来る2018年9月24日(月)は、太陽が沈んだ後に空を見上げてみてください。

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 空気が澄んでいれば、ハーベスト・ムーン(中秋の名月)が綺麗に見えるそう。皆さん、ご覧になれましたか? 

 ところで「ハーベスト・ムーン」とは、そもそもどういうものなのか? 名前の由来や今年の見頃と合わせて、簡単におさらいしてみました。

ハーベスト・ムーンとは?

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 米『スカイ・アンド・テレスコープ(Sky & Telescope)』誌によると、「ハーベスト・ムーン」とは、秋分の日の近くもしくは秋の始まりに現れる月のことだそうです。

 見られる時期は、9月だったり10月だったりと、その年によってまちまちということ。

 では、この機会に、あまり知られていないミュージシャン、リオン・レッドボーンによる名曲『Shine On Harvest Moon』をBGMに聞きながらお読みください。
   

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Leon Redbone- Shine On Harvest Moon
Leon Redbone- Shine On Harvest Moon thumnail
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 ちなみにリオンは、1920年代や30年代のアメリカの懐かしい曲をピックアップしては、アクースティック・ギターでゆったりと弾きながら、低音の声でボソボソと歌います。彼の音楽は、時代に束縛されないマーべリックなシンガーなのです。

今年の見頃はいつ?

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 2018年のハーベスト・ムーンは、9月24日(月・祝)。満月は翌日の9月25日(火)ということです。

 ただし、これらの日に観測できるのは北半球だけ。米天文情報サイト『アーススカイ(Earth Sky)』曰く、「この月が南半球に現れるのは3月か4月ごろ」とのこと。

 来年の旅行を計画中の人は、カレンダーにメモしておきましょう。

名前の由来は?

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 太陽が沈んだ後に現れ、農作物の収穫作業を行う農家の人々を明るく照らしたことから、「ハーベスト・ムーン」という名前がつけられたと米暦本『オールド・ファーマーズ・アルマナック(The Old Farmer’s Almanac)』に記されています。 

 2018年は「ハーベスト・ムーン」と満月の日が1日ずれているため、その1週間はほぼ毎日のように真ん丸なお月さまを楽しむことができそうです。 

『アーススカイ』によれば、ハーベスト・ムーンという言葉が世の中に浸透するようになったきっかけは、1903年の楽曲『Shine On Harvest Moon』だそうです。

どんな風に見える?

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 地平線近くにある「ハーベスト・ムーン」は、通常よりも大きく明るく、ときにオレンジ色に見えることもある。それは「ムーン・イリュージョン(moon illusion)」という錯覚によるものなのですが、それがとても綺麗なのです。

 また、冬に向けて渡り鳥たちが移動を始めるため、月の前を通過する鳥たちの美しい姿をキャッチできる可能性も大なのです。

 さらに、最近ストレスを感じているという人に朗報です。星占い師たち曰く、「牡羊座の満月には癒しのパワーがあり、精神を落ち着かせてくれる」のだとか。そんな効果に期待しつつ、たまにはゆっくりと美しい月を愛でながら、秋の夜長を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

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Translation / Reiko Kuwabara