジャーな疾患です）の予防になるとする結果が繰り返し示されてきました。
また、こういった食生活については、視力や脳の健康を守り、一部のがんのリスクを減少させる可能性も指摘されています。これらのメリットの多くは、魚やオリーブオイルに含まれるオメガ3脂肪酸、野菜や赤ワインに含まれる抗酸化物質と関係しています。
赤ワインは、レスベラトロール（ぶどうの皮に含まれる抗酸化物質）などのポリフェノールを豊富に含んでいます。研究者によれば、「こういった抗酸化物質は、心臓疾患の進行の原因となる炎症を抑えることが大いに期待できる…」と言います。
オリベラさんの住んでいたスペインのビエンベニーダという村には、90歳以上の長寿者が32人もいたそうです。スペインは欧州のなかでももっとも平均寿命が長い国のひとつですが、これまでの研究では国に関わらず、男性は女性よりも短命であることが示されています。（次ページへ続く）
オリベラさんは長寿の秘訣とは…!?
本サイト「メンズヘルス」ではこれまで、何人もの100歳以上の長寿者に注目してきました。
このなかには毎日ベーコンを食べたり、ビールを飲んだりなどの変わった人もいましたが、ほとんどの長寿者はきちんとした食生活をおくっており、定期的に運動をしており、なるべくストレスの少ない生活をおくろうとしていました。
ニュースサイト『ローカル』によれば、オリベラさんは長寿の秘訣について、「アクティブで居続けること」「家の外に出ること」などを挙げていたと言います。実際、オリベラさんは107歳まで毎日散歩に出かけていたと言い、自然が多い家の周りにはお気に入りのコースがあったそうです。
さらにオリベラさんは、2015年には「まだ、そんなに年寄りだとは感じません」とスペインの『エル・ムンド』紙に語っていました。
そんなオリベラさんの死に、ビエンベニーダの人々は悲しみに暮れています。この村のフェイスブックページには「『世界のおじいちゃん』安らかに眠ってください。私たちはずっとあなたのことを忘れません」と投稿されています。
※最後までお読みいただきましてありがとうございました。Rest in Peace for Mr. Francisco Núñez Olivera, From Men's Health Japan.
From Men's Health
BY ALISA HRUSTIC
FEBRUARY 2, 2018
Translation / Wataru Nakamura ※この翻訳は抄訳です。 Courtesy of Twitter @Guillermo Fdez Vara,Facebook @Ayuntamiento de Bienvenida
Edit / Hikaru SATO, Kazu OGAWA
