ロボット掃除機「Dyson 360 Eye™」の使用感とは? 編集者の3カ月試した結果のレビュー後編です。エクステリアの佇まいで心鷲づかみかれた編集者O。さらに使ってみれば…、その機能性は感動の連続。他社製品よりも飛びぬけて、心踊らされたのでした(笑)。

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ロボット掃除機「Dyson 360 Eye™」をスマートフォンの専用アプリ「Dyson Link」と連係させれば、さらに便利に使えるのでした。通常価格14万9040円(税込)。https://www.dyson.co.jp/shop/ ※アプリは無料


見た目と噂は文句なしのロボット掃除機、
使ってみれば次第に染み入る卓越した機能。

 まずは、「前編」の続きから…。少しだけですが、動画でご覧ください。
 

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
ロボット掃除機「Dyson 360 Eye™」、ソファ下でも大活躍
ロボット掃除機「Dyson 360 Eye™」、ソファ下でも大活躍 thumnail
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 そうです。ソファ下も難なくお掃除してくれるのです。実機を手にする前は、実はこの件だけ懸念だったのです。印象は「ちぇっとデカすぎない???」と。「ソファやベッドの下に入らなそう⁉」と思っていました。しかし、実際はなんの問題なしでした。編集者Oの家では。皆さんがご購入する際には、寸法を事前にお確かめくださいね。再度、具体的なサイズを言いますと、幅23×高さ12×奥行き24cmですので。…となると、実に可愛らしい。

「R2-D2(『スターウォーズ』に登場した宇宙船や電子機器のオペレートを主目的としたドロイド)」というより、その原型となったコロコロ・ドロイド「BB-8」(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に登場したの)、「かわいらしい大きさ」のように可愛らしく見えてきました!

 そんなわけですから、「できればココも掃除してくれたらなぁ」と思っているところも掃除してくれるのです。それは、なぜかリビングに設置してあるピアノのヨコ。隣にはローキャビネットも設置してあり、そこには十数センチの隙間があったのです。いつもそこには、飼い猫の「Coo」が自分の城のように居座っているので、毛ボコリも貯まるときもありました。
 

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 すると、どうでしょう。ちゃんとその隙間を察知して、掃除してくれるのです。これで安心。「Coo」を叱ってそこから追い出すこともなくなりました~。しかし、代わりに一瞬だけ追い出されているようです。当たり前ですが…。

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自分の居場所が取られたと、飼い主Oに主張する猫の「Coo」。

 
 いままで面倒であったソファ下もベッド下も、高さ約15cmほどの余裕があれば、この「Dyson 360 Eye™」はきちんと掃除してくれるのです。家具と家具の間も…。そういうところこそ、ホコリや猫の手のたまり場となっているところ。掃除後に確認しても、掃除のし残しもありません。手で掃除するよりキレイです。もちろん、キャニスター式掃除機「DC05」で掃除したときとは同等のレベルでホコリ、ゴミを吸い上げてくれます。しかし、そこに手間が必要ないのが、「Dyson 360 Eye™」の最大の魅力ですね。 

 そして、こうした局所の掃除は、日常とは違う体勢から努力して臨まなければ、満足のいく仕上がりになりません。そうなると、わりと年齢を重ねて生きてきた編集者Oにとっては、ぎっくり腰等身の危険もこれでカバーできるので安心も得られるのです。そういった意味からも、「Dyson 360 Eye™」の必要性とありがたみを痛感したのでした。 

 この「Dyson 360 Eye™」は、椅子の下などもですが、家具が並んでいるちょっとした空間も素通りしません。必ず見つけるのです。一連の掃除走行中、空間を見つけるとちゅこっと進んでは、その空間を見事に捉え、吸引してくれます。そしてメインルートに戻って、さらに掃除を進めていく感じです。ダイソンが研究に研究を重ね完成させたセンサーの技術に感動するばかりでした。(次ページへつづく)

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他社よりも幅が狭いところが最大の魅力

 最初は「武骨なロボットだなぁ」と思った「Dyson 360 Eye™」ですが、いまや前出の「BB-8」にしか見えません。ほんと可愛いんです。その最大の要因は、幅の狭さにあるのかもしれません。それが機能にもつながって、狭い空間も見逃さない…。まさに「デザイン」と「機能」がマッチした「機能美」とは何かを教えてくれるのです。

 他社のロボット掃除機にない幅23cmというスリムさから、「あんな狭いトコロなんて無理でしょう」というような空間も、予想を超えた実力を見せつけてくれるのです。複雑に並んだ家具の脚の間も難、なく通り抜けてくれる。ここには卓越したセンサー技術の実装されていることも重なっての結果ですね。
 

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
ロボット掃除機「Dyson 360 Eye™」の走り
ロボット掃除機「Dyson 360 Eye™」の走り thumnail
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 そして、上の動画をご覧ください。ただ横切るだけの映像ですが、幅の狭さと高さのバランスによって、まさにコロコロ・ドロイドのようにカッコカワイイではないですか!

