• 新しい研究では、2040年における300カ国近くの平均寿命が予測されました。
  • 日本は2016年と比較して、2040年には平均寿命は約2年伸びました。
  • スペインが最も長寿国と予想され、2016年より平均寿命が約3年伸びました。

 現在、平均寿命は世界的に年々長くなると予想されています。そんな中、世界で最も有名かつ最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つである「ランセット(The Lancet)」に、2040年における世界の平均寿命を予測した研究が掲載されたのでした。

 同研究は2016年の研究資料を用いて、世界的な疾病、傷害、危険因子などを考慮し、科学者たちが250の死亡原因を分析し2040年における300カ国近くの平均寿命を割り出しました。

 最も長い平均寿命になると予測された、上位5位の国々は下記の通りでした。

1位:スペイン 85.8歳
2位:日本 85.7歳
3位:シンガポール 85.4歳
4位:スイス 85.2歳
5位:ポルトガル 84.5歳

 長寿大国として有名な日本は、ここでは2位にランクインしています。

ランキングを大幅に下回った国とその要因

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 世界ランキングで順位の上がったスペインとは対照的に、大きくランクが下がったのは米国でした。

 米国の2016年時点での平均寿命は78.7歳。2040年には1年伸び、平均寿命は79.8歳となりました。しかし、世界ランキングでみると、2016年には43位だった米国は64位まで下がっているのです。

 さらに、この研究チームは早い死亡率の原因となっている要因まで特定していました。主因となっているものは、タバコおよびアルコール使用を含む高血圧、肥満指数、そして血糖値です。

 そして、その逆に長生きを助長する5つの健康的な習慣も特定されています。もちろん、これは個人の長寿を確実なものにする方法ではありませんが。

 禁煙、健康的な体重維持、エクササイズ、不摂生飲酒を控える、ジャンクフードよりも野菜摂取を心がけるなどです。こういった日々の心がけにより、寿命は最大12年間伸びる可能性があると言います。

 食生活の改善や適度な運動というシンプルな心がけは、寿命を伸ばすというだけでなく、日々の生活の体の調子も整えてくれることでしょう。なので、ここで少しでも不安を抱いた方は、この機会に生活を見直しをしてはいかがでしょうか。

Source / Men's Health US
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。