この日を、みんな待っていた!
2018年6月14日から7月15日にかけて、東ヨーロッパでは初の開催となった第21回目のW杯ロシア。最終日に行われたランス VS クロアチアの決勝戦は、4-2でフランスの勝利。フランスが20年ぶり2回目の優勝を果たしました。
いまだW杯の興奮冷めやらぬなか、日本とトップリーグであるJ1リーグは同年7月18日より再開。本日7月22日は後半折り返し前の17節として、全国で9試合が行われました。そこで、世界的な注目となっている試合が…。そう、ヴィセル神戸 VS 湘南ベルマーレ、サガン鳥栖 VS ベガルタ仙台の2戦になります。
なぜか…もう、皆さんはご存じですね。
ヴィッセル神戸にはアンドレス・イニエスタ選手、サガン鳥栖にはフェルナンデス・トーレス選手と、2人の世界的プレーヤーのJ1デビューが期待されるからです。そこでまずは、イニエスタ選手に注目してみましょう。
彼は2018年7月18日に来日し、7月20日に練習初合流。プレーの連携を合わせる時間はないといってもいいでしょう。しかし、そんな状況のなか、指揮官である吉田孝行監督は「出場させる」と明言。リーグの雰囲気に慣れることが第一との判断なのでしょう。
そしてその通り、この日イニエスタ選手は7月22日の湘南ベルマーレ戦、2点のビハインドを負った59分に渡邉千真選手に代わってピッチへ投入。ついにこの日、「サッカー界の至宝」とまで呼ばれるスタープレーヤーのJデビューが実現したのでした。
ピッチ上のイニエスタ選手は、自陣での味方からのパスを柔らかいボールコントロールで、敵ゴールへとベクトルをシフトアップしてからの、右サイドを走る安井拓也選手へ自然体に丁寧なパスを繰り出す何気ないプレー…これは実に呼吸をしているかのように普通な動きに思えるのです。が、その淀みない流れにレベルの高さに観客はため息の嵐となっていました。
イニエスタ選手の投入によって神戸に流れが傾くかに思われた…のですが、試合は再び湘南がショートカウンターから追加点。結局、0-3で湘南ベルマーレに敗退。デビューを白星で飾ることはできなかったのです。
W杯ロシア大会でもスペイン代表は、決勝トーナメントまでは残ったものの開催国であるロシアに敗退し、ベスト16という結果で大会を終えていました。ここ最近、満足のいくパフォーマンスが発揮されない状態のままのイニエスタ選手ですが…。
本日も、まだまだ慣らし運転といった時期でしょう。今後、さらにチームとの呼吸も合わせてきて、実力を発揮する日は近いに違いありません。そうです、すぐに“神”プレーの連続で、敵・味方関係なくスタンド全体が唸りっぱなしの試合を観戦する日も近いことでしょう。
そのときは、イニエスタ選手の得意技「コロッケ」も連発ですね…とは言っても、われわれも大好きなお惣菜の揚げ物の「コロッケが得意の料理」ということではありません(笑)。これは彼が得意とする、美しくもシャープに敵を抜き去るドリブル時のフェイント、これをスペインでは「croqueta(コロッケ)」と呼んでいるとのこと。
囲まれた敵のディフェンダーに対し、足にボールが吸い付ているかのようにダブルタッチで抜き去る、あのドリブル。真横にボールを動かしてから、すぐさま逆足で縦に出し、相手を抜く方法です。しかし、「コロッケ」と名づけられた由来は、現在のところ不明ですが…。たぶん…ですが、「コロッケ」のようにサクッとした食感のように、相手を抜き去るからでしょうか…。
敵に囲まれても奪われないキープ力、針の穴を通すようなピンポイントのラストパスや、平面ではなく立体で捉えるゲームメイクを、ぜひとも次節で披露してもらいたいものです。
では皆さん、ヴィッセル神戸の次節、ノエビアスタジアム神戸で行われる2018年7月28日(土)の柏レイソル戦にも注目しましょう。そしてそのスタジアムで、次節あたりから名物として「イニエスタ・コロッケ」が発売されるかもしれない…ということも期待しながら。
ここで、この推定年俸約33億円のスターのキャリアを改めて振り返ってみましょう。
【動画】バルセロナFCがイニエスタ選手に贈ったサプライズ動画をご覧ください
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この動画を見れば、彼がどれだけバルセロナFCそしてチームメイトに愛されているかが理解できるでしょう。
アンドレス・イニエスタの雄姿 01
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Andrés Iniesta Luján
アンドレス・イニエスタ・ルハン選手
1984年5月11日生まれ、スペイン・アルバセーテ県フエンテアルビージャ出身。Jリーグ・ヴィッセル神戸所属であり、現スペイン代表。ポジションはミッドフィールダー。8歳のときに、地元のアルバセテ・バロンピエの下部組織に入団。12歳のときに出場した、全国大会でそのドリブルの鋭さ、そして視野の広さから様々なクラブからオファーを受けます。
もちろん、レアル・マドリード。その下部組織に入団する予定だったところ、両親の意向で取りやめに。両親とともにFCバルセロナの下部組織寮である「ラ・マシア」を見学し、好印象をもったことから、1996年にFCバルセロナに入団したのでした。
バルセロナのU-15チームではキャプテンを務め、1999年のナイキ・プレミア・カップ決勝でロスタイムに決勝点を挙げて優勝に貢献。この大会最優秀選手に選ばれています。イニエスタにトロフィーを手渡したのは、当時トップチームでキャプテンを務めていたMFジョゼップ・グアルディオラでした。そしてグアルディオラは当時クラブの若手のホープだったMFシャビ選手に対し、「じきにお前は、俺を引退に追い込むだろう。だけどな、あのイニエスタくんは、お前(シャビ選手)も引退へと追い込むかもしれないぞ」と語りかけたということが伝説となっています。
