3週間でできることはたくさんあります。
連日飲んだくれながら、大好きなネットフリックスでドラマを数シーズン分チェックすることも可能ですし、新調したランニングシューズをダメにすることだって可能な日数です。
では、この3週間、つまり21日間で達成するに難しいこととはなんでしょうか? そのひとつが減量です。
ということで、ここでトレーナーのブライアン・フラット考案の3週間ダイエットを試してみましょう。「頑固な体脂肪、数キロ分を溶かすように減らす」と謳っており、サイトを見れば実に魅力的な「ビフォー/アフター」の写真がたくさん掲載されています。
◇3週間のダイエット概要
この「3週間ダイエット」は健康および栄養学のコーチであり、トレーナーでもあるブライアン・フラットにより生み出されたものです。彼のサイトによれば、5.5キロから10キロほどの脂肪を、気になる腹回り、お尻、太ももから取り除くことができるということなのです。
低カロリーの食事、短期間の断食、糖質制限、そしていくつかのルーチンを組み合わせたプランで構成されています。
このダイエットは皆さんに、「具体的に何を、どれだけ、いつ食べるかを知らしめることで、減量に最大の効果を与えるものだ」と、フラットは『ビジネス・インサイダー』誌のインタビューに答えています。
そして、より効果的に脂肪を燃焼させるエクサイズ方法も提案しています。
◇3週間ダイエット、その効果のほどは?
サイトを見ただけでは、全容は定かではないでしょう。詳細を知りたければ、有料サービスに登録する必要があるそうです。
「これはちょっとした危険信号です」と、栄養学に特化したウェブサイト「アペタイト・フォー・ヘルス」の共同創設者である栄養師のジュリー・アップトンは警鐘を鳴らしています。
「この3週間ダイエットは怪しい」という評価のようです。
「3週間で5.5キロから10キロの体重を落とせるというのは良い響きですが、そのためには、極端なほどの低いカロリー生活を余儀なくされるでしょう。その上、さらにカロリーを消費するための過酷なエクササイズが課せられているわけです――ということは、脂肪だけではなく、軽視できないほどの筋肉も削ぎ落とすことになりかねません。なので、「脂肪を溶かす」などの謳い文句は、ただのインチキに他なりません」と、アップトンは指摘しています。
「FreeDieting.com」 というサイトは、もう少しばかり多くの状況を提供してくれており、3段階のフェーズに分けたプログラムを紹介しています。第1フェーズは、かなり過酷です。
◇「おなかの脂肪を燃焼させる」というような謳い文句は、ただのインチキ…
そのフェーズにおいては、プロテインと野菜の摂取しか認められません。
当然のことながら、「それを実践すれば体重を減らすことは可能です」と、おなじく栄養師でありBeth Warren Nutrition創設者、そして『Living a Real Lie with Real Food(正しく食べて、正しく生きる)』の著者でもあるベス・ウォーレンは言います。
「グリコーゲンとなって体内に蓄えられる炭水化物が不足すれば、体内の水分が失われます――ただし、再び炭水化物を摂取しはじめれば、体重はもとに戻ってしまうでしょう。長期的な解決にはならないはずです」と…。
ウォーレンによれば、「1週間の減量として安全なのは、1キロからせいぜい1.5キロ程度です。3週間で5.5キロは…、やりすぎです」とのこと。さらに「3週間で20キロの減量など、もてのほかです」と、ウォーレン。
「ゆっくり減量した人のほうが、その状態を長期的に維持できるのです」と、彼女は説明しています。ゆえにここでは、「3週間ダイエットのような方法では長期的な効果は期待できない」と、結論づけざるを得ないでしょう。
Source / Men's Health US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。