アッパークラスの世界には、エチケットやドレスコードなどのしきたり以外にも、「隠語」とも言える独特の言葉づかいが存在します。
社会人類学者で『イギリス人ウォッチング−−その行動に潜むコードを読み解く』の著者ケイト・フォックス氏は、アッパークラスの研究を進めていくうちに言葉の選択ひとつで自分の階級が露見することを発見しました。
もしあなたが、アッパークラスと交流を深めたいと思っているのなら…使ってしまいがちなNGワードを覚えておきましょう。
王室のエチケットの専門家ミカ・マイヤーによれば、キャサリン妃は「トイレ(toilet)」や「バスルーム(bathroom)」、「レディース(ladies)」とは言わないようです。
「トイレ」に行きたいときは、「ラバトリー(lavatory)」と言うのが妃の流儀だそうです。
相手の言ったことが聞こえなかったとき、ウィリアム王子は「ホワット?(what?)」と聞き返すそうです。
「ソーリー(sorry)」や「パードン(pardon)」のほうが丁寧に聞こえますが、アッパークラスの間では、あまり使われないフレーズのようです。
エリザベス女王が疲れたときは、「ソファ(sofa)」でひと休みします。「カウチ(couch)」(「セッティ(settee)」とも言う)ではくつろぐことはないそうです。
ちなみに「カウチ」というのは、ソファーの中でも足を伸ばせる部分のあるものを指します。主に、セットでL字型をしているものを「カウチ」と呼んでいます。
宮殿では、一般にソファを配置するような部屋を「ラウンジ(lounge)」、「デン(den)」、「リビングルーム(living-room)」などとは呼ばないそうです。
「ドローイングルーム(drawing-room)」や「シッティングルーム(sitting-room)」と呼称するとのこと。
イギリスでは両親のことを「マム(mum)」や「ダッド(dad)」と呼ぶのが一般的です。
しかしながら、「デイリーメール」紙はチャールズ皇太子が女王陛下のことを「マミー(mummy)」と呼んでいる場面を、女王在位60年を記念する「ダイヤモンドジュビリー」でキャッチしています。…となると、フィリップ公は「ダディ(daddy)」と呼ばれているのでしょうか。
故ダイアナ妃が愛用した香水は、フランスの老舗メーカーであるウビガン社の「ケルク フルール」です。
香水は一般的に「パフューム(perfume)」と言われていますが、英国王室では「セント(scent)」と呼ぶそうです。
ジョージ王子とシャーロット王女は…、
天気の良い日には「パテオ(patio)」ではなく、「テラス(terrace)」で遊びます。
英国王室についての言葉使いのほんの一部ですが、少々理解を深めたところで多少は「ポッシュ(posh)」=「上品な」気分になったのではないでしょうか。
そうしたニュアンスを示すときには、「正確には『スマート(smart)』な気分よ」というのが正解であるとフォックス氏は述べています。また、「上流階級や上層中流階級が、自分よりも下の階級の人を『ポッシュ』と褒める場合は、多くのケースで皮肉が込められています」とも指摘しています。 From Harper's Bazaar UK
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