そして2002年10月、ルイス・ファン・ハール監督によってトップチームへ招集。同年10月29日のUEFAチャンピオンズリーグで、クラブ・ブルッヘ戦でデビューしました。そして、イニエスタ選手はそのままトップチームに定着。
フランク・ライカールト監督時代である2003年~2008年には、FWロナウジーニョ選手の控えとしてリーグ戦11試合に出場。2004-05シーズンはリーグ戦38試合中37試合に出場しましが、その大半は途中出場です。2005-06シーズン前半戦も途中出場が中心だったのですが、2005年12月上旬にシャビ選手が靭帯を痛めて長期離脱すると、イニエスタ選手がその代役を任され、先発出場回数が増加。そのチャンスを活かし、より質の高い選手へと成長していったのでした。そうしてフランク・ライカールト監督のもと、リーガ・エスパニョーラとUEFAチャンピオンズリーグの2冠達成にも貢献したのでした。
上の写真は2004年8月4日、静岡スタジアムエコパで開催されたジュビロ岩田とFCバルセロナのプレシーズンフレンドリーマッチのときのものです。
アンドレス・イニエスタの雄姿 02
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2004年11月24日、チャンピオンズリーグ2004/05でセルティック・グラスゴー戦にて。結果は1-1。
アンドレス・イニエスタの雄姿 03
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2005年2月19日、FCバルセロナの本拠地であるキャンプ・ノウ・スタジアムで行われたRCDマジョルカ戦になります。当時のマジョルカには、現在ジュビロ磐田に所属する元日本代表の大久保嘉人選手が在籍していました。大久保選手は70分からの出場しています。結果は2-0でFCバルセロナの勝利となりました。
アンドレス・イニエスタの雄姿 04
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2005年12月17日、カディスCFの本拠地であるラモン・デ・カランザ・スタジアムにて対戦。写真は、そこでゴールを決めたイニエスタ選手。
アンドレス・イニエスタの雄姿 05
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毎年8月にFCバルセロナが主催し、本拠地カンプ・ノウにスペイン国内外からクラブを招いて行われる「Joan Gamper Trophy match 2006」にて。FCバイエルン・ミュンヘンと対戦。ゲームキャプテンを任され、勝利してトロフィーを掲げました。
アンドレス・イニエスタの雄姿 06
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2006年9月12日、UEFAチャンピオンズリーググループAの試合中のイニエスタ選手。ブルガリアのレフスキ・ソフィアソフィアのリチャード・エロモイグブ選手とマッチアップしているところ。この試合でイニエスタ選手は、今まで経験したことがなかった左ウイングのポジションで出場。そして、2ゴールを決めています。決勝トーナメント1回戦のリヴァプール戦では、通常のセンターハーフとして出場しましただ、その後も、しばしば3トップの一角としてプレーすることも…。この年のリーグ戦では、自己最多タイの37試合に出場(28試合に先発出場)し、6得点3アシストを決めています。
アンドレス・イニエスタの雄姿 07
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2007年2月7日、イングランド・マンチェスターにあるオールド・トラッフォードにて、スペイン対イングランドの国際親善試合に臨みました。
アンドレス・イニエスタの雄姿 08
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2007年12月23日に、FCバルセロナのホームであるカンプ・ノウ・スタジアムでの「エル・クラシコ」…レアル・マドリード戦にて。レアル・マドリードのウェズリー・スナイデル選手とのマッチアップで、ボールをドリブルでキープするイニエスタ選手。結果は0-1で、FCバルセロナは敗れました。
アンドレス・イニエスタの雄姿 09
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2008年3月23日、ホームのカンプノウで、レアル・バリャドリードと対戦中のイニエスタ選手。
前年の2007年7月には、ライバルのレアル・マドリードから移籍金として6000万ユーロの予算で彼の獲得を狙っていると噂されていました。しかし、イニエスタ選手はここで「引退するまでFCバルセロナでプレーしたい」と述べ、噂を一蹴しています。その前年である2006年年夏には、ASローマに移籍したFWリュドヴィク・ジュリ選手が着けていた背番号8番を譲り受けています。2008年のFIFA最優秀選手賞の投票では、37ポイントを獲得、9位にランクインしています。当時のFCバルセロナでは、FWのリオネル・メッシ選手、FWのサミュエル・エトオ選手、そしてMFのシャビ選手の3人も、10位以内にランクインしています。
アンドレス・イニエスタの雄姿 10
