サガン鳥栖がスペインの神の子（エル・ニーニョ）を召喚！ 今後の試合への期待値も上がっています。
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2018年7月10日にサガン鳥栖公式ホームページで、スペイン元代表のフェルナンド・トーレス選手の入団が発表されました。
身長185㎝は現代のサッカーにとっては普通のサイズかもしれません。ですが、そのルックスがモデル並み…と言うよりも、王子様役が似合いそうな甘い顔なわけです。
W杯ロシア大会では、日本代表もベスト16と大活躍。しかも、3位となったベルギーには後半途中まで勝っていた…つまり、互角に勝負していたのです。これだけでも、サッカー人気のさらなる高まりが予見できます。その上、Jリーグ後半戦からはここで紹介するトーレス選手、そして、イニエスタ選手とスペイン代表クラスの２名が加わるわけです。サッカーファンが増えるばかりでなく、既存のサッカーファンたちの体温も約3度くらい上昇することでしょう（ちょっとオーバーですが…）。
トーレス選手の地元スペインでも注目を浴びるなか、2018年7月22日に行われるサガン鳥栖のホーム、ベストアメニティスタジアムでのベガルタ仙台戦でデビューする予定となっているそうです。
「佐賀まで行くのは遠い…でも、いつかは！」という方のために、ここでトーレス選手に関して事前に予習しておきましょう。もう十二分に知っているファンの方には、これが復習に役立てば幸いです。
【動画】まずはトーレス選手のチェルシーでの活躍ぶりを
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フェルナンド・トーレスの幼少期
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1984年3月20日スペイン・マドリード州にあるフエンラブラダで生まれ。兄と姉がいるなか、末っ子として育ったトーレス選手。5歳でサッカーを始めたときは、フォワードではなくゴールキーパーだったといいます。
何度も顔面でボールを受け、歯を折ってばかりいたとのこと。もしポジションを変えずにいたら、彼の人生は大きく変わっていたかもしれませんね。なんせゴールキーパーは、ピッチ上では11人中の1人ですから…国の代表まで狙えば、かなりかなりの狭き門なわけです。
フェルナンド・トーレスのCMデビュー
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2003年に公開されたペプシのコマーシャルに、ロナウジーニョ、デイビッド・ベッカム、ロベルト・カルロス、フランチェスコ・トッティらとともに出演したトーレス。このとき、なんと19歳だったトーレス。彼らとの共演は、今後のサッカー選手としてのモチベーションをグンとアゲた出来事であったことでしょう。
特にデイビッド・ベッカム氏は、彼の憧れでもあったようですから…。そして上の写真は、そんなトーレス選手のオーバーヘッドキック。その後、転倒してしまいました…。
ほんの一瞬ですが、あなたは見つけることができるでしょうか？
フェルナンド・トーレスの結婚と子供
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2009年に幼馴染と言われるオラヤ・ドミンゲスさんと結婚。そして、第1子として女の子を授かったトーレス選手。
その後も2010年に第2子として男の子、さらに2015年に第3子の女の子と…順調に家族を増やしていきました。おしどり夫婦として有名なトーレス夫妻ですが、さて日本へは、家族で移り住むのでしょうか？
フェルナンド・トーレスのプロデビュー
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15歳でアトレティコ・マドリードと初のプロ契約をし、17歳でトップチームデビューを果たしたトーレス選手。その後、約8年間に渡り同クラブに在籍していましたが、2007年にリヴァプールFCへ移籍し、2011年には長年移籍を噂されてきたチェルシーへと…。
チェルシーでもチームの決勝進出や、優勝などに導く大きな貢献をしています。
その間、2004年からUEFA欧州選手権に、2006年からFIFAワールドカップに連続出場をしており、UEFA欧州選手権、FIFAワールドカップ、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの4大会で優勝も経験しています。
振り返れば、トーレス選手が最も活躍したのは、2007年から2010年と言えるでしょう。
2007-08シーズン、移籍以前からアトレティコ同様にリヴァプールFCも応援していたトーレス選手、「（アトレティコと）同じにおいがする」と愛着を示していました。移籍語は、苦手の英語をお気に入りのザ・ビートルズのCDを聴いて勉強するなどの努力を重ね、英語力を上達させたそうです。
2007年8月11日、アストン・ヴィラ戦（アウェー）でデビューし、2-1で勝利を飾ったその4日後には、UEFAチャンピオンズリーグデビューを飾り、予選3回戦のトゥールーズ戦に79分から途中出場して1-0で勝利しました。そして8月19日のチェルシー戦で、アンフィールドでの試合に初めて出場。この試合の16分に決めた先制点が、移籍後初得点となりました。そして９月、キャリア初のハットトリックをします。
2008年2月には、リーグ戦2試合で4得点を決めます。そして、プレミアリーグの月間最優秀選手に選ばれたのでした。そして同年3月5日には、ウェストハム戦ハットトリックを決めることで、リヴァプールの選手としては1946年11月にジャック・バルマー選手が達成して以来となるホームでの2戦連続ハットトリックを成し遂げています。3月後半のレディング戦において47分にヘディングで得点し、リヴァプールの選手としては1995-96シーズンにロビー・ファウラー選手が達成して以来となるリーグ戦で、20得点を達成。4月にはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝・アーセナル戦の2ndレグで得点し、準決勝進出を決めています。
