1982年11月2日に開局した英国の公共テレビ局で、BBCのBBC1・BBC2・ITVに次ぐ第4のチャンネルとして開局した「チャンネル4」。そこで展開される新たなドキュメンタリー番組は、実に興味深いところ。それはいわば、“終末の序曲”とも言えるでしょう。
This Trailer For 'The Sex Robots Are Coming' Is Easily The Scariest Thing You'll Watch Today
ここで言う“世界の終り”を“終末”と解釈しましょう。そしてこの“終末”という言葉は、聖書の中で数多く登場する言葉でもあります。皆さんも耳にしたことはあるかと思います。
前もって言っておきたいことがあります。それは、聖書に登場する“終末”とは文字通りの「世界の終り」を表現しているわけではないということを…。
確かに現在、世界の学者の間では「環境破壊」や「エネルギー不足」、「核戦争の危機感」などの問題が盛んに取り上げられ、"人類に、そして地球に未来はない!?"なんてイメージで盛んに論議されるようになっています。さらに、様々な終末予言の解説書も書店(ウェブも)にならぶように…。皆さんの中にも、そんな“危機感”を感じている方も多いかもしれません。
ですが…、聖書の中で述べられている“終末”に関して言うなら、実はちょっと違う解釈がなされています。
我々が恐れながらもイメージしているような、「無差別に世界が“破滅”される→死を意味する」といったものではなく、現在の天地万物にみられる事物の体制が終わりを告げ、“新しい体制のなかに生まれ変わるとき”といった意味合いでの解釈のほうが正しいとされているのです。
つまり、その解釈を信じたいので…“未来はある”のです。しかし、そこには犠牲もあるかもしれません…。庵野秀明監督の大ヒット作品「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの“セカンドインパクト”も、そういった意味だったかもしれません(真意は当事者しかわかりませんが…)ね。といったイメージで、この英国のドキュメンタリ―番組の予告をお楽しみください。
では、本題です。あなたは、ロボットとセックスしてみたいですが? ……(笑)なるほど。では、この動画をご覧になってみてください!(次ページへつづく)
いわば“終末の序曲”とも言えるかも…。
いかがですか?
もし、あなたがセックスロボットと初めて対面したとしましょう。さて、どういう態度をとりますか?
「感情がないから…」と安心して、DVまがいに暴力的な八つ当たりをしたり、自らの好奇心に逆らうことなく自分が有するだけの「S」度をいかんなく発揮する、そんなタイプへと偏狂してしまいますか? それとも、ロボットとのセックスをより良くするため、取説をくまなく読んでは研究しまくるタイプですか?
しかし、いずれにせよ我々は、セックスロボットとの夢のような性行為をしたあとに生じるのは「感情移入」という4文字になることでしょう。ひとつ枕で寝ることに物語を創作し、よりよい喜びを見い出すことに努力するはず…と、予想できるのです。皆さんは、「そんなことはない! たかがモノだ!」と呟くような曲がった精神の持ち主ではないと思いますので…。
この「チャンネル4」の『The Sex Robots Are Coming(セックスロボットがやってくる!!)』を観れば、多くの疑問(ときに恐怖)を抱くとともに、曖昧な期待ももつことになるでしょう…。
もしかすると、「別の時代に生まれたかった…」と思うかもしれません。また逆に、喜びに満ちる方も。…とはいえ、良いも悪いも“終末”は近いようですね。