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2008年6月10日、オーストリア・インンスブルクにて。UEFA EURO 2008 Dグループの対ロシア戦にてゴール後、デビッド・シルバ選手にハグをしながら喜んでいるイニエスタ選手。
アンドレス・イニエスタの雄姿 11
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2009年5月27日にイタリア・ローマのスタディオ・オリンピコ・ディ・ローマにて、UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦FCバルセロナ VS マンチェスター・ユナイテッドが行われました。結果は、サミュエル・エトオ選手、リオネル・メッシ選手のゴールで、2-0でFCバルセロナの優勝となりました。エトオの先制点をアシストしたのは、もちろん、イニエスタ選手。優勝はしたものの、腿のケガが完治しないままの出場によって、そのケガを悪化させています。この試合後には、対戦相手のマンチェスターUのウェイン・ルーニー選手からは、「世界のベストプレーヤーはイニエスタ」というコメントをしています。
前年の2008年9月24日に、ロナウジーニョ選手がACミランに移籍したことによって、DFカルレス・プジョル(第1キャプテン)、シャビ(第2キャプテン)、GKビクトル・バルデス(第3キャプテン)と一緒に、新しいキャプテンの一人にイニエスタ選手(第4キャプテン)は選ばれています。2008年11月中旬に足を負傷するも、2009年1月3日のマジョルカ戦の後半途中に復帰。その10分後には、カンプ・ノウの観客の前で重要な得点を決めて見せたのでした。
2009年2月5日、コパ・デル・レイのマジョルカ戦に出場し、公式戦を通じて250試合出場を達成。ホームでのマラガ戦で再び負傷したのですが、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝、バイエルン・ミュンヘン戦1stレグで復帰。4-0での勝利に貢献しています。また、2009年5月6日のUEFAチャンピオンズリーグ準決勝となるチェルシー戦2ndレグでは、後半ロスタイム3分過ぎにメッシからパスを受け、ペナルティエリア外からアウェーゴール差での勝ち抜けを決める重要な得点を叩き込んでいます。
こうして2008-09シーズンのプレーは高く評価され、カンプ・ノウのみならずアウェーゲームでスタンディング・オベーションを受けることも多々ありました。また、スペインの週刊誌「ドン・バロン」紙から、年間最優秀選手にも選ばれています。
アンドレス・イニエスタの雄姿 12
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2009年9月16日、イタリア・ミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァにて。UEFAチャンピオンズリーググループFの対インテルナツィオナーレ・ミラノの試合中に、ベンチに座るイニエスタ選手。
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2010年7月11日、南アフリカ・ヨハネスブルグのサッカー・シティ・スタジアムにて、W杯南アフリカ大会の決勝戦がスペイン VS オランダで行われました。そこでイニエスタ選手の得点により、1-0でスペインの勝利。見事、優勝となりました。
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2010年のW杯南アフリカ大会でのイニエスタ選手を動画でご覧ください。決勝戦の得点シーンもありますので…。
この決勝のオランダ戦は、0-0のまま延長戦に突入するいう過酷な試合でした。すると延長後半11分に、イニエスタ選手が決勝ゴールを得ます。ゴール後の彼は、ユニフォームを脱いでアンダーウェアを観客に披露。
そこには手書きで、"DANI JARQUE SIEMPRE CON NOSOTROS"(ダニ・ハルケ、いつも僕らとともに)というメッセージが…。これはルール上、イエローカードに値する行為になります。ですが、イニエスタ選手はそれを理解した上での行動となります…。「ダニ・ハルケ」とは、2009年8月に心臓発作で急死した親友であり、RCDエスパニョール所属のサッカー選手であるダニエル・ハルケ選手。2009年8月8日の親友の急逝しにより、泣き崩れるほど悲しんだイニエスタ選手。負傷の影響もあり、プレシーズンのフィットネス・トレーニングには参加できず、頻発する怪我のためにシーズン前半戦は途中出場がほとんどだったのです。そんな中、この最高の舞台での決勝点を叩きこんだイニエスタ選手。この、この上ない喜びを、まず最初に今は亡き親友と分かち合いたかったのでしょう…。
このアンダーウェアは2010年11月に、RCDエスパニョールの本拠地エスタディオ・コルネリャ=エル・プラットに寄贈されています。イニエスタ選手はこのアンダーウェアを寄贈する際に、「このシャツはここにあるべきものだ。あの得点とともに、ハルケも人々の心に残り続けるだろう」と語っています。
この決勝ではマン・オブ・ザ・マッチに。また、大会の最優秀選手賞にノミネートされています。
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2010年7月11日、W杯南アフリカ大会決勝戦にて。オランダに勝利後、表彰式の際にカップを掲げるイニエスタ選手。
