アップルは音質で勝負！スマートスピーカー「HomePod」が買いの理由

とうとう…Appleよ、お前もか！

By エスクァイア編集部公開日:2018/03/22

HomePodは、このテクノロジー最大手が手掛けるストリーミングサービス「Apple Music」の素晴らしいサービス「Siri」が搭載されているので、多くのタスクをサポートしてくれます。

Audio equipment, Technology, Loudspeaker, Electronic device, Cylinder, Rectangle,

The Apple HomePod Is　A Smart Speaker Made　For Audiophiles

　HomePodは、Apple初のスマートスピーカーです。　

　Amazon AlexaやGoogle Assistantが数え切れないほどの製品を提供するなか、Appleは新製品で高級市場に参入します。Amazon EchoやGoogle Homeデバイスとの差別化を図るため、アップルは何よりもまず、素晴らしいオーディオ体験を実現するべく、HopePodの設計開発を行いました。　

　もちろん。「Siri」が搭載されているのでHomePodはお気に入りの曲を高品質で再生するよりもはるかに、もちろん多くの機能を提供してくれます。Appleのバーチャルアシスタントにより、HomePodは一連の役立つタスクを実行する、そして質問に答える、HomeKitと互換性のある製品を管理する…といったことが可能になっています。　

セットアップはこれ以上ないほど簡単　

　ホワイトまたはスペースグレイのカラーで提供されているHomePodは、美しいデザイン、可愛らしい見た目の布地が強調された、滑らかなタッチセンサー式の表面、そしてLEDライトが上部に内蔵されています。高さわずか6.8インチ、幅5.6インチのこのデバイスは、驚くほどにコンパクトサイズであるため、どこにでも置くことが可能なのです。　

　そして、Apple製品だけあってスピーカーは非常に簡単にセットアップ可能です。壁のコンセントにプラグを差し込み、自分のiPhoneを近くに持ってくるだけ…。HomePodがiPhoneの画面上に新しいデバイスとして表示され（AirPodと同様）、クイックツアーが流れます。　

　パスワードや、WiFiネットワークのログイン情報を心配する必要はありません（スピーカーはこういった情報を携帯から取得します）。そのため、1分程度ですぐに利用できるようになります。また、HomePodはApple製品のため、アマゾンやグーグルが提供している競合製品と異なり、アプリをインストールしたりアップデートしたりする必要もないのです。　

　HomePodのSiriとの連携は、スマートフォン同様、直感的で容易なものとなっています。「Hey Siri（ヘイシリ）」のコマンド、またはタッチ画面の中央を長押しすることで、バーチャルアシスタントを起動することができます。Siriが反応している間、スピーカー上部が光ります。（次ページへつづく）

HomePodは、最高の音質を誇っている

音質は最高　

　HomePodは、現在手にすることのできるスマートスピーカーの中で、最高の音質を誇っています。　

　驚くべき再現性をもった、非常に洗練された音質を楽しむことができるでしょう。さらにこのスピーカーの機能は、設置面積が少ないため、より優れたものになります。このサイズの機器にしては、信じられないほどの音質の良さを誇るのです。　
　

Product, Technology, Electronic device, Font, Personal protective equipment, Games, Electronics, Recreation, Gadget, Multimedia,

Photograph / Apple　

　　
　Amazon Alexaの「Sonos One」とGoogle自身が開発した「Home Max」が、現在、市場に提供されているスマートスピーカーの中で最も音質がいいもの…だと考えられています。このApple HomePodは、これら双方の上位機種となり、どんなジャンルの音楽でも、より魅力のある力強い音体験を経験できます。Amazon EchoおよびEcho Plusのスピーカーは、音質の観点からいうと比較対象ですらありません。　

　HomePodのこの音質の良さは、最高級のハードウェアと最先端のエンジニアリングの組み合わせによるものです。知っておくべき主なコンポーネントは、7個のツイーター、大型のウーファー1台、スピーカー周りにマイク6個です。　

　AppleのA8チップが搭載されており、前述したコンポーネントすべてが連携して、音楽のジャンルに関係なく、最高のオーディオ体験を提供します。HomePodは空間的な位置を把握し、それに合わせて最適化した音を届けるため、どこに置くかは問題になりません。壁の近く、棚の上、テーブルの中央、などに置かれた場合、文字通り位置を検知し、音質が最適なものとなるよう自動で調整します。　
　

Camera accessory, Cameras & optics, Photography,

Photograph / Apple　

　　
　また、部屋の中であなたのいる場所が変わっても、一貫して素晴らしい音質を提供します。これも、洗練されたハードウェアにより可能になった機能のひとつです。将来的なHomePodの更新により、2つのスピーカーをペアにして、さらに音楽に包まれる体験を提供する予定です。また後日、AirPlay 2を通じてMultiroomオーディオシステムも提供開始する予定です。　

　何千万という楽曲を提供するApple Musicで曲を探す際、Siriは非常に役立ちます。曲を、タイトル、アーティスト、アルバム、音楽のジャンルなどを指定してHomePodで再生し、今聞いている曲に関しての質問を投げかけることができます。また、ポッドキャストにも対応しています。　

　もちろん、音声で再生や音量の指示を出すことが可能です。また、タッチ画面やお好きなiOSデバイスを経由して管理するオプションも提供されています。（次ページへつづく）

HomePodの弱点とは？　

HomePodは完璧ではありません　

　HomePodが完璧ではないとする理由は、このデバイスが行う機能に問題があるのではなく、どちらかというとSpotify（現状、Apple Musicよりはるかに人気のある音楽ストリーミングサービス）の完全対応といった、搭載されていない機能にあります。　

　もし、あなたが7000万人いるSpotifyの有料会員で、HomePodの購入を考えているとすると、次の2つのオプションがあります。

　同じような価格で提供されている、Apple Musicのサービスに乗り換えてSpotifyの利用を停止する。または、SpotifyをApple AirPlayで再生するか…です。公平を期するために付け加えると、Spotifyでも音声で再生曲を変えたり、音量を調整したりすることができます。しかし、SpotifyからHomePodの曲を再生したり、特定のトラック、アルバム、アーティストを指定したりすることはできません。　　　　

　Amazon AlexaやGoogle Assistantを搭載したデバイスと異なり、HomePodはiPhoneおよびiPadのユーザー用に限定されています。アンドロイド携帯ユーザーの場合、このスマートスピーカーは使用できないわけです。　

　　
　また、Siriの問題もあります。　
　この数年間でAppleのバーシャルアシスタントSiriは、飛躍的な進歩を遂げました。ですが、それでもAmazon Alexaや Google Assistantの性能には及びません。複数のタイマー設定、コネクティッド機器の制御、シームレスな質問への回答といった点で、競合品に劣っているのです。　

　Siriは現状、「誰の音声なのか？」を認識することはできません。つまり、指示を出しているのがあなたであれ、別の誰かであれ、それを区別することはできないのです。ゆえに、あなたが気付かないうちに誰かがSiriを使って、あなたのiMessageを読み上げることも可能なのです。さらに、新しいメッセージを送信することだってできるのです。念のために付け加えておきますが、これはあなたがiMessageの読み上げ機能を有効にしており、同じWiFiネットワーク上に携帯がつながっているときのみ可能になることですが…。　

【総評】　
HomePodは、ハードウェアやサービスのエコシステムを最重要視するAppleユーザーにとって、理想的なスマートスピーカーと言えます。デザインの素晴らしさや音質の良さ、シームレスな直感的コントロールは他のスマートスピーカーと比べ物になりません。
　