数多くのメーカーから発売されているロボット掃除機、最近、話題もさらなる盛り上がりを見せています。とはいえ、それぞれ「何が違うのか?」と疑問をおもちの方も多いかと思います。いったいどこに、その違いを求めるのでしょうか? そんななか、自分としては「メーカーのストーリーに共感がもて、かつ見映えが自分好み」という選択肢。いわゆる、フォトストーリージェニックなものを求め続ける編集部きってのギーク編集者Oが、いま最も気になるロボット掃除機を試してみました。

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編集者Oが懇願して試用させていただいたのが、ロボット掃除機「Dyson 360 Eye™」。カラーはニッケル×ブルー。通常価格14万9040円(税込)。https://www.dyson.co.jp/shop/

見た目と噂は文句なしのロボット掃除機、手にした途端、さらなる感動で舞い上がる。※ホコリは舞い上がりません(笑)。

 発売が開始されたのは、2015年10月。サイクロン式掃除機を初めて開発・製造した会社として知られる掃除機メーカー、英国のDyson社が満を持して発表したロボット掃除機がこの「Dyson 360 Eye™」です。

 発売後、しばらく様子を見ていましたが、いまもなお一番気になるロボット掃除機がコレだったんです。なんせ、『宇宙戦艦ヤマト』世代であり、『スターウォーズ』世代の自分、いつしか「アナライザー(『宇宙戦艦ヤマト』に登場する調査・分析ロボット)」なり、「R2-D2(『スターウォーズ』に登場した宇宙船や電子機器のオペレートを主目的としたドロイド)」と一緒に暮らせれば…と思い続けて早40年余り、経とうとしている男なわけです…。

 で、まずは手に取ってみないとわかりません。そこで、職業的立場を利用させていただき、Dysonさんからモニターとして3カ月間使用させていただきました。
 

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箱から取り出すと、本体と付属品となるコードとステーション、そして取説。シンプルなので、とても分かりやすいところも魅力。 

 
 Dyson社の掃除機は、キャニスター式掃除機2号である「DC05」を自宅で(いまだに)愛用している編集者O。Dysonの吸引力の確かさも知っている。この「Dyson 360 Eye™」のうたい文句である「他のロボット掃除機の4倍の吸引力」に関して、当然の実力として受け止めていたのです、「そりゃ4倍に決まってるだろ…」と。なので、自分がもつ購入決定までの3つの評価軸の1つは、最初からクリアしていたのでした。 

 ではここで、話は前後しますが、編集者Oが個人的にもっている購入に至るまでの評価軸の3つとは何なのか? それは…1.本質的機能性2.ブランドストーリー3.デザインになります。ということで、「Dyson 360 Eye™」は確認することなしに、1.本質的機能はクリアしているわけです。 

  
 すると、あとは23になになるわけですが、ここで2もクリアしているも同然です。1990年に始まる、ジェームズ・ダイソン博士のサイクロン掃除機の開発を編集者として見守ってきただけに、彼の開発の苦悩などもいろいろ聞いています。このブランドに対して、既に感情移入している…さらに、掃除機や扇風機など、Dyson製品の一部の外箱に添えられてるメッセージにも感動している男です。そこに書かれている言葉をご存じですか?

「失敗を重ねても挑戦し続けること。これがダイソンの発明と問題解決の源です。ジェームス ダイソンは、5年の歳月と5,127台の試作品を経てサイクロン技術を開発しました。改良、テスト、特許の取得という一連のプロセスは、ダイソンで研究・開発に携わる1,700人のエンジニアにも受け継がれています」と。

 この言葉を読むたびに、まるで甲子園を目指す高校球児たちのストーリーを見ているかのように、涙腺をゆるませる編集者Oですから…。

 残るは3.デザインになります。これが最後の関門になるわけですが、これに関しても文句なしだったのです。ダイソンの製品には、デザインの基本である「機能を突き詰めた上で成り立ったデザイン」、いわゆる研ぎ澄まされた機能美から男心を駆り立てるのです。 

 さらに、的確なほどのロボット感も堪りません。手にする前から、編集者Oにとって、他社のロボット掃除機とは一線を画す存在だったのです。とはいえ、実際に使ってみないと、皆さんに本当のよさを伝えられない…と思い、今回の試用することに。そして実際、箱から取り出し手に取ったときは、知らぬ間に微笑んでいたました。
 

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左/サイクロン式特有のボコボコ感あるデザイン。右/まるでアナライザーの頭部のような「ライブビジョンカメラ」。このマシンのもうひとつの心臓部にあたります。

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こちらは実際に手にしないと味わえない光景かと…。本体の裏側は、このように半スケルトン状態に。 

 
 このロボット感を全面に出したファルム、そしでデザイン。堪らなく愛おしい存在でした。(次ページへつづく)

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思わず見とれてしまう掃除ブリ!

 さらに実際使ってみれば…。間違えなくバツグンの吸引力…まさに、ロボット掃除機界の横綱です! こんな職業ゆえ、いくつかのロボット掃除機を手にし、試したこともある編集者O。1・2の要素を忘れて比較しても、抜群のデザイン感をもっていました。
 

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あくまでも編集者O宅にあるソファの話になりますが、楽々と下側を掃除してくれています。これから購入を考える皆さんは、ぜひとも事前にソファの高さチェックをしてくださいね。

 
 もやは、購入選定の試験はクリアです。ですが、実際に購入してから後悔しないよう、使い勝手まで確かめなければいけません。

 
 そこで、さっそくトライしてみました。まずは、他社との一番の差となっている高さ。他社の多くが100mm未満に対して、こちらの「Dyson 360 Eye™」は120mmあります。

 ロボット掃除機となると自動で走行するゆえ、日本の住宅事情に合わせてスマートなサイジングを魅力にしているメーカーも多いことでしょう。その観点から見比べると、この「Dyson 360 Eye™」の高さが気になるという方も少なくないのでは?

 しかし実際は、日本の住宅事情にふさわしい設計とも言えるのです。サイズスペックを言えば、幅230 x 高さ120 x 奥行240mm。他社の代表的なロボット掃除機の寸法はというと、幅353 x 高さ92 x 奥行353 mm。幅・奥行はむしろ他社よりもスマート。高さだけが他社のものよりも数センチ高いがゆえ、そうした見映えになっているわけです。そして実際、使用してみれば確認できることでしょう。上の写真のように編集者O宅の話になりますが、その高さはなんら問題がありませんでした。  

 さらに、複数の赤外線センサーが障害物や段差を検知して、回避するように指示が出される仕組み(こちらは後編で詳しく解説させていただきます)。そして眺めているだけで、優越感に浸れる掃除ブリに大満足です。
 

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ベルト駆動式転輪、いわゆるキャタピラー走行というところも、編集者Oがお気に入りのディテール。

 
 なんといっても圧巻は、ベルト駆動式転輪による走行。まさに、ロボットのような移動ブリに感動してしまい、その掃除の行方を見守ってしまうのでした。

 
…後半へつづく
(次回は機能面をクローズアップ)

※さらに詳しく知りたい方は
>>> ダイソン公式ホームページ
>>> Dyson 360 Eye™ ロボット掃除機紹介ページ

編集者:小川和繁