太陽系の木星の中に、木星サイズの星を発見

木星サイズの惑星の発見は、天文学者にとって決して珍しいことではありませんが、水星の軌道の周期で回る木星サイズの惑星を見つけるのは難しいことなのです。しかし、今では木星サイズの巨大ガス惑星が、太陽のような星の周りで発見されたのです。

さらにこの惑星は、木星と同じスポットの周りを軌道に乗って回っていることが確認できました。このような2つのシステムは過去にも発見されているし、現在分かっている様子から、系外惑星HIP 11915は太陽と同じくらいの歴史を持っています。

軌道に乗って回る木星サイズの惑星を見つけることは、岩だらけの星の内部にある太陽系への扉を開けることになるのです。言い換えれば、もう1つの地球もそこにあり得るということ。不可能な話ではありません。

系外惑星HIP 11915bは、3600日または9.8年かけてその星の周りを回ります。木星は太陽の回りを4,332日または11.8年かけて回転しているのです。これは地球から約186光年の距離での出来事なのです。もし、そうなのであれば、なぜこの発見がそれほど重要なのでしょうか?ヨーロッパ南天天文台がプレスリリースにこう記述しています。

“最近の理論によると、生命環境がある我が太陽系の構成は、木星の存在と巨大なガス惑星が、その形成期に太陽系に放出した引力の影響によって作られていた。したがって、この「木星の双子」の発見は、我々の太陽系を映し出す惑星系を見つけ出すための重要なマイルストーンになると見られている” 

この星はドプラ法によって発見

太陽に対するまた別の化学的な類似性は、太陽系の内部での岩石惑星の動きとなります。しかしながら、現時点では、太陽のような天体と木星のような惑星 としか言うことができないのです。光学技術が向上すれば、惑星についてより詳しく知ることが可能になるとのことです。結局のところ、3.6mの望遠鏡が発見したのでした…。20-30mのものが登場するには、あと10年はかかることでしょう。

ちなみに、この星はドプラ法によって発見されたのです。これは、星の中にあるわずかな「揺れ」を使い、近くの星の引力の影響を見せるという手法です。結果は、『Astronomy and Astrophysics』で発表される予定です。木星の距離に、木星サイズの惑星が発見されたのはこれが初めてではありません。系外惑星HD 154345にも同様な星が存在するのです。

Source / Popular Mechanics
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。