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2010年11月11日、スペイン・バルセロナにて。2008年以来の付き合いであるガールフレンドであるスポーツジャーナリスト、アンナ・オルティスさんと婦人科医を訪問。妊娠3カ月であることを発表しました。
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2010年12月12日、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウ・スタジアムにてレアル・ソシエダド戦のイニエスタ選手。もはや、バルセロナの背番号8=イニエスタ選手と世界的なスタープレーヤーになったのでした。
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2011年4月2日、スペイン・バルセロナにて行われたラ・リーガのビジャレアルCF戦にて。当時のバルセロナ監督であるジョゼップ・グアルディオラ氏から指示を受けるイニエスタ選手。もはや、バルセロナにとってなくてはならないゲームメイカーであり、チームの頭脳となっていました。
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2012年4月24日、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウにて。UEFAチャンピオンズリーグ2011-12の準決勝でチェルシーFCと対戦。第1レグはチュルシーFCに0-1で敗退したのちの第2レグ。ここで2得点目を決めたのがイニエスタ選手。メッシ選手と、その得点を喜ぶシーンになります。
この時点で2-0で勝利を見え始めるも…結果、最終的にはチュルシーFCにその後2得点され同点に。結果、チェルシーFCが決勝戦へコマを進めることとなりました。ちなみにチュルシーFCの同点ゴールは、サガン鳥栖に移籍したフェルナンド・トーレス選手だったのです。
アンドレス・イニエスタの雄姿 20
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2008年以来、スポーツジャーナリストのアンナ・オルティスさんと交際していましたが、2010年9月には彼女の妊娠が明らかに。そして2011年4月、長女の誕生となります。そして、その誕生のすぐの試合、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝FCシャフタール・ドネツク戦ファーストレグでゴールし、そのゴールを生まれてきた娘に捧げました、
そうして2012年7月7日、アンナ・オルティスさんと結婚式を挙げたのでした。
現在は、奥様のアンナさんと長女のバレリアちゃん、長男のパオロ・アンドレアちゃん、次女のシエナちゃんの4人家族とのことです。
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Andres Iniesta of Barcelona wins the UEFA's Best Player in Europe for season 2011-2012 at the UEFA Champions League Draw 2012-2013 at the Grimaldi Forum in Monaco
2012年8月30日、モナコで行われ欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ2012-13のグループリーグ組み合わせ抽選会の際に、11-12シーズンの欧州最優秀選手賞(UEFA Best Player in Europe Award)にCバルセロナのイニエスタ選手を選出しました。チームメイトであるリオネル・メッシ選手、さらにレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド選手を抑えての受賞となります。
UEFAのミシェル・プラティニ会長からトロフィーを受け取ったイニエスタは、「今回の賞はFCバルセロナとスペイン代表のチームメイトに捧げたい。メッシとクリスティアーノのような2人の偉大な選手と肩を並べることができてとても光栄に思う」と語っています。
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2014年6月18日ブラジル・リオデジャネイロのエスタジオ・ド・マラカナンにて。グループ Bの第1戦、チリとの対戦に臨むイニエスタ選手。結果は0-2でチリにスペインは敗れるのでした。
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2014年10月13日、モナコ・モンテカルロにて。「GOLDEN FOOT AWARD 2014」にイニエスタが選出され、彼の妻であるアンナさんと出席しました。
この賞は、世界中のサッカーファンによるインターネット投票と、GldenFootのメディアパートナーの代表者によってノミネートされた10人の現役選手の中から選ばれるもの。選ばれた選手は足型を採り、それをモナコの海岸通りに並べて「チャンピオンズ・プロムナード」というサッカー選手版のウォーク・オブ・フェイムに飾られます。ちなみに、選手は一度しか選出されることはありません。また、すでに引退した偉大な選手についても“All Time Legend”として授与されます。
