近年、多くの著名人をはじめとする人々が、生活における瞬間をアプリ「インスタグラム」を通じて、多くの人々に共有しています。日本でも大人気のインスタグラムですが、今回使いすぎを警告する機能が追加されました。
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Instagram To Warn Users When They Spend Too Much Time On The App
インスタグラムは以前、アイスクリームを撮影した写真に面白いフィルターをかけることができ、そしていつの間にか忘れてしまえる…そんなちょっと気の利いたアプリに過ぎませんでした。ですが、いまでは絶え間ないアップデートを無限に再生し続ける、悲惨な重荷になってしまっていないでしょうか。そのおかげで、皆さんのスマホにあるカメラは生活に欠かせないアプリになっていますね。
そして今、インスタグラムの新しい機能は、私たちがこのアプリで無駄にしている膨大な時間を減らすことを狙っています。ですが、これはあまりにも異例な展開ではないでしょうか。
オンラインメディア「ザ・テレグラフ」はこの話題について、「あの写真共有サイトによるこの動きは人々のスマホ中毒を緩和するため、テクノロジー企業各社が行っているより広範な取り組みの一部である」と伝えています。
また、「ザ・テレグラフ」は、「ユーゼージ・インサイト」というこの機能は、ユーザーの1日ごとのインスタグラム利用時間を示すほか、一定期間内の利用時間合計も示すものになるとみられている」と付け加えていました。(次ページへつづく)
グーグルはすでに、 利用制御機能を投入していた
この動きは、インスタグラムの共同創業者であるケヴィン・シストロム氏が先頭に立って進めているものですが、同氏は以前、ネットの使いすぎが人々にマイナスの影響を及ぼす可能性を認めていました。
「オンラインで過ごす時間が、人々にどう影響するかを理解することが重要だ。そしてそれは、そのことについて正直であるべき、すべての企業の責任だ。われわれは解決策の一部になりたいと考えている。私はその責任を真剣に受け止めている」と同氏は述べていました。
「われわれはインスタグラムのユーザーがインスタグラム(アプリやサイト)で費やしている時間の長さについて、もっとよく知ることができることにするツール類を作ろうとしている。そして、どんな時間も肯定的で意図的なものであるべきだ」
ツィート内容:
「インスタグラムがユーゼージ・インサイト機能をテストしようとしている。これはユーザーが同アプリに費やした時間の量を示すものとなる―自分がどれくらいひどいインスタグラム中毒になっているかを知って、恥ずかしい思いをすることになる覚悟をしておこう」
ユーゼージ・インサイト機能は、オンラインメディア「テック・ウォッチャー」のジェーン・マンチュン・ウォンさんが、最初に同アプリのソースコードのなかに見つけたもので、後にインスタグラムもこの存在を認めました。
グーグルはすでに、ユーザーがアンドロイド端末で費やす時間を制限するための時間管理用の制御機能を投入しています。また、アップルは子供向けに利用制御機能を投入することを確約しています。
ソーシャルメディアやテクノロジーが、社会に有害な影響を与えていると多くのテクノロジー企業の元従業員が指摘してきていますが、この動きはそうした声を受けたものです。
たとえば、今年はじめには「The Centre For Humane Technology(センター・フォー・ヒューメイン・テクノロジー)」という組織が設立されていましたが、この組織では「デジタル・アテンション・クライシス」の流れを押し戻し、「テクノロジーを人類の最良の利益に再び合致させる」ことを狙いとしています。
日本でも大人気のインスタグラムですが、画面を眺めたり投稿する時間はほどほどにしておいたほうが良さそうです。
By Esquire Editors on May 17, 2018
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ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