この得点は2007-08シーズンのすべての大会を通じて29得点目となり、当時アイドルだったマイケル・オーウェン選手が在籍期間中に記録した1シーズンでの最高得点数を凌いだのでした。2008年4月11日にはPFA年間最優秀選手賞の候補6人に選ばれたのですが、結局マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドが受賞したのでした。また、PFA年間最優秀若手選手賞にもノミネートされたが、この賞はアーセナルのセスク・ファブレガスが受賞した。この2つの受賞は逃したですが、PFA年間ベストイレブンに選ばれています。5月に発表されたFWA年間最優秀選手賞では、C・ロナウドに次ぐ次点だったのです。
また2008年5月4日、ホーム最終戦のマンチェスター・シティ戦で57分に決勝点を挙げ、1960年代に活躍したFWロジャー・ハント選手が保持していたアンフィールドでの連続得点記録（8試合）に並んだのでした。そして最終節のトッテナム戦でリーグ戦24点目となる得点を決め、イングランド挑戦1年目の外国人の最多得点記録を樹。それ以前の記録は、ファン・ニステルローイ選手がマンチェスター・ユナイテッド移籍1年目に記録した23点だした。そのときのプレミアリーグ得点王は31得点のC・ロナウド選手（マンチェスター・ユナイテッド）には及ばなかったのですが、エマニュエル・アデバヨール選手（アーセナル）と並んで2位に入ったのでした。
フェルナンド・トーレス王室から栄誉賞を受賞
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写真左からダビド・シルバ選手、ビクトル・バルデス選手、そしてフェルナンド・トーレス選手、次にペドロ・ロドリゲス・レデスマ選手、ホセ・マヌエル・レイナ選手です。
これは2011年、スペイン・マドリードにある王室に招待されたときのトーレス選手になります。スペインで最高の栄誉であると言われる、「ロイヤル・オーダー・オブ・スポーツ」の勲章を受賞しました。これはスポーツ評議会を通じて、毎年国家政府から贈られるとても栄誉的な賞なのです。
フェルナンド・トーレスとジャスティン・ビーバー
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2011年11月7日、イギリス・ロンドンにあるサッカースタジアムのスタンフォード・ブリッジに、ジャスティン・ビーバーが訪問。
ジャスティンはチェルシーのファンらしく、しかも、応援している選手はまさにフェルナンド・トーレス選手だったのです。憧れの選手とともに、サッカーをする17歳の若き少年の顔をしているジャスティンをご覧ください。
フェルナンド・トーレス、フェリペ6世と対面
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2012年7月1日にウクライナ・キエフのオリンピックスタジアムで、スペインの国王フェリペ6世と会話をするトーレス選手。
トーレス選手の腕に抱えられている女の子は彼の娘、長女であるノラちゃんになります。
フェルナンド・トーレスとアンドレス・イエニスタ
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2014年に行われたW杯ブラジル大会にて、その開幕前のに行われたプレス・カンファレンスでの様子。
2010年のW杯南アフリカ大会では、オランダ代表との決勝戦をイエニスタ選手による決勝点によって優勝を果たしたスペイン。ですが2014年では、予選敗退という残念な結果に…。
ここで隣に座るイエニスタ選手とは強い絆があるようで、今回の「サガン鳥栖」への移籍の際も「（日本には）イエニスタもいる」と話していたそうです。
フェルナンド・トーレス、アトレティコ・マドリードへ復帰
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2014年8月29日、リヴァプールFCに移籍したマリオ・バロテッリ選手の代わりに、ACミランへ2年間のレンタル移籍に。同年9月20日に行われたセリエA第3節ユヴェントス戦で76分に、アンドレア・ポーリ選手に変わって初出場します。そして2014年12月27日、2015年1月5日付でミランに完全移籍することが発表されました。
ですが2014年12月29日には、古巣であるスペインのリーガ・エスパニョールのアトレティコ・マドリードへの移籍合意を発表。
契約としては2015年1月5日から1年半のレンタル移籍に。同年1月7日、コパ・デル・レイ5回戦のレアル・マドリード戦で移籍後初出場。そして1月15日の2ndレグでは、2得点を決めて復帰後初得点を記録。チームの準々決勝進出に貢献しています。
アトレティコへ移籍の合意が発表された際には、「最後に家に帰る」と自身のインスタグラムに投稿しています。
フェルナンド・トーレス、アトレティコ・マドリードを退団
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そして2018年4月9日、トーレスは3年半在籍したアトレティコ・マドリードを退団することを発表しました。
スタンドの垂れ幕には、「DE NIÑO A LEYENDA（少年から伝説へ)」と描かれています。
退団が決まったフェルナンド・トーレス選手に対し、2017-18シーズンの最終戦でアトレティコ・マドリードが用意した惜別マーキングになります。そこには、「アトレティコの下部組織でエル・ニーニョ（神の子）と呼ばれた少年時代から、クラブの歴代名選手の仲間入りを果たした」という意味が込められているそうです。
そしてJ、サガン鳥栖へ
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退団発表当時は、フェルナンド・トーレス選手の今後についてはさまざまな噂が…。
そして2018年7月11日（水）、ついに、サガン鳥栖への入団が正式に発表されました。
J後半戦でトーレス選手に会える
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2018年Jリーグ後半日程が、同年7月26日（木）から行われると発表されています。
そうです、皆さんJリーグのサガン鳥栖戦を観に行けば、もれなく彼にも会えます。しかも、ヴィッセル神戸戦となったら…楽しみでしょうがありません。
Text ＆ Edit / Mirei Uchihori, Kaz Ogawa
