カリフォルニア大学サンタバーバラ校のベラ・デパウロ博士のリサーチによれば、「既婚者よりも独身者のほうが意義ある仕事に価値を見出しやすく、家族や友人、同僚、隣人との結びつきも強い」ということ。   

 このリサーチ結果をもとに、博士は「結婚をすると、人は視野が狭くなります」との説明を加えました。既婚者の方のなかには、「失礼ではないか!」と「まったくその通りだ!」と両方の声が上がったことでしょう。ですが、こちらは、この博士のリサーチによるものなので、その範囲内では多数派であったのです。   

 また、自立していることも要因のようだそうです。博士が自立した独身者を対象にした調査では、彼らはネガティブな感情を抱きにくいことが明らかになったとも言っています。  

 現在はかつてないほど独身者が多い時代です。2014年にアメリカ合衆国労働省労働統計局が発表した資料では、アメリカにおける16歳以上の独身者の数は、人口の50%をやや上回っているそう。1976年には独身者の割合は37%だったことを考えれば、結婚離れが加速していると言えるでしょう。

 「アメリカ人は今、自分にとって最良の生き方を追求することができます。よい人生の青写真はもはや存在しません――重要なのは、他の人が何をしているか、何をすべきだと思っているかではなく、本当の自分自身に合う居場所や人を見つけ、自分にとってのベストな生き方をすることなのです」と、博士は結論付けています