ローションやスプレータイプの日焼け止めを使い続けるほうが、無難であることは確かなようです。

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 PSA: Sunscreen Pills Are Bullsh*t

 FDA(アメリカ食品医薬品局)によれば、「日焼け止め効果をうたった錠剤の効力は、あまり期待しないほうがいい」という見解のようです。皆さんは、エスクァィアの記事に目を通すほどのインテリジェンス溢れる方々ですので、既にご存じかもしれません。ですが、まだこの話を耳にしたことのない友人や知人がいたら、ぜひ教えてあげてください。 

 2018年5月22日(米国時間)に発表したアメリカ食品医薬品局のプレスリリースの中で、コミッショナーを務めるスコット・ゴットリーブ氏は「日焼け止めの効果をうたった錠剤などを販売する企業各社に対して、FDAが強い姿勢で臨む」ということを明らかにしていました。これらの企業では、人体に危険な影響を及ぼす紫外線対策の手段として、これらの製品を販売しています。プレスリリースの内容は下記に…。 

<引用> 
 太陽光線に対する保護効果があるとうたわれている製品に、宣伝されているような効果がないことが明らかになった。これらの製品は消費者の誤解を招き、人々をリスクにさらしている。こうした錠剤やカプセルをサプリメントとして違法に販売する企業各社に対して、われわれは本日警告の書簡を送付した。これらの製品には、太陽光への露出から生じる悪影響から消費者を保護する効果があるとされているが、薬品としての効果は証明されておらず、FDAの定める安全性ならびに効果に関する基準も満たしていない。 

 これらの企業(具体的には「Advanced Skin Brightening Formula」「Sunsafe Rx」「Solaricare」「Sunergetic」を扱う各社)は、安全に関する誤った印象を消費者に与えることで、人々の健康を危険にさらしている。こうしたサプリメントが日焼け防止、日焼けによる肌の老化の軽減、皮膚ガンのリスクからの保護に役立つ可能性があるというのは誤解である。これらの企業に対しては、それぞれが扱う製品に関連するすべての違反を是正するよう指導し、また、製品のウェブサイトやラベルに記載された内容の見直しを実施し、各社の主張に連邦法に違反するものがないよう確実を期すことも申し伝えた。 

  
 つまりアメリカ食品医薬品局はこうした製品を扱う各社に対して、「製品の販売をやめさせるのではなく、守れない約束はするな」と警鐘を鳴らしたということになります。(次ページへつづく)

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 これに関しては、実は深刻な問題です。なぜなら、「アメリカ人の5人に1人が、生存中に皮膚ガンにかかるリスクをもっている」という統計が出ています。そしてなにより、当たり前ですが、ガンとの闘いは簡単なことではないのですから…。

 そして現実に、手っ取り早く儲けようとする胡散(うさん)臭い企業が一部にあったり、「十分な水分補給をしていれば日焼けも防げる」と主張するトム・ブレイディ(NFLを代表するアメフト選手)の医師のような独自の理論をすすめる専門家もいたりします。

 
 このような状況のなかで願うことは、「皆さんがそんな人たちのひとりのならないでほしい」ということです。

 そこでお願いです。ように目の前の事実だけを信じましょう。 日焼け止めを選ぶ際には「SPF(サンプロテクションファクター)」だけを気にしてください。これは、みなさんの健康のためですので。
 

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By Nate Erickson on May 24, 2018
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ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