乗り継ぎ便の時間を有効に過ごすことのできる、最高の空港をここでご紹介しましょう。前回、好評をいただいた「最高のエアポート 世界 シリーズ」の第3弾になります。
※本記事は、アメリカ人ジャーナリスト、ティム・ニューコム(Tim Newcomb)氏の寄稿によるものです。
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飛行機が安全に離陸そして着陸するためには、平らな土地がまず必要です。しかし、われわれは安全だけで満足することはできない生き物です。フライトの前の有り余る時間(ときには、スタッフに先導されて走らねばいけない事態も…)を、有効に過ごせる場所も必要となるでしょう。
そこで、そんなわがままを叶える素晴らしい空港はあるのでしょうか?
>>>世界各地にある、素晴らしい空港を訪ねてみましょう。
スワンナプーム国際空港、タイ
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132メートルという世界一の高さを誇る管制塔に加え、敷地面積8000エーカーの巨大なスワンナプーム空港は、かつてはココブラ・スワンプとして知られたバンコクのダウンタウンの東側に位置します。
2006年に開港したばかりですが、アジアで最も利用者数の多い空港のひとつで、5500平方キロメートルのターミナルもまた世界最大級となっています。
カイロ国際空港、エジプト
Courtesy of KONSTANT IN VON WEDELSTAEDT
第2次世界大戦中にアメリカ軍の基地として建設されたカイロの空港は、今なお拡張を続けています。
2009年と2016年の完全なるリノベーションの末、再オープンとなったターミナルを含む4つのターミナルを備えているのです。現在では、アフリカ大陸で第2番目に利用者数の多い空港が、このカイロ国際空港となっています。
シャルル・ド・ゴール空港、フランス
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7棟のサブ・ターミナルを歩行者用通路で繋ぐ第2ターミナルを含め、このヨーロッパ最大級の利用者数を誇る空港は、長い歴史のなかで拡大し続けてきました。
最初に建造されたターミナルは、タコを模したデザインから建設されています。パリ郊外のすぐ外側に位置する場所に開港したのは、1974年。移転のリスクを避けるため、31平方キロメートルの広大な土地が確保されています。
キング・ファハド国際空港、サウジアラビア
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敷地面積はなんと19万2000エーカー。サウジアラビアのダンマームのすぐ校外にある、世界最大級の面積を誇るのがこのキング・ファハド国際空港です。
建設計画が立ち上がったのが1976年、着工は1983年、6階建ての巨大ターミナルの完成とともに開港となった1999年まで、長い時間が費やされました。
駐車場ビルの屋上に建造されたモスクや、王族や政治家の使用するための特別ターミナルも備わっているのです。
ロサンゼルス国際空港、アメリカ
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巨大な「LAX」のモニュメントでよく知られ、全米第2位の発着陸数を誇りる空港で、その歴史は1920年台までさかのぼることになります。
640エーカーの荒野の上に立てられたこの空港は、今では128の搭乗ゲートを備え、まるでSF映画さながらの有名なテーマ・ビルから正確な管理が行われているのです。
ミュンヘン空港、ドイツ
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巨大なガラス建造物であるミュンヘン空港は、ドイツへの空からの玄関口として知られています。
1992年、ミュンヘンのリーム空港の閉鎖に伴い、即座に開港となりました。ヨーロッパで2番目の利用者数を誇り、数多くの航空会社のハブ空港として機能しています。2本の滑走路の間に位置する管制塔から、適格なオペレーションがなされているのです。
上海浦東国際空港、中国
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元々の空港のデザインを踏襲しながら、空を飛ぶカモメの姿をコンセプトとして2015年に新設されたターミナルビルを備える上海浦東国際空港は、上海という大都市の発展を反映するかのうように急激に成長しています。
市内にある2つの空港のうち、こちらは国際便の乗り入れに使われています。ですが、その利用者数は世界で10本の指に入ります。
アムステルダム・スキポール空港、オランダ
(C)Schiphol Airport
案内ロボットや、空港内の図書館、そして、美術館までをも備えたアムステルダムの空港は、1916年の開港から大きく現代化されたものです。
大陸で最大級の利用者数を数えるようになり、ヨーロッパ各地のホットなスポットへのハブ空港として、多くのレジャー施設が備わっています。
東京国際空港、日本
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羽田空港としても知られる、われわれお馴染みの空港です。30年以上に渡り主に国内便専用の空港として使われてきましたが、2010年に新たな国際空港となりました。
今では、世界で最大級の利用者数を誇ります。開港は1931年、当時は湾岸沿いで発着陸が為されていたこともあり、東京湾に面した立地です。戦時中、国内外に向けた軍事作戦のために利用されていた歴史もあります。
バンクーバー国際空港、カナダ
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バンクーバー校外の島という立地でも特徴あるバンクーバー国際空港(YVR)は、トロントのピアソン空港に次いで利用者数の多いカナダの空港です。
フロート水上機の発着陸も受け入れており、アメリカ大陸北西部で生まれるアートの最大級のコレクションとバンクーバー水族館との提携施設も備え、クラゲの姿を楽しむこともできます。
From POPULAR MACHANICS
By Tim Newcomb
Mar 20, 2018
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Hikaru SATO, Kaz OGAWA