食品や飲料の加工や準備で使われたり、食事中に食品に添加されたり、また、別々に食べられたりする砂糖・果糖・蜂蜜など…いわゆる添加糖、すなわち、オーガニックな食品や乳製品にはみられない砂糖が、あなたの健康にとって良くないものであることはすでにご存じかと思います。  

 添加された糖が多い食品は、つまりはエンプティカロリー(砂糖以外の栄養素が極めて少量しか含まれない食品)であり、それらは体重増加の危険性を高める傾向にあります。

 また、摂取量次第ですが、ときに重大な健康問題の発生させる可能性もあるのです。

 USDA(米国農務省)によれば、「少量のエンプティカロリーは良いが、ほとんどの人は健康を害する量を摂取している」という、なんともショッキングな事実まで発表されているのです。

◇日本人の砂糖摂取量は1日何グラムまで?

 日本の厚生労働省は、成人男性の場合、砂糖摂取量の1日の目標は8.0g、女性では7.0gに設定しています。ちなみにWHO(世界保健機関)は、「成人の1日あたりの砂糖摂取量は25g程度までが望ましい」と発表しています。これは、ティースプーン6杯ぐらいに相当します。

 ちなみに米国心臓協会(American Heart Association)では、アメリカ人男性の砂糖摂取量を1日当たり37.5グラムまでと示唆しているにも関わらず、一見、健康的な食品と見受けられるものも、実は1パッケージでその量に近い分量が配合されている食品まであるという報告もあるのです…。

◇栄養士の見解

 ボストンに拠点を置き、管理栄養士やCSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)など多くの資格をもつ栄養士のライアン・マシエル(Ryan Maciel)さんは、「砂糖を多く含む食品であっても、それとともに全粒粉、ビタミン、ミネラルなどを含む食品なら、スナックバーのような栄養素を一切含まない食品よりもまだマシです。私は人々の無関心、または何もしないという考え方を、まずは改善するべきだと思います」と、話してくれました。

 しかし「あなたの好きな食べ物や飲み物で、砂糖が含まれているものはいますぐやめるべきだ!」というわけではありません。「状況に応じて、細かくプラン立てしたほうが良いでしょう」ということなのです。  

 …と言いながらも、あなたが食べる物に実際、どのくらいの分量で砂糖が配合されているかは分かりにいくいかもしれません。なぜなら、添加されている糖は基本的に「グルコース」、「異性化糖(HFCS)」などなど…その他にも、私たち一般消費者にはあまり馴染みのない専門用語で成分リストに記載されているのですから…。  

 アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)は食品メーカー対して、「2020年までに、その食品に含まれている砂糖の量をリストで表示するように」と呼びかけています。日本でもすでに、一部の商品に糖類の成分が表示されています。  

 パッケージや商品名に惑わされず、商品の裏に記載されている成分リストを確認することは、とっても大切なことなのです。  

 ですが、その含有数値が明らかになるまでにはもう少し時間がかかるでしょう。なのでその前に、「ヘルシーフード」と謳われている食べ物に関して、「実際どのくらいの砂糖が含まれているのか?」を確認するため比較してみました。ですのでこれを参考に、食生活の見直しを図ってみてはいかがでしょうか?

◇食べ物(お菓子や炭酸飲料)に入っている砂糖の量を比較7選

【1】ピュアリーフ550ml VS 缶のスプライト

存在しない画像
Courtesy of Men's Health US

 

・「ピュアリーフ550ml」の砂糖の量:46g
・「缶のスプライト」の砂糖の量:38g
 抗酸化物質に富んだアイスティー、たとえば本物の茶葉からいれた「Pure Leaf」なら、甘~い炭酸飲料よりも身体には良いイメージですね。

 でも、このペットボトルのピーチ味「Pure Leaf」アイスティーにおいては、46gもの砂糖が含まれているのです。それは缶のスプライトよりも、上回る量になっています。


 味の問題ではありません。確かに、この味は認めるに値する美味しさです。たた、「砂糖の含有量はこれだけあるということを、認識しておいてください」ということです。
 

【2】ダンキンドーナツのローファットブルーベリーマフィン VS マクドナルドのストロベリーサンデー

存在しない画像
Courtesy of Men's Health US
 
・「ダンキンドーナツのローファットブルーベリーマフィン」の砂糖の量:43g
・「マクドナルドのストロベリーサンデー」の砂糖の量:45.1g
 率直に言って、「マフィン」をヘルシーな食べ物に変身させることは難しいことでしょう。  


 ダンキンドーナツが提供しているローファットバージョンならば、「ダイエット中であっても大丈夫かもしれない!」と思うかもしれません。が、残念ながらマクドナルドのストロベリーサンデーと同じ砂糖の量が含まれているのです。名前に惑わされないように、知っておくべきことです。

【3】ビタミンウォーター 590ml VS ビッグテキサスシナモンロール

存在しない画像
Courtesy of Men's Health US
・「ビタミンウォーター 590ml」の砂糖の量:32g
・「ビッグテキサスシナモンロール」の砂糖の量:33g
 アメリカの自販機でよく目にするかもしれない「ビタミンウォーター」は、その名の通り豊富なビタミンを含んでいます。

 ですが、それと同時にビッグテキサスシナモンロールほぼ同量の砂糖も含まれていることも認識しておいてください。

【4】ヘルシー・チョイス・カフェ・スチーマーズのスウィート&サワーチキン味 VS スニッカーズほぼ1本分

存在しない画像
Courtesy of Men's Health US
・「ヘルシー・チョイス・カフェ・スチーマーズのスウィート&サワーチキン味」の砂糖の量:22g
・「スニッカーズほぼ1本分」の砂糖の量:24g
 確かにこの類のレンジでチンするタイプは、チョコレートスティックよりも多くのたんぱく質が含まれているかもしれません。

 しかし、”健康的な選択”というには、少しこじつけのようにも感じるのですが…。

【5】チョコレートアーモンドミルク1杯 VS ポップタルト

存在しない画像
Courtesy of Men's Health US
・「チョコレートアーモンドミルク1杯」の砂糖の量:18g
・「ポップタルト」の砂糖の量:18g
 「アーモンドミルク」がヘルシーであるという考え方は、ここでもしかすると終わってしまうかもしれません…。  

 チョコレートアーモンドミルク1杯は、昔ながらのアメリカで親しまれているおやつ、ポップタルト1枚と同じ量の砂糖が含まれているのが現状です。

【6】「Alive!」のメンズ・プレミアム・ビタミン・グミ VS M&Msのミルクチョコ手1杯分

存在しない画像
Courtesy of Men's Health US
 
・「『Alive!』のメンズ・プレミアム・ビタミン・グミ」の砂糖の量:5g
・「M&Msのミルクチョコ手1杯分」の砂糖の量:5g
 マルチビタミンは、おそらく今後必要ないと考えるかもしれません。

 なので毎朝、それと同等のポップカラーが魅力のチョコに切り替えるというのもいいのでは?

【7】スターバックスの加糖プレーンアイスコーヒー VS ファンディップ2袋

存在しない画像
Courtesy of Men's Health US
・「スターバックスの加糖プレーンアイスコーヒー」の砂糖の量:20g
・「ファンディップ2袋」の砂糖の量:20g
 あなたは別に、スターバックスで、Venti(ベンティ)サイズのフラペチーノを頼んだわけではありません…ですが、この量となります。

 誰が加糖アイスコーヒーが、ここまで甘いものだということを知っていたでしょうか?

Source / Men's Health US
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。