サッカーのイングランド代表監督は、「手に負えない仕事」と評されることもあります。ですが、その報酬を聞けば、誰もがやってみようと思うに違いありません。

 2016年11月にガレス・サウスゲート氏の代表監督就任が明らかになった際、自らも元サッカー選手であるこの47歳の監督は、年俸180万ポンド(約2億6000万円)の4年契約で合意したと報じられていました。

 これはサウスゲート氏が、U-21のイングランド代表監督を務めていた時代の50万ドル(約7300万円)と比べると、かなり大きな差となっています。

 しかも、これは基本給。

 これに加えてサウスゲート監督には、英フットボール・アソシエーション(FA)からイングランド代表のワールドカップでの結果に応じて、さらなるボーナスが支払われる予定となっています。

 「ザ・タイムズ」紙によれば、2017年10月のウェンブリーでのスロベニア戦にて1-0で勝利し、ワールドカップ出場を決めた際には、25万ポンド(約3650万円)のボーナスを獲得したということ。また、ワールドカップ本戦でイングランドがさらに勝ち進めば、その結果に応じた多額のボーナスが与えられるということです。

  「ザ・テレグラフ」紙によれば、イングランド代表がワールドカップを制した場合のサウスゲート監督には、追加で最大150万ポンド(約2億2000万円)が支払われる可能性があるそうなのです。

サウスゲート監督の前任者たちは
さらに多くの報酬をもらっていた

 数百万ポンドと聞くと、驚きの額です。が、サウスゲート監督の年俸は過去16年の前任者たちに比べれば少ないものです。

 サム・アラダイス監督の年俸は250万ポンド(約3億7000万円)で、2011年6月〜2012年5月まで代表チームを率いたロイ・ホジソン監督も同じく250万ポンド(約3億6500万円)を受け取っていました。

 また、イングランド代表監督で報酬がかなり高かったのが、イタリア人のファビオ・カペッロ監督になります。2011年のFAからの指名で提示された彼の年俸は、約400万ポンド(約5億9000万円)だったと伝えられています。

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 イングランドの救世主になる可能性も高くなったサウスゲート監督ですが、「これまでの成功と莫大な報酬に慢心しているわけではない」と言っています。

 2017年に行われた「ザ・タイムズ」紙のインタビューでは、「(代表監督就任後も)私の生活はそれほど変わっていません」と語っていました。

 「代表監督という大役ですから、私のあらゆる発言や行動の重みが増していることは間違いありません。ですが、これは予想していなかったことではありませんし…」と、サウスゲート監督はコメントしています。

 現在、ベスト8に勝ち進んでいるサウスゲート監督率いるイングランド代表。今後、どこまで勝ち進めるのか…? ここで金額を確認した皆さんはきっと、勝利後のサウスゲート監督の表情を目を皿のようにして確認するはずです。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。