タバコが害を及ぼすのは肺だけではないのです。
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This Scary Video Shows How Smoking Leads to Heart Disease
喫煙が肺に悪い影響を及ぼすことは、周知の事実だとなっています。しかし、心臓疾患がらみの病死における約1割が、喫煙がその原因となっているという研究結果が存在することはご存じないのでは!?
2018年5月31日は、WHO(世界保健機構)の定めた「世界禁煙デー」でした。WHOのリリースした動画では、タバコの心臓への害について解説されています。喫煙に起因する死蔵疾患による死亡者数などの情報を示しつつ、この動画では副流煙のセカンドハンド・スモークによる心臓発作と心筋梗塞のリスクについても警鐘を鳴らしているのです。
喫煙の影響を可視化するため、この30秒間の動画では、滑らかで健康的な心臓が徐々に痛み、そして朽ちてゆく様子が示されています。(次ページへ続く)
なぜ、喫煙が心臓発作の原因となるのか
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タバコを1度も吸ったことのない人と比べ、喫煙者が心臓発作を起こすリスクは実に2倍であると『イギリス心臓財団』は発表しています。しかし、それはどうしてなのでしょうか?
タバコによるダメージは、私たちの心臓の正しい機能を妨げる研究結果があります。動脈の内壁に脂肪が溜まることとなり、それが影響を及ぼしてしまうとの結果が…。動脈の内部が細くなり、流れる血液や養分の量が減少してしまうようです。また、喫煙は血餅(けっぺい=血液が凝固してできる暗赤色・餅もち状の凝塊)のできる原因にもなり、これも血流に対する悪影響となってしまいます。
喫煙者にとって、禁煙することはそう簡単ではないでしょう。ですが、体には感謝されることに違いありません…。しかしながら、「これこそが正しい」という禁煙方法など、ひとつとしてないのが事実。ここで紹介する動画が、禁煙を希望する人に役立っていただければ…と願っています。(次ページへ続く)
世界的に反響の大きかった「WHO」リリースした動画
滑らかで健康的な心臓が、徐々に痛み朽ちてゆく様子がリアリティに溢れています。
From Men's Health
BY MELISSA MATTHEWS
JUN 2, 2018
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