初陣のアマチュア・チャリティーレースで好成績を残した、マイケル・オーウェンの第二のキャリアに注目です。
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ジョッキーとしても良い成績を残す、マイケル・オーウェン
かつてサッカーイングランド代表の「ワンダーボーイ」として知られた、天才FWマイケル・オーウェンを覚えていますか?
そんな彼がサッカー界から去ってから、今何をしているのかをご存じの方はきっと多くないはずです。快速FWとして知られたオーウェンは今、騎手として馬を乗りこなしていたのです。
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マイケル・オーウェン(37歳)はリバプール、レアル・マドリード、ニューキャッスル、マンチェスター・ユナイテッドの各チームで活躍した名ストライカーでした。
2013年に現役引退してからはヘリコプターを手放した代わりに、なんと馬を手に入れていました。そして、そのオーウェンは先ごろ行われた、あるアマチュア・チャリティーレースで騎手デビューを飾り、見事2着でゴールインしていたのです。
皇太子が運営する、カントリーサイド基金(Countryside Trust)の支援を目的に行われたこのレース。オーウェンさんは一時先頭に立っていた場面もありましたが、最終的にはトム・チャットフィールド-ロバーツさんが騎乗したゴールデン・ウェディングという馬に敗れてしまいました。
レースの様子はこちらの動画をご覧ください。
Tom Chatfield-Roberts and Golden Wedding get the better of @themichaelowen & Calder Prince in The Prince's Countryside Find Charity Race @Ascot. pic.twitter.com/CkfbzpISwk
— Racing UK (@Racing_UK) November 24, 2017
マイケル・オーウェンの勝負勘は 未だに鈍っていなかった!
オーウェンはウェブメディア「メール・オンライン」に対して、次のようにコメントしていました。
「馬の調子も大変よく、ボクはレースの結果にほんとうに満足している。もう笑顔をこらえることができないよ。とてもいいレースだった」
「ほかの出走馬は本当に速いなぁと思ったけど、ボク自身も、馬に乗ってこんなに速く感じたことは初めてだったよ。そしてバックストレッチに差し掛かると、全体の速度が落ち始めたので、ボクは内側で鞭を入れたんだ。すると、突然私が先頭に出ていた。それで『よし、今だ』って思ったんだけど…、まだ残りの距離がだいぶあって、ラスト約200メートルではボクは疲れ切っていたんだ…」
「レースに出走できたのはとても面白い経験だったし、ボクは結果のすべてに本当に満足している。ボクの馬は大変なレースをよくがんばってくれた。よく走ってくれたよ。そしてボクは、2着でゴールすることができた。そのことでボクはとってもうれしいんだ。このレースを通じて、(この基金に)多くの善意とたくさんの義援金が寄せられることにを願っています」
「全員がひとつになった…ボクはこれまでの人生でもっとも素晴らしい時間を過ごしすことだできた…」
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はたして、マイケル・オーウェンが再び競馬のレースに出場することはあるのでしょうか。おそらくあることかと思われます。
「フランキー(デットーリ)、トニー・マッコイ、バリー・ジェラティ、ルビー・ウォルシュといった一流の騎手から(レース前に)メッセージが届いていました。それらのメッセージはどれも、ボクを応援するものでした」
「まるで2002年のワールドカップ準々決勝で、ブラジルと対戦したときのようだったよ。あのときは携帯電話に何百通ものメッセージが送られてきて、端末の調子が1日か2日おかしくなっていた…。私の電話は今どこかで、きっとクールダウンしていると思うよ」
今後、騎手として本格的に活躍するかもしれないマイケル・オーウェン。彼の騎手としての「第二の人生」に今後注目してみましょう。
By Esquire Editor on November 24, 2017
Photos by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