W杯ロシア大会でのベルギー代表における中心選手であり、現在、マンチェスター・ユナイテッドFC(以下、マンU)でプレーするロメル・ルカク選手。決勝トーナメントで日本戦を迎える前までは、個人成績のゴール数は4得点。イングランド代表のハリー・ケーン選手の5得点に次いで2位の成績です(日本時間2018年7月2日現在)。このような実績が物語るように、彼は7500万ポンド(約111億円)という途方もない契約金に見合うだけのパフォーマンスを実現している希有なストライカーなのです。

 そんなルカク選手がそのパフォーマンスをさらに向上させるために、研究を重ねたスター選手たちの名前を明らかにしてくれました。

 それが意外なのです!

 この3人の名前を聞いたら、読者の皆さんは驚くことでしょう。

 「2015年、エヴァートンFCに在籍していたときに(同チームの監督だった)ロベルト・マルティネス選手が、私の動きを撮影したビデオと一緒に、3人のストライカーのビデオを見せてくれたのです。その3人とは、ウーゴ・サンチェス選手(元メキシコ代表)とエディンソン・カバーニ選手(ウルグアイ代表)、それにチチャリート(ハビエル・エルナンデス選手、メキシコ代表)なんです」と、ルカク選手は2017年にベルギーの「DH」紙にコメントしています。

「この映像のお陰で、私の動きがとても良くなりました。とくに、ペナルティエリア内での動きが…。カバーニ選手のペナルティエリアでの動きはとくに、腰を落ち着けて、じっくりと観る必要がありますね。彼の動きは、信じられないほど素晴らしいんです。その上で私は週に3回、コーチを付けて、ペナルティエリア内でのその動きを練習しました」  
ルカク, ベルギー, サッカー, エスクァィア, ライフスタイル, カルチャー, esquirepinterest
Getty Images
2017年日本代表戦に出場したルカク選手。強靭な肉体を武器に、攻撃陣を牽引。

 2017年11月10日に行われたベルギー代表対メキシコ代表の親善試合(結果は3対3の引き分け)では2本のゴールを決め、ベルギー代表としては史上最多となる通算31ゴールに記録を伸ばしました。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Chicharito's Funny Goal
Chicharito's Funny Goal thumnail
Watch onWatch on YouTube

 このときのルカク選手は、きっとハビエル・エルナンデス選手の動画を何度も観て、気分を盛り上げていたに違いありません。

ウーゴ・サンチェス

ルカク, ベルギー, サッカー, エスクァィア, ライフスタイル, カルチャー, esquirepinterest
Getty Images

 1958年7月11日生まれ、メキシコ出身の元サッカー選手。メキシコ史上最高のストライカーとして知られています。現役時代はメキシコ代表として58試合に出場し、29ゴールを獲得。かつてはレアル・マドリードCFやアトレティコ・マドリードに所属していました。

エディンソン・カバーニ

ルカク, ベルギー, サッカー, エスクァィア, ライフスタイル, カルチャー, esquirepinterest
Getty Images

 1987年2月14日、ウルグアイ出身のサッカー選手。現在はパリ・ サンジェルマンFCに所属しています。

 ディエゴ・フォルラン選手やルイス・スアレス選手を輩出してきたウルグアイ代表の中でも、高い決定力を誇るストライカーとして、これまで国内外で大活躍してきました。W杯ロシア大会でも決勝トーナメント進出に大きく貢献。

 さらに2018年6月30日に行われた決勝トーナメント1回戦では、C.ロナウド選手擁するポルトガル戦で先制点と勝ち越し点の2得点を決め、その上、守備でも大活躍。この試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれ、ベスト8入りの立役者となりました。

ハビエル・エルナンデス

ルカク, ベルギー, サッカー, エスクァィア, ライフスタイル, カルチャー, esquirepinterest
Getty Images

 1988年6月1日生まれ、メキシコ出身のサッカー選手。現在、プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドFCに所属しています。

 愛称は「チチャリート」。意味は「小さなエンドウ豆」で、元メキシコ代表の父親であるハビエル・エルナンデス・グティエレス氏のことを、緑色の眼などの特徴から「エンドウ豆」と呼ばれていたことが由来になっています。

 そんな息子も、メキシコ代表の点取り屋として歴代最多得点記録を保持するなどメキシコ代表の中でも顔となっています。スピードに乗ったドリブルからのミドルシュートが得意。かつてはマンチェスター・ユナイテッドFCに、4年間所属していたこともあります。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。