時代は「インスタ映えさせ男くん(仮)」へ【面白画像】
2017年の流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれ、“映え”な写真を撮ろうと奮闘する人々を第3者目線でみるアカウントのフォロワーが急増中なのです!
かつては、「アッシー」「メッシ―」なる用語が流行りました。もう、いわゆる「死語」の仲間入りをし、シニア層にしかわからない言葉になっていることでしょう。車で送り迎えをしてくれるボーイフレンドを「アッシー」と呼び、ご飯をおごってくれるボーイフレンドを「メッシー」として、日本における安定成長期である80年代後半から90年代初頭におけるバブル時代に飛び交った言葉になります。いまで言う「女子会」のように、いわゆる女子同士のお茶の時間や給湯室での会話(懐かしい)で、よく飛び交っていたものです。そういえば、「貢ぐくん」「キープくん」という言葉もありましたね…。ミレ二アル世代の皆さんは何を言っているかわからなかったら、申し訳ありません。時を経て2000年代に入ると、女性のバッグを持ってあげることでポイントアップを図ろうとする男性たちも現れます。純粋に仲が良いだけで、自然と互いに助け合う健全なカップルもいるかと思いますが、その女性にさらなる好意をもってもらおうとする単純な男性の媚びを匂わせている人も少なくなかったのも事実でしょう。さて、話は現在へと戻しましょう。このように、男性の献身のカタチも時代によって変容するを少しは理解していただいたかと思います。そこで今現在の、そんなアティチュードをはらんだ行為は何でしょうか?もう察知できた人もいることでしょう。それが「インスタ映えさせ男くん(仮)」です。完璧にキメた写真をPOSTする美女たちの反対側には、こうした男性たちの努力の賜物でもあるわけです。カルチャーニュースサイト「boredpanda」でも、ここで紹介しようとしているインスタグラムアカウント「boyfriends_of_insta」を紹介していました。ガールフレンドの完璧なショットを撮影するために、奮闘努力するボーイフレンドたちの撮影裏舞台の陽気な写真をシェアするインスタグラムの紹介です。ホットタブの端に立ったり、ガールフレンドの股間に横たわったり、人通りの多い繁華街の道端で匍匐前進(ほふくぜんしん)しながら撮影したりと…この「boyfriends_of_insta」に登場するボーイフレンドたちは、頭を撫でてあげたくなるほど忠実にガールフレンドの要望に応えてあげているのです。もしかすると皆さんも、旅先や街中で、こんな面白シーンに出くわしたことがあるのではないでしょうか。 「見たことがない」という皆さんがいましたら、ぜひともこの機会に「インスタ映えさせ男くん(仮)」の姿をご覧になってください。彼らこそ、このトレンドの立役者たちなのです。ぜひとも、これら「舞台裏」の写真をチェックして、お気に入りに投票することを忘れないように…。被写体の彼女が喜ぶ以上に、彼らこそがほくそ笑んでくれることとでしょうから。それが彼らに対するエールなのです。ただし、ひとつ注意として…「boyfriends_of_insta」のアカウントはその名の通り、もともと彼女のインスタのために奮闘しながら撮影する彼氏の様子をメインに投稿していました。ですが、次第にカップル以外の面白い写真を発掘し始め、いまでは様々な撮影裏舞台の画像が投稿されています。面白写真が増えるごとにフォロワー数も増え、2018年9月時点でそのフォロワー数は17万2千人という数にまで上昇しています。とはいうものの、投稿者は一体全体どんな人なのか、もしくはグループ的アカウントなのか、まるでバンクシーのように謎につつまれたままです。とはいえ純粋に、投稿されている写真を見ているだけでときに面白く、ときに癒され、ときに勇気を得ることができるのです。「あのインスタグラマーも、実はこんな風に撮影しているのか」と感心し、さらにはそのカメラマンを応援してあげたくなるわけです(笑)。それでは写真撮影に奮闘する彼らを、第3者目線でご覧ください。※写真撮影の際には、くれぐれも安全第一に、周囲の方々に迷惑のない範囲で行いましょう。たとえば人とぶつかって、ケータイを落とした弾みで壊してしまったとしましょう。でも、そのぶつかってきた人を怒らないでください。そんなところで、ケータイを操っているあなたは悪いのですから…。くれぐれもお願します。
インスタ映えの舞台裏 #01
地面に寝そべって彼女を撮影する彼氏…とみられる男性。寝そべって撮影する時点で、プロ並みの意欲ですが、もっとすごいところはほとんど道路に上半身が出ているところです。 クルマがいないところを見計らって撮影していたようですが、もう交差点の先にはイエローキャブが迫ってきています。もし頭を轢かれたら…と冷や冷やしてしまいます。 まさに命がけの撮影です。 そして時代は、ダイバーシティ。下の投稿はガールフレンドが道に寝そべって、ボーイフレンドを撮影しています。多様化しているわけですね。
インスタ映えの舞台裏 #03
「おいおい、それどころじゃないだろ!?」って、呟きませんでしたか?
追突事故の記念写真か、それとも警察が来るまでの時間を有効活用しての証拠写真撮影なのでしょうか…。 撮影する瞬間に、後ろでクルマが衝突したのであれば、さぞかしショックだったでしょう…でも、その前に衝突音で気づきますね。あ、その前に急ブレーキの音で。まさにぶつかった後に撮影している場面でしょう。
しかし、皆で背中に手を回しての撮影というところを見ると、それほど険悪な雰囲気ではなさそうですね。きっと仲間でドライブの途中に、仲間通しで掘ってしまったのかもしれません。
インスタ映えの舞台裏 #14
もしかすると、これは彼らの秘密の至福の時間だったかもしれません…。僧侶だって、スタバを飲んだら、フォトジェニックな写真を撮りたくなるようです。
ちなみにインド、タイ、ビルマ、ネパール、チベット、スリランカといった地域では、僧侶の法衣はオレンジ色。この色は、「献身」と「至福」を意味するそうで、高い精神性を表しているとのこと。 さらに余談ですが、仏陀がそのすぐれた力をはたらかせるときには体から、「青」「黄」「赤」「白」「樺(オレンジ)」そこに「輝きの色」をプラスして、計六色の光を放つとされています。その中の樺、つまりオレンジ色は、仏さまの聖なる体を包む袈裟の色で、あらゆる「侮辱」や「迫害」、「誘惑」などに耐える「忍辱(にんにく)」を表しているそうです。
インドのヒンドゥー教のスワミと言われる僧侶たちは、サフランカラー、薄い黄色のややピンクがかった色の衣を着ているそうです。
インスタ映えの舞台裏 #17
サマーバケーション中、「周りの友達は海に行っている…俺だって!」と思いついたリア充アピールフォト。
工夫の末にたどり着いた応えが、これなのかもしれません(笑)。しかも彼、よく見ると海パンのようなものをはいています。
まさに「genius!(天才)」な思いつきです。
Courtesy of boyfriends(via Instagram)
Edit / Kaz Ogawa