この研究の著者で、サザンメソジスト大学の教授であるライアン・マーフィー氏によれば、この研究では各州の住民の「協調性(agreeableness)」、「外向性(extraversion)」、「経験への開放性(openness)」、「誠実性(conscientiousness)」、「情緒安定性(neuroticism)」の程度を測定した2013年の調査を参考にしたと言います。これら5つの要素は、個人の性格を形成する5大因子と呼ばれるものです。
これまでの研究では、サイコパスは「脱抑制(disinhibition)」や「大胆さ(boldness)」、「卑劣さ(meanness)」などの特徴が明らかになっており、米ニュースサイト「クオーツ」によれば、まもなく発表される論文のなかでこれらの特徴が性格の5大因子で置き換えることが示されていると言います。
「大胆さは情緒安定性の低さと高い外向性、意地の悪さは協調性の低さ、脱抑制は誠実性の低さに対応しています」とさらにマーフィー氏は説明します。この研究を考慮した上でマーフィー氏は、各州をサイコパス的特徴をもつ人の多さでランク付けしたというわけです。
ただし、この研究は現時点では十分な査読を受けていないという点は留意すべきでしょう。つまりマーフィー氏の発見が、科学的に正しいものであるかどうか外部の研究者からは保証されていないという点は留意しておくべきでしょう。