スペイン代表主将でもあるレアル・マドリードのセルヒオ・ラモス選手に対して。彼の処罰を訴える請願に、50万件近い署名が集まっているそうです。

2018年5月26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦で、レアル・マドリードのDFセルヒオ・ラモス選手がリバプールのFWモハメド・サラー選手の腕をとって負傷させたことについて、真実と美、そして名誉を愛する人々は、邪悪な人間のした邪悪な行為として憤(むずか)っています。

この件について、ラモス選手の処罰を求める誓願がchange.orgサイトに掲載され、46万人を超える人々の署名を集めています。この誓願には、ラモス選手が「意図的にモハメド・サラーの腕を自分の脇の下に抱え込み、サラーの肩を脱臼させた」こと、そして、サラー選手がこの試合でプレイできなくなっただけでなく、6月のワールドカップにも出場できなくなったと書かれています。

さらにこの請願には、ラモス選手はひどいインチキ野郎で嘘つき、そして本物の意地悪であり、そのためにハーグ(オランダにある国際司法裁判所)で裁判にかけられるべきとも書かれています。

「ラモスはリバプールの選手らが、自分にファウルしたふりをし続けた。その結果、実際にはファウルしていない、FWサディオ・マネ選手が審判からイエローカードをもらった」との泣き言もこの誓願には書かれています。

「セルヒオ・ラモスは、将来のサッカー選手たちにとって実にひどい手本だ。公平に戦って試合に勝つ代わりに、ラモスはサッカーとフェアプレイの精神に逆らうインチキな手を使う」

10億ドル(約1090億万円)の賠償支払いを求める訴訟が起きていた

この誓願では、法的な訴えを起こすことにはほぼ触れられていません。ですが、すでにそうした行動を起こした人間もいます。

エジプト人弁護士のバッセム・ワーバさんは、ラモス選手を相手取って10億ドル(約1090億万円)の賠償支払いを求める訴訟を起こしたほか、ラモス選手がサラー選手に「肉体的および心理的な害」を加えたとするFIFA宛の苦情の申し立ても行っています。

「ラモスは意図的にモー・サラーを負傷させた、そのため彼はこの行為に関して処罰されるべきだ」とワーバさんは、エジプトのテレビ局サダ・エル・バラッドに語っています。

同氏はさらに、「ラモスがサラーとエジプトの人々に与えた肉体的ならびに心理的な害に対して、私は補償の支払いを求めるつもりで、補償の金額は10億ユーロ(約1270億円)を超える可能性がある」とも述べています。

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ツイート内容

とてもきびしい夜だったが、私はファイターだ。この負傷でワールドカップ出場が危うくなったとの見方もあるが、私は必ずロシアに行って、みなさん全員のために頑張る自信がある。みなさんの愛とサポートが私に必要な力を与えてくれるだろう。 
— Mohamed Salah (@MoSalah) May 27, 2018

サラー選手が、この10億ドル(約1090億万円)の一部を手にすることができるかどうかはわかりません。一方、負傷した彼の肩の状態は、当初危惧されていたほどひどくはないようです。サラー選手は、「ロシアに行って、皆さん全員のために頑張る自信が自分にはある」とツイートしていました。

さらに彼は、「皆さんの愛とサポートが私に必要な力を与えてくれるだろう」と付け加えています。

ラモス選手はサラー選手の幸運を祈り、「すみやかな回復を願う」とするツイートをしていました。「サッカーでは良いこともあれば悪いこともある」ともラモス選手は述べています。そして最後に、「何にしても、われわれは同じプロのサッカー選手だ。#GetWellSoon」とツイートしていました。

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過去5シーズンに4度もチャンピオンズリーグで優勝したあとなら、度量の大きなところをみせるのも確かにずっと簡単でしょうが、それにしてもあの夜の出来事はひどかったです。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。