「夏の甲子園」の名でこの時期の日本の風物詩として親しまれている本大会も、なんと今回で開催100回目！
そこで、これまでに甲子園球場に大きなドラマをもたらし、スタンドとお茶の間を沸かせてきた、レジェンド選手たちを選りすぐってご紹介します。最近の注目株から懐かしの大物までを振り返りつつ、今年の甲子園に向けて気分を盛り上げてみてください。
清宮幸太郎
1999年5月25日生まれ、現在は北海道日本ハムファイターズに所属する注目の若手選手・清宮幸太郎。
幼い頃から野球にのめり込み、2012年のリトルリーグ世界選手権ではチームを優勝に導き、米メディアに「和製ベーブ・ルース」と報道されるほど注目を集めました。
早稲田実業高等部に進むと、1年生ながら強打者として期待の星に。その夏の第97回甲子園ではホームランを2本も打って見事な貢献をし、スター選手として鮮烈な印象を残してくれました。
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田中将大
1988年11月1日生まれ、ニューヨーク・ヤンキース所属のマー君こと田中選手。
小1で野球を始め、駒澤大学附属苫小牧高等学校時代は、2年生で第87回甲子園に出場。主力投手として見事なピッチを見せ、母校を2年連続優勝へと導いた（57年ぶり史上6校目）。また翌年の第88回では、決勝戦であの斎藤佑樹投手と対戦、15回に及ぶ延長戦では壮絶な投げ合いの末引き分けに…。
惜しくも翌日の決勝再試合では敗れてしまいますが、この試合は、清宮幸太郎選手に野球を始めさせるきっかけにもなったのです。
岡沢克郎 / Aflo
斎藤佑樹
1988年6月6日生まれ。早稲田実業高等部在学中に出場した第88回甲子園では、田中将大選手と投げ合いの末、見事優勝。
この大会時、青いハンカチで爽やかに顔の汗を拭っていたことから「ハンカチ王子」の愛称で親しまれました。ネットオークションでは一時、これと同じハンカチが、定価400円に対し10,000円もの値がつくほどの人気になったのだそうです。
岡沢克郎 / Aflo
ダルビッシュ有
1986年8月16日生まれ、元サッカー選手のイラン人の父と、日本人の母を持ちます。
小2から野球を始め、2001年には地元の少年野球チームで世界大会3位という結果を出した人物です。なんと50を超える高校からスカウトを受けるなか、進んだ宮城県の東北高等学校では、2＆3年生の時、春夏合わせて甲子園に計4回出場、白星を8個あげているのです。
190cm以上という恵まれた体格を生かし、剛速球で敵を翻弄しました。現在は、（ご存知の通り）大リーグのシカゴ・カブスに所属。
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松坂大輔
1980年9月13日生まれ。横浜高等学校時代は練習嫌いだったそうですが、2年生時の県大会で自分のせいだと、サヨナラ負けをして以来猛練習…。
3年生時には“平成の怪物”との異名を取るまでに成長を遂げました。第80回甲子園では、準々決勝で強豪PL学園高校を相手に、延長17回を投げ切って完投勝利。そして決勝戦では、史上2人目となる（決勝戦における）ノーヒットノーランを達成し、圧倒的な力を見せつけています。
明治神宮大会、春と夏の甲子園、国体を制覇し、史上初めて高校野球4冠へとチームを導くという偉業を達成しました。
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松井秀喜
1974年6月12日生まれ。幼い頃は右打ちだったそうですが、打球を飛ばしすぎることから兄やその友人にむりやり左打ちに転向させられているのです。
相撲や柔道でもかなり名を知られていたが、石川県・星稜高等学校時代は野球に専念。スラッガーとして“北陸の怪童”“星稜恐怖の1年生4番”として野球関係者やマスコミに大きく知られるようになりました。
甲子園にも3年連続で出場し、第74回夏の甲子園で松井相手に起こった「5打席連続敬遠」のシーンを覚えている野球ファンも多いはずですね。
高校卒業後の“ゴジラ”としての活躍は、日本人なら誰もが知るとおり。5日の始球式では彼が始球式に登場するので、お見逃しなく!!
岡沢克郎 / Aflo
桑田真澄
1968年1月1日生まれ。天性の肩の強さを持っており、高校野球といえば必ず名が挙がるPL学園高等学校時代、あの清原和博とは同期で、“KKコンビ”として1年生からレギュラーで大活躍。
初出場した1年生夏の甲子園（第65回）で、チームを見事優勝へと導き、学制改革以降最年少優勝投手（15歳）という記録を打ち立てています。
高校生活3年間をとおし、出場するだけでも大変な甲子園で、5季通算20勝という戦後最多記録を保持しています。
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佐々木主浩
1968年2月22日生まれ。3歳の頃から野球に親しんでおり、仙台市の東北高等学校在学中は、2年（第66回）と3年生時（第67回）に夏の甲子園に出場し、優勝経験はないですが3年時にはチームをベスト8にも導いているのです。
前述のKKコンビとは同学年。大映映画のキャラクター「大魔神」に容貌が似ていることから、“大魔神”“ハマの大魔神”の愛称で広く知られました。2014年には、45歳の若さで野球殿堂入りを果たしたのです。
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江川卓
1955年5月25日生まれ。栃木県・作新学院高等学校に在学中からプロ顔負けの実力を備えており、打者の手もとで浮き上がる時速150km超えのストレートを得意とし、打者のバットにすら当てることを許さない“怪物”と呼ばれ非常に恐れられていました。
しかし、数々の大会で好成績を残すも甲子園にはなかなか縁がなく、3年時に晴れて夏の甲子園（第45回）に出場。銚子商業との死闘の末、2回戦でサヨナラ負けで敗退することになりますが、予選の県大会3試合ではノーヒットノーランを達成しています。
岡沢克郎 / Aflo
「夏の甲子園名勝負・名選手」写真展
そして、甲子園ファンに朗報です！
今年の開幕に先がけ、2018年8月3日（金）～16日（木）までの期間、東京ミッドタウンのフジフイルム スクエアでは、『「夏の甲子園名勝負・名選手」写真展』を開催中。
語り継がれる「名勝負」と、今も輝き続ける「名選手」の2テーマで構成されており、懐かしの名場面や選手を写真で振り返ることができます。こちらにもぜひ足を運んで、記念すべき100回目の夏の甲子園を楽しんでみてください。
◇「夏の甲子園名勝負・名選手」写真展
会期／2018年8月3日（金）～16日（木）
会場／フジフイルム スクエア（東京都港区赤坂9-7-3）
時間／10:00～19:00 ※入館は18:50まで、最終日は14:00まで
無料
TEL／03・6271・3350
http://fujifilmsquare.jp/detail/1808030123.html
