国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士たちが無重力でピザを作る様子を撮影した動画が公開されました。
国際宇宙ステーションでピザ作り!?
宇宙で食べるピザは、あまり美味しそうだとは思えませんよね。宇宙に石窯はありませんし、とろけるようなチーズも期待できません。また、国際宇宙ステーション(ISS=International Space Station)に滞在する6人の宇宙飛行士の料理の腕前が、ひどいものであるという最悪の事態も想定されますから…(笑)。
ですが、実際にやってみたらそうでもなかったようです。
イタリアの宇宙飛行士パオロ・ネスポリ氏は、2017年7月にISSでの滞在を開始して以来、ピザが食べたくてたまりませんでした。
そこで彼は一般向けのライブストリーミングイベントのなかで、宇宙ステーションのマネージャーであるカーク・シャーマン氏にこれをリクエストしました。
親切なシャーマン氏は2017年11月、クルーたちに楽しんでもらおうとISS行きのカプセルに、ピザ作りセットを入れました。そして先週末(2017年12月初旬)、宇宙飛行士たちはISSでのピザ作りを敢行したのです。
その様子を収めた動画がこちらです。
ただし、見てお分かりの通り、彼らのピザはあまり美味しそうには見えません。
トッピングにチーズは含まれていませんし、生地はぐにゃぐにゃで砂色のダンボールのようです。また、宇宙飛行士たちはスーツケース型の奇妙な装置で、ピザを焼かなければなりませんでした。
とはいえ、ネスポリ氏は完成したピザについて、「予想外に美味しい」という感想を聞かせてくれました。
動画のなかでは、宇宙飛行士たちが重力を気にすることなく空中でピザ(宇宙飛行士のランディ・ブレズニクは「食べられる空飛ぶ円盤」と呼んでいます)をパスし合う、とてもクールな様子を見ることができます。
「太陽系外に到達した」、「火星に生命が存在する手がかりを見つけた」という偉大な人類の功績に加え、「宇宙でピザを作った」ということも功績に加えるべきでしょうか…迷うところではありますね(笑)。
By Sarah Rense on December 5, 2017
Photos by YouTube
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