『ジャーナル・オブ・フード・リサーチ』誌に掲載された研究内容によると、研究者たちは「ロウソクの火を吹き消す時に拡散される細菌がケーキのアイシング内で増殖するのか」を調査。

 実験を行ったのは、サウスカロライナ州にあるクレムゾン大学の教授や生徒たちで、アイシングを塗ったアルミフォイルにロウソクを立て、唾液の分泌を促進するためにピザを食べたといいいます。そして、実際の状況に近い形でロウソクを吹き消したとか。

 その後、アイシングを滅菌精製水で薄め、寒天平板に広げて細菌を培養させた結果、「ロウソクの火を息で吹き消した時」と「ロウソクの火を息で吹き消さなかった時」では、細菌の数に14倍もの差があったことが判明しました。さらに吹き消す人によっては、細菌の数に120倍もの差があったと結果が分かっています。

 クレムゾン大学のポール・ドーソン教授は『ザ・アトランティック』の取材に対し、「ロウソクを吹き消して細菌を拡散しない人もいれば、どういうわけか大量の細菌を拡散する人もいる」と説明しています。とは言え、アイシングに細菌が拡散・増殖されても、あまり心配する必要はないようです。

 「私が見解では、衛生上の心配はそれほどない。10万回ロウソクを吹き消しても、病気にかかる確率は極めて低い」とドーソン教授は続けて説明。

 ただロウソクの火を吹く人の体調が悪そうな場合は、当然ながら病原菌に感染する恐れがあるので要注意。そういう時は、健康そうな家族や友人にロウソクの吹き消してもらった方が良さそうですね。

From Good Housekeeping UK
Translation / Reiko Kuwabara
※この翻訳は抄訳です。