かつてはなんと180キロ以上あったルイス・トリゴ氏。彼は大幅なダイエットに成功し、現在はパーソナルトレーナーとして活躍しているのでした…。
米国・アトランタ出身のルイス・トリゴ氏は、ティーンエイジャー時代にはアメフト選手として活躍していたアスリートでした。
しかしながら彼は、当時からチームやクラスの誰よりも太っていたのです。ルイスの体重はその後も増えるばかり…。そんな彼は6年前のこと、体のケアに集中するため仕事を辞めたでした。そのころ彼は、一時181kgまで体重が増え、日常的に動悸(どうき)の症状に脅かされことに…。この状態が長引きし、また頻度が増えれば、脳卒中の恐れもあったのです。
「不健康な食生活や、運動不足が肥満の原因になっていました。両親はアメリカ人の典型とも言うべき食生活を送っており、炭水化物が多く、ほぼ毎日のように外食もしていました。私は大学に入った後も、ひどい食習慣を続けていたんです」とルイスは当時を振り返ります。
太っていた頃、ルイスは毎朝、糖分がたっぷりの朝食を取っていました。「シナモントーストクランチ」や「フルーツループス」のようなシリアルを、アップルジュースやオレンジジュースで流し込むようなことは日常茶飯事でした。昼食は安くて手軽にとれるもので、マクドナルドやチックフィレイ(米国で人気の鶏肉料理に特化したレストラン・チェーン)のドライブスルーでよく買っていました。夕食も精製炭水化物がたっぷりで、ほとんど野菜は含まれていませんでした。 「あんな太っていたのに、それでいいと思っていたのが今では信じられない」とルイス。
そんなルイスも2011年の春、ついに医者の診察を受け、体重を減らすために動き始めました。まず取り組んだのは、メンタルヘルスの問題でした。婚約破棄を経験して以来、彼は感情的に落ち込んでいたからです。彼が決めたのは、不健全なライフスタイルを助長するあらゆるヒトやモノから距離を置くことです。 「誰かに飲みや食事に誘われても、断りました。あらゆる悪影響から離れる必要があったんです」と、ルイスは語っています。そうして食生活を変えたことで、彼の体に変化が起こり始めました。
ポテトチップスやドーナツ、白パンなどを常に食べていると、血中インスリン濃度が急上昇し、肥満や高血圧に繋がります。さらに糖尿病や心臓疾患、脳卒中などのリスクが上昇します。 このため、彼はこういった食べ物と縁を切り、代わりに野菜などの複合炭水化物やタンパク質の摂取量を増やしました。彼がよく食べるようになったメニューは、タラの炒め物に野菜を添えたものです。
その後、ルイスは運動も開始。ただし、いきなり極端に運動量を増やすようなことはせず、まずは家の前の通りを歩き回ることから始めました。 「体重が重すぎて、長い距離を歩くといつも足首や膝が痛んだんです。ですが、近所のウォーキングが苦でなくなってくると、ジムの会員になりました」。
ルイスにとって初めての本格的な有酸素運動になったのは、エリプティカル・マシンでした。このマシンによって彼は、関節に負担をかけずに大量のカロリーを燃焼させることができました。そうして、ルイスは徐々に持久力トレーニングを好むようになってきたのです。現在、彼は毎週一回は「頭をクリアにするために」25〜30kmの距離を走るといいます。
彼のダイエットにおいては、筋力トレーニングも重要な役割を果たしました。脂肪を燃焼させながら、筋肉を付けることに役立ったためです。実際、ルイスがその後パーソナルトレーナーになったのは、ウェイトトレーニングを始めたことがきっかけだったそうです。
「人々をサポートすることに幸せを感じるんです。これまでこんな幸せを感じたことがありませんでした」と、ルイスの変化は一目瞭然です。ウェイトトレーニングを始めたときは、ワークアウトは週に3、4度で、ベンチプレスも40kgほどしか上がらなかったものの、現在の彼は週に6日はジムに通っており、125kgのバーベルを上げています。彼のお気に入りのエクササイズは、デッドリフトとバイセップカールだそう。
現在は31歳になったルイスですが、ダイエットを開始してから体重は以前の半分以下まで減り、現時点では81kgだといいます。「人としての本質が変わった訳ではありませんが、人々は私を見るとより積極的に話しかけてくれます。太っていた頃の自分は、まるで透明人間のようでした…」と、ルイスは話します。さらに… 「とは言え、昔、私が太っていたことのメリットは、食生活に関する説得力のあるアドバイザーとして、パーソナルトレーナーへの道が開かれたことです。もう自分のためにダイエットをすることはありません。今は自分を尊敬してくれる人たちをサポートしており、それが目的意識を与えてくれるんです」とのこと。
しかしながら、これまでの6年間は簡単なものではなかったとルイスは言います。 「体重は、直線的に減っていったという訳ではありませんでした。感情的な理由から壁にぶつかり、体重がしばらく減らなかった時期もありました。ダイエットでたるんだ皮膚の問題も乗り越えなければならず、これには少したじろぎましたね…」と。
壁に直面したルイスを支えたのは、この言葉だったのです。
“It is a shame for a man to grow old without seeing the beauty and strength of which his body is capable”「男性が、自らの肉体がなしうる美や力強さを目のあたりにすることなく、老いていくのは残念なことだ」 これはソクラテスの言葉。この言葉を繰り返すことで、ルイスのモチベーション高くダイエットへの意思を貫いたのでした。
「トレーナーとしてクライアントには、心のもちようがもっとも重要だと伝えています。メンタルヘルスのために誰もができるもっとも良いことは、自分に正直であることです。これができれば、自分の言い訳を見つめ直すようになり、結局は自分が言い訳ばかりしていると気づくことができるのです」とルイス。
食事や運動に気を遣い、正しい生活をおくってとします。ですが、体重は毎週変わるわけではないでしょう。期待ばかりが前のめりになり、イライラすることも必ずあります。 しかし、それは目標から後退しているわけではないのです。
「トレーニングをして、体重が増える週もあるれば、減ってしまう週もあるでしょう。体重のことばかり考えないようにしましょう! どんな目標であれ、取り組むのは遅すぎることないと心に留めておけば、物事は落ち着くべきところに落ち着くことでしょう」と、ルイスは語っています。
Courtesy of @savageresolv From Men's HealthTranslation / Wataru Nakamura ※この翻訳は抄訳です。
ゴールデンウィーク(GW)に挑戦したい、アウトドア派向けワークアウト6選|暖かい季節に最適なスポーツ
「5 / 20メソッド」で腕をさらに太く:敏腕トレーナーがすすめる上腕二頭筋・三頭筋の極み筋トレ法
最強のシックスパックを手に入れるのに必要なことを解説
なぜ筋トレをしていても、筋肉を増やすのは難しいのか?
新たな研究が証明: 週4回の筋トレが効果的な筋力向上を実現させるという結果に
プロテインドリンクの選び方とおすすめ8選【ボディメイクのサポートに】
プロテインバーのおすすめ9選【太るって本当? 効果も解説】
プロテイン初心者でも飲みやすい人気プロテイン【迷ったらこれ!】おすすめ9選
ケトルベル おすすめ8選|効率の良い筋力トレーニングの必需品
【2024年】ホエイプロテインおすすめ11選|効果やメリット、理想的な摂取量、選び方を解説
スミスマシンおすすめ8選と選び方。自宅での筋トレをより効率的かつ安全に
筋肉痛のときこそトレーニングすべき? 専門家がトレーニングのタイミングを解説