 その上、他社をよせつけないセンサー技術によって、掃除し残しを見つけ出すテクノロジー、そして他社とは一線を画する吸引力により、自動で満足のいく掃除をしてくれるのです。文句のつけどろこを探すのに困るぐらいです(笑)。

 しかし、そこでジャーナリストの端くれ魂を燃やす編集者O。何かないと考えるうちに…実際にカタログに掲載されていることが実現できるのか? で、帰宅後の未明にやってみました。
 

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小麦粉をバラまいた上に、「Dyson 360 Eye™」を走行させてみると…。

 
 なんなく結果を出してくれました。「この実験が家族にバレると叱られるから…」と小心者の編集者O。なるべく穏便に、途中で誰かが起きてきたら「パンでも作ろうかと思って…」とゴマかせるように(笑)、テーブルの上で実験させていただきました。

 きれいに小麦粉を吸い上げてくれました。カタログの写真どおりです。そして、その吸引力はカーペーットや絨毯、ラグなどでも実力を発揮するのです。

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 それはこの「Dyson 360 Eye™」も、ダイソンのほかの掃除機と同様に強力に回転するブラシバーを備えているからです。ブラシで汚れを掻き取りつつ、“ラジアルルートサイクロン™ テクノロジー”で強力に吸引。それをサポートするのがブラシなんです。フローリング用にはカーボンファイバーブラシ、カーペット、絨毯、ラグ等用にはナイロンブラシと、2つの素材からできたブラシの二重構造で構成されたブラシが搭載されているのです。

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 特にカーボンファイバーブラシの実力は圧巻で、静電気を抑えつつも床に付着したホコリ等を捕まえてくるのです。さらに吸引後には、フローリングの床になると拭き掃除をしたかのように磨く効果もプラスされているのです。

 
 そんなわけで皆さん、この「Dyson 360 Eye™」の実力を実感していただきたでしょうか? 個人的には、まったくもって文句なしなのです。前編でお伝えした個人的な評価軸の3つ、1.本質的機能性2.ブランドストーリー3.デザイン。ということで、この3つすべてクリアしていますので…。

 しかもその上、さらなる機能がプラスされているから驚きでした!!(次ページへつづく)

実はコストパフォーマンスも段違いに高いのです!

 もう、いままでの時点で完全にクリア…というより、トップクラスで合格点をたたき出している「Dyson 360 Eye™」。しかし、このあとも予想を遥かに超えた魅力が2つも発覚したのです。それは、長期使ってこそ実感できるところ…。これは明らかに「Dyson 360 Eye™」が保持するインセンティブです。


◇その1つが、メンテナンスのシンプルさ

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左/ワンボタンで外れるクリアビン。右/ワンボタンで取り外し可能となるプレモーターフィルター。フィルターの性能を維持するためには、少なくとも6カ月毎に洗浄・乾燥させることが望ましい。 

 
 掃除機というものは、吸い取ったゴミを捨てたり、フィルターに付着した汚れを除去する必要があります。そこでこの「Dyson 360 Eye™」は、ダイソンの他の掃除機と同様にとっても簡単なのです。ワンボタンでクリアビンが外れ、たまったゴミをスポンと捨てることが可能。さらにフィルター類(プレモーターフィルターとポストモーターフィルター)に関しては、6カ月毎に水洗いすればOKなのです。フィルターは定期的に交換する必要がない。つまりはコスト的にもうれしい限りなのです。

 
◇2つ目が、確立されたAIとIoT機能

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App Storeで簡単入手。もちろん無料です。これを実機とリンクさせれば、スケジュール管理もできれば留守中の掃除ぶりを確認できたり…と鬼に金棒です!


