現在、世界で5人に1人がスマートフォンを持っています。
スマートフォンの登場により、
我々のライフスタイルは大きく変化しました。
そして、その変化は良いことばかりかと思われましたが、
実は深刻な問題も生まれているようです。
現在、増え続けている“スマホ中毒”がもたらす
手に負えない新しい症候群が存在しているのです。
そこで、『エスクァイア UK』のエディターは、
スマホ中毒者が今後気をつけなくてはならない
5つの深刻な副作用を発見しました。
みなさん、副作用を起こさないように
スマホ画面を終日見つめるのはやめましょうね!
Text Claw (テキスト引き付け症候群)とCell Phone Elbow(携帯肘)
©Getty Images
“Text Claw(テキスト引き付け症候群)”は非医学用語で、スマートフォン使用時の継続的なスクロールやテキスト打ち、ゲームプレーなどの動作から発生する指の痙攣や筋肉痛を意味しています。
つまりスマートフォンを使いすぎると、腱が炎症をおこし、腱炎や手根管症候群といった既存の症状を増長する可能性があるのです。同様に、“Cell Phone Elbow(携帯肘)”は、長時間肘を曲げた状態でいた後に起きる薬指や小指のうずきやしびれを意味しています。
もし、スマートフォンを使うことで痛みや不快感を覚えるなら、ストレッチをお勧めします。まずはスマートフォンを置き、手首を後方へ曲げたり、お祈りのときのように両手を合せて下方向へ押したりてみましょう。それから手首を曲げるのも良い運動です。1週間以上痛みがおさまらない場合は、温熱療法を試してみるか、それでも良くならなければやはり医療機関を利用した方がよいでしょう。
iPosture(iポスチャー)とText Neck(テキスト・ネック)
©Getty Images
スマートフォンに向かって長時間前屈みの状態でいると、首や背筋を痛める原因になります。“iPosture(iポスチャー)”や“Text Neck(テキスト・ネック)”は、首筋への過度なストレスを表現する際に、医者が使う用語のほんの2つの例にすぎません。
イギリスにおけるヤングアダルトを対象にした調査によると、84%が去年1年間に背中や腰の痛みを経験したことがあると応えています。主に、スマートフォンやタブレット、コンピューターに向かって屈んだ姿勢でいることが原因しているようです。
姿勢を直せば背中や腰の痛みも和らぎ、携帯の使用時間を制限すれば首へのストレスも軽減できることでしょう。少し滑稽に見えるかもしれませんが、携帯を膝の上ではなく、顔の正面に真っすぐ持ってみてはいかがでしょうか?
Computer Vision Syndrome(コンピューター視覚症候群)
©Getty Images
小さなテキスト文字に目を凝らし、数百件のツィートをスクロールしていると、「目の疲れ」や「かすみ目」、「めまい」、「ドライアイ」などを引き起こす可能性があります。「目のかすみ」と「首筋の痛み」が重なれば、「頭痛」だって引き起こしかねません。
目の不快感を覚えるなら、けいたいスマートフォンもしくは携帯電話のフォントサイズを大きくしてみよう。マーク・ローゼンフィールド博士は、『Men’s Health』誌に対し、携帯電話ユーザーは少なくとも顔から16インチ(約40cm)離したところで、携帯電話を使用すべきだと話しています。数分おきにスクリーンから顔を上げて、どこか遠方を見て目を休めるのと良いでしょう。その際、瞬きをすることを忘れずに!
Nomophobia(無携帯恐怖症)
©Getty Images
“no-mobile-phone phobia(無携帯恐怖症の意)”の頭文字をとったこの症状名は、その名が示す通り“携帯がない状態に恐怖を覚える”症候群なのです。
イギリスで1000人を対象に行った調査によると、66%の人が携帯を持っていなかったり、携帯電話をなくすことに恐怖を覚えると答えています。Nomophobiaの症状のなかには、不安神経症や陰性の肉体的な症状が含まれています。仮に携帯電話をなくしたり、携帯電話が使えなくなったらどうしよう、という状況に陥いり、携帯電話があるかどうか執拗に確認したり、失くすことに対し絶えず不安を感じる場合がこれに該当すると言えるでしょう。研究によると、男性よりも女性に多く見られる症状であることが判明しています。
専門家はヨガや深呼吸など、不安を解消するリラクゼーションのテクニックを身につけることを提案しています。
Phantom Pocket Vibration Syndrome(ポケット幻想振動症候群)
©Getty Images
インディアナ大学の教授が行った研究によれば、89%の大学生が実際には着信していないのに携帯電話が振動したように感じる、“幻想振動”を経験したことがあることを発見しました。
さらにこの研究は、テキストメッセージやソーシャルメディアの更新に依存している学生は、携帯電話が振動していないときの方が、より強い不安を抱くことを発見しています。
バイブレーション機能を解除し、決められた時間にのみ携帯電話をチェックするよう最大限の努力をしましょう。携帯電話をいつも持っていなければならない人は、リュックサックのポケットやコートのポケットなどに入れて、できるだけチェックしないように我慢しましょう。
By Amanda Hawkins on October 1, 2015
Photos by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