フランスの優勝で幕を閉じたFIFAワールドカップ。28年ぶりに準決勝進出を果たし大いに健闘したイングランド代表は、惜しくもクロアチアに敗れてしまいましたが、彼らの活躍により、イギリスの名付けサイト『ChannelMum.com』では、ある名前の人気が急上昇しているそうです。

 This unpopular baby name could be making a comeback thanks to the World Cup

 その名前は、ズバリ「ガレス」! 

 イングランド代表を導いたガレス・サウスゲート監督からインスパイアされた名前で、1996年の名前ランキングでは117位でしたが、同年に開催された欧州選手権(EURO)の準決勝で、当時選手としてプレイしていたサウスゲート監督がドイツ相手にPKを外したため、1903位まで一気にランクダウンしていたのです…。しかし、今回のW杯効果で、再びその名前に注目が集まっていることが明らかに!

「ガレス」はもともとウェールズの名前で、「優しい」「穏やか」といった意味を持ちます。同サイトが子どもを持つ親を対象に実施した調査によると、65%はW杯の影響で「ガレス」人気が高まると答え、84%はサッカーにちなんだ名前を赤ちゃんにつける人が増えるだろうと回答したそうです。

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 サウスゲート監督以外にも、キャプテンのハリー・ケインから名を取る赤ちゃんも増えそうなのです。

 85%は「ハリー」の人気が上昇、77%は「ケイン」と命名される赤ちゃんが増加すると答えています。また、41%は、見事なスーパーセーブを披露したゴールキーパーのジョーダン・ピックフォードから、「ジョーダン」人気も高まると予測。

 さらに、イングランド代表の愛称“スリー・ライオンズ”から、赤ちゃんを「ライオン」と名付ける親がいてもおかしくないと命名専門家のSJ・ユングストローム氏は語ります。「監督も選手も品位と威厳を持っているため、彼らの名前も人々にフレッシュでモダンな印象を与えるはず。決してダサい名前ではないと思う」とコメントし、さらに「サウスゲート監督のファンも増えているため、ガレスという名前はイギリス全土、そして階級を超えて人気が出るかもしれない。すでに人気上昇中のハリーやジェシー(MFジェシー・リンガード)はもちろんのこと、ケインも名前ランキングにカムバックすると思う」と続けています。 
 

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『ChannelMum.com』がリストアップした、サッカーにちなんだ赤ちゃんの名前ランキングはこちら。日本でも、赤ちゃんに「勇也」や「貴士」と名付ける親が増えるかもしれませんね。

ハリー(Harry) - 83%
ケイン(Kane) - 77%
ガレス(Gareth) – 63%
ジェシー(Jesse) - 48%
ジョーダン(Jordan) - 41%
アシュリー(Ashley) - 32%
キーラン(Kieran) - 31%
マーカス(Marcus) - 30%
カイル(Kyle) - 29%
ジェイミー(Jamie) - 27%
ライオン(Lion) - 25%
ファビアン(Fabian) - 21%
デレ(Dele) - 18%
ラヒーム(Raheem) - 11%
ジョン(John) - 6%

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Translation / Reiko Kuwabara