 まずは、専用の充電ドックに掃除機本体をセットしください。そして充電(充電時間は約2時間45分で、連続運転時間は約45分)が完了したら、本体上部のボタンを押すだけ。後は本体が室内のマップを自動的に作成しながら現在、位置を把握します。すると、床を取りこぼしなく掃除するよう自動運転を行ってくれるのです。つまり、ご自分がすることはボタンを押すだけになります。後はすべて、「Dyson 360 Eye™」が掃除をしてくれるわけです。

 もちろん、途中で充電が不足しそうになれば、掃除の途中でも自動的に充電ドックに戻って充電を行います。そして充電が完了すると、掃除の途中だった地点へと進み、そこから掃除を再開するという非常に賢い機能を有しているのですから堪りません。

 そんな優れたAIを搭載した「Dyson 360 Eye™」なのですが、ここに「Dyson Linkアプリ」とのリンクを加えれば、さらなる飛躍が待っているのです。AppStoreから自分のスマートフォンやタブレットにインストールし、自身の「Dyson 360 Eye™」とWi-Fi接続。すると、スケジューリングがスマートフォンからできるようになり、さらには清掃した範囲の履歴を確認することだったできるようになります。(次ページへつづく)
 

これ以上のロボット掃除機は見たことがない!

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「Dyson Linkアプリ」の設定画面とスケジュール予約画面。

 このように「Dyson 360 Eye™」を使う前に感動したのは、自分好みのロボット感を具現化しているフォルムとデザインになりました。そして使い始めて、その機能に感動。これは本体上部のカメラによって、部屋の360度パノラマビューを認識し、自分が動く環境を把握するから。
 

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この「Dyson 360 Eye™」の心臓部と言える、 この360度ライブビジョンカメラ。

 
 また、部屋の特徴的な箇所を複数検出して、そこから三角法で現在位置を割り出し頭の良さ。もちろんセンサーによって、障害物だって認識しながら走行します。床の形状や広さや障害物や今いる位置を把握しつつ、文句なしの掃除を進めてくれるのです。壁や家具には、ほとんど「ぶつからない」のです。他社のロボット掃除機の多くは、壁や家具に接触することで方向転換するタイプも少なくないなか、ひと際煌めく機能を発揮している。「Dyson 360 Eye™」の賢さを痛感できるでしょう。

 衝突でキズつくことも、軽い家具なら動かされる可能性もあるなか、これなら安全に壁や家具のギリギリ手前にまで迫り、そしてバツグンの吸引力とオリジナルのブラシによって、スミのホコリ等を満足いくまで吸い取ってくれるのです。ひとつ気を付けてほしいのは、障害物を感知するのが赤外線センサーなので、細いものや色のものだと、ぶつかることがあるようです。たとえば自分の場合、アリンコチェアの細い脚には、数回ぶつかっていました。しかし、その当り方も「コツンと」触る程度なので安心です。当たった直後、すぐ止まって方向転換。心配はぜんぜんありませんでした。

 そしてもうひとつ、忘れてならないことがありました。それがソフトウェアのアップデートが可能であること! ダイソン側のエンジニアによる新たなアイデアやユーザーからのフィードバックをもとにして、「Dyson 360 Eye™」の動作などがより効率的・効果的になるように進化するようにプログラムされています。現在、たびたび利用している「静音モード」のアップデートよって加わった機能です。方法はといえば、USBメモリーの接続による手動アップデートか「Dyson Link アプリ」を使った自動アップデートになるので簡単です。

 このようにアップデート重ねていくことで、さらなる進化が待っています。そうです、「Dyson 360 Eye™」は進化し続けるロボット掃除機なのです。総合して考えると…、フィルター交換などのランニングコストも必要ない、機能が古くなったからといって買い替える必要もしばらくない。つまりは10万円を超える値段でも、他社のロボット掃除機よりもずば抜けたコストパフォーマンスを発揮することがわかるはずです。

 
 以上が、編集者Oの「Dyson 360 Eye™」を3カ月試した感想になります。この愛すべき相棒「Dyson 360 Eye™」にやっと慣れたときですが、お別れのときとなりました。これはもう、すぐにでも購入するしかないようです。購入のために、家族会議の設定を週末することにしましょう。家族たちも彼の活躍を目の前で観ているだけに、話は早いことでしょう。一度返却となりますが、よろこぶのは愛猫の「Coo」だけしかいないかと思います。自分の城であるピアノとローキャビネットの隙間を脅かす唯一のライバルなので…(笑)。

 

※さらに詳しく知りたい方は
>>> ダイソン公式ホームページ
>>> Dyson 360 Eye™ ロボット掃除機紹介ページ



編集者:小川和繁