アンドレス・イニエスタの雄姿 24
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2015年1月12日、スイスのチューリッヒで開催されたFIFAバロンドール授賞式に出席したイニエスタ選手。
そこでイニエスタ選手は、2014シーズンのFIFA/FIFProワールドイレブンに選出されました。ステージには、左からレアル・マドリード/マンチェスター・ユナイテッドのアンヘル・ディ・マリア選手、バイエルン・ミュンヘン/レアル・マドリードのトニ・クロース選手と並ぶイニエスタ選手。
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2015年6月6日、UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15の決勝戦でユヴェントスFCと対戦したFCバルセロナのイニエスタ選手。
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2015年6月6日、UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15の決勝戦の結果は、3-1でFCバルセロナの勝利。
見事を優勝をはたしたシャビ選手とイニエスタ選手が優勝トロフィー「ビッグイヤー」とともに記者に応えるところ。
https://www.youtube.com/watch?v=eV3MOoAbv0w
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2015年11月21日、レアル・マドリーのホームであるサンチャゴ・ベルべナウで行われたリーガエスパニョーラ第12節、"エル・クラシコ"の一戦であるレアル・マドリー対FCバルセロナは、アウェーのバルセロナが4-0で勝利。
バルセロナは前半11分MFセルジ・ロベルト選手のパスを受けたFWルイス・スアレス選手が先制ゴール、前半39分にはイニエスタ選手のパスからFWネイマール選手が追加点を決め、前半で2-0となります。
さらに後半も、攻撃の手を緩めないFCバルセロナ。後半8分にはイニエスタ選手とFWネイマール選手のワンツーから、イニエスタ選手が美しくも豪快にシュートを決め、3-0に。最後は後半29分に、FWリオネル・メッシ選手を起点とするパス回しから、最後にFWルイス・スアレス選手がゴールを決め、スコアは4-0にし、勝利を決めました。
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2016年10月19日、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウにて。UEFAチャンピオンズリーググループCの試合中、マンチェスター・シティFCのパブロ・サバレタ選手(現在はウェストハム・ユナイテッドFCに所属)にタックルを受け、軽くジャンプで交わすイニエスタ選手。
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2017年2月19日、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウで行われたラ・リーガの一戦、対CDレガネスでのイニエスタ選手。試合結果は、メッシ選手の2得点によってFCバルセロナが2-1で勝利しました。
アンドレス・イニエスタの雄姿 30
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2017年8月7日、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウで開催されたジョアン・ガンペール杯で、ブラジルのアソシアソン・シャペコエンセ・ジ・フチボウと対戦しました。
通称「シャペコエンセ」は、コパ・スダメリカーナ2016でクラブ史上初の決勝に進出するも、2016年11月28日午後10時頃(現地時間)、2日後に開催される予定だった決勝1stレグを戦うため、対戦相手のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)のホーム・メデジンに移動するサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ(ボリビア)からのチャーター機ラミア航空2933便に搭乗。しかし、メデジン郊外のラ・ウニオンの山中に墜落し、選手・首脳陣ら71名が死亡したのでした。
そこでFCバルセロナは、そのチームと亡くなられた選手・スタッフへの敬愛の意を込めて対戦を決定したとのこと。
写真は試合中、選手交代でベンチへと退く際のイニエスタ選手に対し、握手を交わすFCバルセロナのエルネスト・バルベルデ監督。
アンドレス・イニエスタの雄姿 31
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2018年3月14日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグ2017-18のラウンド16の第2レグ、チェルシーFCのセサル・アスピリクエタ選手にドリブルで仕掛けるイニエスタ選手。
結果は3-0でFCバルセロナの勝利。2戦合計で4-1で準々決勝へコマを進めます。しかしながらそこで、ASローマに2戦を終え4-4のイーブンになるも、アウェーゴール差で敗退となりました。
Edit &Text / Kaz Ogawa