2018年4月6日(日本時間7日)、米カリフォルニア州アナハイムにあるエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムにて。ホームであるMLBロサンゼルス・エンゼルスは、13対9でオークランド・アスレチックスに勝利。そこでエンゼルスに所属する大谷翔平選手は3試合連続で先発出場を果たし、結果も見事に残したのでした。

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 大谷の証明

 大谷選手に最初に打席が回ってきたのは2回裏。この日、8番DHでスタメンであった大谷選手は、2死走者なしで第1打席を迎えることになりました。 

 その表には対戦相手のアスレチックスは5点を奪い、2回裏に入った時点で0対6。勝利の女神は、ホーム3塁側からアウェイ1塁側へと飛び立ったかのように思えたときでした。嫌なムードに押しつぶされそうな3塁側ベンチをよそに、2死となったホーム側ネクストバッターズサークル内で意気揚々と呼吸を整えていた新人がいたのでした…もちろん、それが大谷翔平選手です。

 そして、彼はやってくれたのです。ホームの強みである熱狂的なエンゼルスファンの期待という後押しも、そこに加わったに違いありません。 

 カウントは2ボールが先行してからの3球目、スピードの表示は94マイル(つまり時速約151キロメートル)の速球を美しくスイング。その打球はセンターにあるアナハイム・スタジアム名物の「ロックパイル」という岩山を直撃したのでした。そうです、ここで大谷選手は、3戦連続ホームランを記録したのでした。

このままいけば、上位打線を任される日も近い…

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 3戦におよびホームランの連発は、日本人メジャーリーガーでは2人目。1人目とはヤンキース所属時代の松井秀喜選手であり、2004年9月と2007年7月に記録していたのです。2004年の松井選手はメジャー2年目。なのでメジャー1年目、しかも4月にマークしたのは大谷選手が史上初ということになるわけです。

 この日の大谷選手の成績を観てみましょう。続く第2打席ではセンターフライ(中飛)に。第3打席は押し出しのフォアボール(四球)を選び、第4打席は1塁ゴロに。そして最終打席となった第5打席は、空振り三振という具合も、4打数1安打2打点となりました。 

 これまでの通算成績はというと…18打数7安打、3本塁打7打点であり、打率は3割8分9厘に。打順は3試合連続で8番の大谷選手。このまま好調が続けば、1~5の上位打線への組み換えもそう遅くないかもしれません。

 しかしながら大谷選手の場合は、投手での起用もプランに入ってくるはず。そこをどう組み立てていくか、マイク・ソーシア監督らコーチ陣の手腕に期待しましょう。とにかく、今季のエンゼルスは注目であることは間違いありませんから。

Edit & Text / Esquire Digital