イングランド代表FWのウェイン・ルーニー選手は、古巣エバートンを1シーズンで離れることになるのでしょうか…。
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Wayne Rooney Is Reportedly On The Verge Of A Very Surprising Move
ウェイン・ルーニー選手は、その大きく肉付きの良い魔法のような両足で素晴らしいキャリアを築いてきました。
かつては「イングランドの大いなる希望」と呼ばれたルーニーも、今や32歳。現在もひと際光るプレーを見せることもありますが、以前のように「頻繁な」ことは言えません。
昨年、オールド・トラッフォード(マンチェスター・ユナイテッドの本拠地)でのパフォーマンスが大きく低下した後、古巣のエヴァートンに凱旋復帰したルーニー選手でしたが、そのコンディションは常に懸念されてきました。
とはいえ、コスタ・デル・ソル(スペイン南部の観光地域)にパブをオープンするというような場合を除いて、ほとんどのファンは「彼が海外で引退する」とは思っていなかったのではないでしょうか。
そもそもイングランド以外でプレーする際、ルーニー選手の肌は真っ赤に日焼けしてしまうでしょうし、エバートンは彼が引退までプレーすることを歓迎したことでしょうから…。サポーターたちだって、彼がハーフウェーラインの周りをぶらぶら歩いたり、ピンポイントパスを決めたり、大声で叫ぶ様子をまだまだ見ていたいことでしょう。
ですが、ルーニー選手には別の計画があるようです。(次ページへつづく)
DCユナイテッドはかつてW杯を賑わせた、イタリアの悪童も狙っていた!?
「ワシントン・ポスト」紙によれば、このエバートンのキャプテンはMLSのDCユナイテッドへの移籍が合意間近となっているそうです。「デイリー・メール」紙は、この移籍実現の可能性について、「五分五分である」と伝えています。
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ルーニー選手は2017年、少年時代を過ごしたエバートンに復帰した際に大きな減給を受け入れていました。が、この移籍では再び大金が動く可能性があります。移籍金については、およそ1250万ポンド(約18億5000万円)という額が報じられています。
DCユナイテッドは2017シーズン、MLSのイースタン・カンファレンスを最下位で終えており、そのシーズンにもルーニー選手の獲得を目指していました。
とはいえ、同クラブが狙っているビッグネームはルーニー選手だけではなく、ハビエル・エルナンデス選手(メキシコ代表FW、ウェスト・ハム所属)やマリオ・バロテッリ選手(イタリア代表FW、ニース所属)、カルロス・テベス選手(元アルゼンチン代表FW、ボカ・ジュニアーズ所属)などの獲得も検討されていると言います。
欧州のスタープレイヤーのMLSでの活躍については、選手によって大きく明暗が分かれてきました。たとえば、ティエリ・アンリ選手(元フランス代表FW)やダヴィド・ビジャ選手(元スペイン代表FW)などは格の違いを見せつけましたが、アンドレア・ピルロ選手(元イタリア代表MF)は苦労しました。
今シーズンも10ゴールを記録しているルーニー選手ですから、MLSでも十分期待できることでしょう。エバートンのサム・アラダイス監督は、ルーニー選手に残ってもらいたいとしていますが、さてどうなるでしょうか。
今後の動きに注目です。
By Nick Pope on May 9, 2018
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ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