フェイスブックには、決して「Like!(いいね!)」なことばかりではないようです...。

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 フェイスブックが認めた功罪とは?

 たばこメーカーによる喫煙のリスクに関する警告に比べれば、そう大したことではありません。が、フェイスブックも自社で提供するサービスがユーザーにもたらす功罪を認めています。 

 多くの人がすでに知っているその功罪とは、「ソーシャルメディアの利用が、ユーザーの健康に害をもたらす可能性がある」というものです。 

 フェイスブックには、同社のサービス・プラットフォームがなくては毎日の暮らしもおぼつかないという何十万人もの熱心なユーザーが存在します。同社は先頃公開したブログ記事のなかで、この件に関するふたつの側面に光をあてていました。 

 同社はそのなかで、「テクノロジーの利用が原因で生じる10代のうつ病が増加している」とする研究結果をとりあげています。同時に、「近しい関係にある友人とのオンラインでのやり取りが、ユーザーの(精神面の)健康改善につながっている」ことが自社で実施した研究で明らかになったことにも言及しているのです。 

 フェイスブックのユーザーが、同社のプラットフォーム上でやり取りすればするほど、同社が栄えるというのは改めて言うまでもありませんが…。 
 

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写真:若い世代に高い人気を誇るフェイスブック。しかし、オンライン上で過ごすことにはリスクがあるようです。Photograph/ Getty Images 

 
 フェイスブックの研究責任者を務めるデビッド・ギンズバーグ氏と同社でリサーチ・サイエンティストとして働くモイラ・バーク氏は、「Journal of Experimental Psychology」誌に掲載された、ある研究の結果を引用しています。 

 ミシガン大学の学生を対象に実施されたこの研究では、学生をふたつのグループに分け、片方のグループには10分間フェイスブックのニュースフィードを読ませ、もう片方のグループにはフェイスブックで投稿させたり、友人とチャットさせたりした上で、その後の気分の変化を比較しました。その結果、前者のグループのほうが、後者よりも悪い気分になったことが明らかになったそうです。 

 また、フェイスブックはこのブログ記事のなかで、バーク氏がカーネギーメロン大学のある教授と共同で行った調査の結果も引用しています。

 この調査では、ユーザー同士がダイレクトメッセージをやりとりしたり、自分のタイムラインに投稿したり、他のユーザーのタイムラインにコメントしたりすると、心理的な健康状態が向上することを示す結果が出たそうです。 

 
「単純に、自分のステータスのアップデートを一方的に流すだけでは十分でない。ユーザーは自分のネットワークのなかで、他者と一対一で付き合う必要がある」と同社は述べています。 

 オンライン上では楽しいことがたくさんありますが、気分が悪くなることもありますのでご注意ください。


By Esquire Editor on December 17, 2017
Photos by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)

TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。


編集者:山野井 俊