「iPhone XR」は魅力的な価格設定を実現しつつも、性能や基本的機能にも妥協がありません。
Apple
「iPhone XR」は、アップルが発表した最新スマートフォンの中でも最も手頃なモデルです。
8万4800円からという価格設定で、6色のカラーバリエーションがあるこのモデルは、非常に高価な「iPhone Xs」や「iPhone Xs Max」と比べれば、より幅広い顧客をターゲットにデザインされたものです。
そんな「iPhone XR」を1週間使用してみてわかったことは、「このモデルは多くの消費者に支持されるであろう傑作である」ということです。「iPhone XR」は競合するどの端末よりも高い処理能力を持ち、バッテリー持続時間も非常に長く、素晴らしいカメラも備えています。
アップルのこれまでのiPhoneと同じように、「iPhone XR」は洗練されたオールスクリーンのデザインに素晴らしい職人技が光り、「Face ID」や無線充電、防水ボディ、内蔵ステレオスピーカーといった日常使いに便利な機能も備えているのです。様々な新機能が追加された最新の「iOS 12」を搭載するこのモデルには、今後何年もアップルからのアップデートが提供されることになるでしょう。
「iPhone XR」はリーズナブルな価格帯で、最新機能を詰め込んだスマートフォンを求める人にとって最高の1台と言えるのです。
今回、仕様の詳細や皆さんがこの端末を気に入るであろう8つの理由を紹介します。
主な仕様
・画素密度328ppiの6.1インチRetinaディスプレイ
・Neural Engineを搭載するA12 Bionicチップ
・最大256GBのストレージ
・12メガピクセルのメインカメラ(光学式手ぶれ補正機能付き)
・7メガピクセルの前面カメラ(FaceID対応)
・内蔵ステレオスピーカー
・有線・無線に対応する高速充電
・IP67等級の防水性能
・デュアルSIM対応
最新iPhoneの中で最もリーズナブル
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同じく最新モデルで11万2800円以上する「iPhone Xs」や「iPhone Xs Max」に比べ、「iPhone XR」は8万4800円からと手頃な価格です。
「iPhone XR」には、丈夫なフロントガラスとアルミニウムフレームが採用されており、これは「iPhone X」や「iPhone Xs」、「iPhone Xs Max」に採用されている医療用グレードのステンレススチールフレームとは異なるものの、プロセッサについては同じ「A12 Bionic」を搭載しています。
ストレージオプションは3つで、64GBモデルが8万4800円、128GBモデルが9万800円、256GBモデルが10万1800円となっています。
処理能力は「iPhone Xs」や「iPhone Xs Max」と同じ
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「iPhone XR」に搭載されるA12 Bionicチップには、6つのコアがあります。1世代前のA11 Bionicに比べて、約9倍パワフルな「Neural Engine」を搭載しているところも魅力。
このプロセッサは、多くのアプリを同時に開いている場合でも、非常にスムーズな使用感をもたらしてくれるのです。アップルによれば、性能はA11より15%高速になり、エネルギー効率は40%改善しているということです。
素晴らしいカメラ性能
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「iPhone XR」は、「iPhone Xs」や「iPhone Xs Max」と同じ12メガピクセルのメインカメラを搭載しています。最新の画像処理プロセッサー(ISP)とアップルのNeural Engineに支えられるこのカメラは、照明条件にかかわらず素晴らしい品質とダイナミックレンジで写真や4K動画の撮影を可能にしてくれるのです。
「iPhone XR」では、Neural Engineにより背景をぼかしたり、照明効果を加えた美しいポートレート写真の撮影が可能です。また、プログレードのレンズを交換するかのように被写界深度を調整することができるのです。しかも、この深度コントロールは、撮影後でも可能なのはかなり魅力的な機能ではないでしょうか。
前面のTrueDepthカメラでは、美しいセルフィーを撮影できることも約束。こちらでも、ポートレートモードや照明効果が使用できるのです。もちろん、端末本体の通話用スピーカー周りに配された優秀なセンサーにより、「Animoji」や「Memoji」といった機能で楽しむこともできます。
最高のバッテリー性能
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「iPhone XR」は無線充電や高速充電に対応しており、1日中使用できる大型のバッテリーを搭載しています。アップルによれば、このバッテリーの持続時間は「iPhone 8 Plus」よりも1.5時間長いということです。
実際にテストしてみましたが、頻繁に使用しても途中で充電することなく1日は軽く持ちましたから、「iPhone XR」には驚くべきバッテリー性能があると認めざるを得ません。スクリーンがオンになっている時間を注意深く調整すれば、2日ほどは充電なしで使うことも可能ではないでしょうか。また、「iPhone Xs」や「iPhone Xs Max」と同じく、有線・無線の高速充電に対応しているのも魅力的です。
美しい「Liquid Retina」ディスプレイを搭載
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「iPhone Xs」や「iPhone Xs Max」の「Super Retina OLED」ディスプレイとは違い、「iPhone XR」の「Liquid Retina」ディスプレイは「3D Touch」には対応していません。
とはいえ「iPhone XR」も、これらのモデルや昨年の「iPhone X」と同じく全面ディスプレイを採用しており、「Tap to Wake(タップするだけでスリープが解除する機能)」にも対応しています。
ちなみに「iPhone Xs」は5.8インチ、「iPhone Xs Max」は6.5インチの「Super Retina OLED」ディスプレイ、「iPhone 8」は4.7インチ、「iPhone 8 Plus」は5.5インチのディスプレイを搭載しています。8以前のiPhoneに比べ、より小さなボディに大きなディスプレイを搭載できるのがベゼルレスデザインの魅力でしょう。
「iPhone XR」のLCDディスプレイパネルは、極めて正確な色を表示できます。これはアップルの「True Tone」技術も使われているもの。後者の技術は周囲の光の色温度に合わせて、スクリーンのホワイトバランスを自動で調整することで目の負担を軽減してくれます。
「iPhone XR」でNetflixやYoutube、Youtube TVなどを数時間鑑賞してみましたが、本当に美しいディスプレイだと感じられました。また、3D Touchへの非対応は、大きな問題とは思えませんでした。
ホームボタンのない全面ディスプレイ
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ホームボタンが取り除かれた「iPhone X」と同じように、「iPhone XR」にもホームボタンはありません。
ホームボタンのないiPhoneには、画面下に「バー」が存在します。そして、そのバーを上にスワイプすることで、ホーム画面を表示するようになっています。また、ロック解除のときも同様となります。
このようにアプリを閉じたりホーム画面に戻る際には、新たなジェスチャー(手の指による操作)が必要となっているので、旧iPhoneから買い替えた人には最初は戸惑うことでしょう。しかし、慣れれば快適そのものです。
今回、ホームボタンとともに「Touch ID」センサーもなくなりましたが、Face IDを使えばシームレスなアンロックが可能となっています。
6色のクールなカラーバリエーション
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既存のiPhoneのカラーバリエーションでは、人気のローズゴールドを愛さずにはいられません。ですが、他のカラーもそれぞれに良さがあります。
嬉しいことに、「iPhone XR」ではブラック、ホワイト、レッド、イエロー、コーラル、ブルーの6色の新カラーバリエーションが発表されました。ちなみに「iPhone Xs」と「iPhone Xs Max」は、スペースグレイとゴールド、シルバーのみです。
IP67等級の防水性能
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友だちからプールに落とされても、防水・防沫性能がある「iPhone XR」なら故障して嘆く必要はありません。このモデルには、IP67等級(最大水深1メートルで最大30分間)の防水性能が備わっています。
ちなみにアップルは、塩素水や海水、オレンジジュース、お茶、ワイン、ビールでも耐水テストを行ったそうです。
Apple「iPhone XR」
販売価格/8万4800円~
商品詳細ページはこちら↓
https://www.apple.com/jp/iphone-xr/
By Stefan Vazharov and Brandon Carte on October 24, 2018
Photos by Courtesy of Apple and Getty Images
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