もしかしたら、皆さんが転職活動中に提示された給与は、不十分な額かもしれませんよ!?

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 LinkedIn

 LinkedIn(リンクドイン、世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス企業)は不快な場所にもなりえます。

 なぜなら、各企業のCEOが創造性豊かな詩の朗読を競い合う…いわゆる”ポエトリー・スラム”か?、精鋭の転職コンサルタントが168回目のコーディネートの成功を祝うためだけの場所?、とも言えるからなのです。 

 しかし、そんな場所であっても、ときには戻ってきて、嘘偽りのない履歴書を手に仕事を探す必要があるでしょう。そして、やきもきしながら求人先からの返答を待ち続けた結果、実はそのポジションに対して企業側が何を求めていたのか? 正確なことを何一つ知る由もなく、応募から何日も時間を無駄にしたことに気づくこともあるでしょう。  

 そのような現状を打破すべくLinkedInはついに、どのような職種においても給与を明らかにするツールを立ち上げました。 

 この機能、ユーザーによってソーシャルネットワーク上に提供された給与の情報に基づき、オープンポジション(募集中の職種)に対して、合理的な給料の目安を表示するというものです。さらに、この機能は求人情報に対して自動的に適用されるので、毎回その機能をオンにする必要もないのです。 
      

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写真:LinkedInの新ツールでは、応募する企業の年収などが分かります。Photograph / LinkedIn 

 企業が給与形態により透明性をもたせることで性別による給与格差を改善し、就職活動の時間をより有効にするだけではなく、従業員の士気を互いに向上させる効果もあると考えられています。 

 ちなみに、「給与に透明性をもたせたり、社内で給与を公開すると、応募者にとっても企業にとっても、より良い職場になることは明らかである」と、'Under New Management: How Leading Organizations Are Upending Business as Usual'('新しい管理のもとで:主要な組織による一般的なビジネス強化の方法')の著書であるデビッド・バーカス氏が今年、TEDで語りました。

「多くの人々は同僚の給与に比べて、自分の給与がどうか分かりません。給与が低すぎるのではないのか? または、差別されているのでは? とさえ感じてしまうことでしょう。皆さんは、従業員が不当な待遇や差別を感じていても、知らんふりするような職場で働きたいと思いますか?」と、バーカス氏は問いかけています。 


 転職活動が盛んに行われている現代で、LinkedInの新しいツールは重宝されることでしょう。



編集者:山野井 俊