最高のエアポート 世界10選
どれだけ制覇していますか?
乗り継ぎ便をお待ちの皆さまに、アテンションプリーズ。その時間を有効に過ごすことのできる最高の空港をここでご紹介しましょう。
※本記事は、アメリカ人ジャーナリスト、ティム・ニューコム(Tim Newcomb)氏の寄稿によるものです。
飛行機が着陸するためには、平らな土地が必要です。しかし、それだけでわれわれは満足することはできません。フライトの前の有り余る時間(ときには、スタッフに先導されて走らねばいけない事態も…)を、有効に過ごせる場所も必要となるでしょう。
そこで、そんなわがままを叶える素晴らしい空港はあるのでしょうか? 探してみました…。
デンバー国際空港、コロラド州
33エーカーという面積を誇るデンバー国際空港は、アメリカで最も大きな空港で、その広さは実にマンハッタンの2倍もあります。
1995年の開港に向けて、おおよそ1億1千万立方ヤードの土が荷物搬送用の地下トンネル建設のために掘り出され、150万平方フィートのターミナルが作られました。そして、コントロールタワーの高さは全米で2番目の高さを誇り、1万6000フィート(約4.9キロ)におよぶ全米最長の滑走路も備えています。
高さ32フィート(約10メートル)の青い荒馬の像があることでも有名です。
マデイラ空港、ポルトガル
かつては特筆すべきことの少ない、小さな滑走路のある小さな島の空港でした。
1977年に、わずかばかりの滑走路の延長がなされましたが、充分だったとは言えませんでした。それは島の端っこに位置する空港のため、拡張性に乏しかったのです。
しかし2000年になり、驚くべき方法でこの空港の滑走路が倍増したのです。海上約21メートルの高さの橋桁のうえに拡張された滑走路は、半分島であり半分橋でもあるのです。こうして空港の外観までが、他にはない個性的でスタイリッシュな建造物になったわけです。
そしてさらに…「マライダ」と聞いて「もしや…」と思った人もいることでしょう。そう、この地はサッカー界の英雄、クリスティアーノ・ロナウドの生まれ故郷なのです。…というわけで、2017年3月29日よりこの空港は、「マデイラ・クリスティアーノ・ロナウド空港」と改称されたのでした。そして、そのタイミングで…。
北京首都国際空港、中国
約3.2キロという、世界最長規模の建築である国際線のターミナル3は、2003年にオープンしました。もちろん中国最大の空港です。アジアでも最大級の規模であり、世界第2の規模となっています。
「フォスターズ+パートナーズ」により設計された1億4千万平方フィートという床面積を誇るターミナルは、”龍”をモチーフとしてデザインされており、その内装および外装には中国の伝統的な色調が用いられています。
再生可能エネルギーと自然換気デザインの用いられた建物の屋根から、太陽光を取り入れる設計になっており、インテリアの赤と黄色を強調しています。ターミナルは、イギリスの建築家であるノーマン・フォスター氏によって設計され、中国の伝統的な色彩である黄金の梁が天井を多い、龍をイメージさせるデザインとなっています。
これはちなみに…になりますが、スターバックスもあります。
ウェリントン国際空港、ニュージーランド
ザ・ロック(岩)”と呼ばれるラウンジに立てば、誰もがニュージーランドという地に足を踏み込んだことを強く実感できるでしょう。
四方に光を反射するスチール素材、そしてガラス細工の装飾に岩のようなデザインなど…これらは典型的な空港とは違い、いい意味で長調の違和感を奏でるでしょう。
海外に近いあるなど荒ぶる一面ももつこの空港は、トランジットのハブとなるセクションとは思えないほどです。また、ターミナル内の巨大なゴラム(※J・R・Rトールキンの『指輪物語』の登場人物)は、決して襲いかかってくることはないのでご安心ください。
クールシュヴェル飛行場、フランス
スキーをする人にとってはコブなど馴れたもの…そんなあなたにとっては、スキーリゾートへのフライトの最後に、コブのひとつやふたつが空港で待ち受けていても、まったく驚くには当たらないはずでしょう。
大金持ちを乗せてフレンチ・アルプスにやってくる飛行機を待ち受ける、このクールシュヴェル飛行場の短い滑走路の中腹には、離陸と着陸を独特なものにするコブがあるのです。
トランジットでできた時間を、このスリルを想像する時間に当てれば…かなり充実した時間がすごせるはずです。
From POPULAR MACHANICS
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です