家事といえば、ゴミ出しは面倒だし、掃除機をかけたり、バスルームの掃除をするのも楽しくはないものばかりです(なかには楽しんでいる人もいますが…)。ですが、カップルの関係の一番悪影響を与える家事が何なのか? 皆さんご存じでしょうか。その答えは、「皿洗い」なのです。 

 米NPO「Council of Contemporary Families(CCF)」の新たなレポートによれば、家庭で必要な様々な面倒な家事のうち、恋人関係にもっともネガティブな影響を与える可能性があるのは、皿洗いだということが明らかになりました。 

 そして、ここからが重要です。これは、女性が「皿洗い」を日常的に押しつけられている状況での話になります。 

 「ザ・アトランティック」誌によれば、男性と付き合う女性のうち、自分がほとんどの皿洗いを行っている女性は、パートナーが皿洗いを手伝ってくれる女性に比べて恋愛関係への満足度が低く、より葛藤を抱えているとのこと。 

 また、こういったカップルは性行為での満足度も低いといいます。ですが、毎晩交代で皿洗いを行ったり、「あなたが食事を作って、私が掃除をする」といった分担を行うカップルは、全体的に幸福度が高いといいます。 

 皿洗いがもっとも関係悪化につながる家事であることには、いくつかの理由があります。

 1つ目は汚れた皿は極めて不快で、ベトベトした食べ残しに触りたいという人はいないからです。

 2つ目は、この家事は料理のように褒められるものではないからです。

 そして、3つ目は男性が芝を刈ったり、薪を割ったりといった家事に取り組むことが多い一方、女性は自分の子どもやパートナーが散らかしたものを掃除する仕事を引き受けがちだからです。

 今回の研究の著者であるダン・カールソン氏によれば、「これが反感を招いているのです」と言っています。CCFのレポートでは、皿洗いを分担するカップルの数が1999年の16%から、2006年には29%まで上昇していたことも明らかになっています。

 これは良い兆候ですが、この数字を見ると恋人関係での分担は、友人関係での分担よりもフェアではないように見え、カップルの関係にさらなる緊張をもたらしそうでもあるのです。なので、2018年には100%の分担を目指したいところですね。 

 カップルは2人で1つのチームでありますし、キッチンに性差別主義を持ち込む必要もありません。ですが、キッチンのシンクには、関係を継続するためのデリケートで注意が必要な皿たちが積み重なっているわけです。 

 パートナーと微妙な距離を置かないためにも、「皿洗い」を率先して励んでみてはいかがでしょうか。

Source / ESQUIRE US 原文(English)
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。