ロボットが支配するかもしれない暗黒の未来予想に、雪のことについては触れられていませんでしたよね!?
「スキー・ロボット・チャレンジ」
冬季五輪は実に感動の連続! 素晴らしいものです…。が、皆さんはロボットのオリンピックについて聞いたことがありましたか?
2018年2月12日に「Ski Robot Challenge(スキー・ロボット・チャレンジ)」が、平昌から数マイル(約1.6~5キロメートル)のところにあるスキー場で開催されました。1万ドル(約110万円)の優勝賞金をめぐって、一群のロボットが互いにスキーの腕を競い合いました。このイベントは韓国のロボット分野における実力を示すものでもあり、ここでは違った未来の姿を垣間見られるものでしょう…。
カルチャー & テクノロジーメディア「The Verge」によれば、この競技に参加したロボットには腕・脚・関節をもつヒューマノイド型ロボットであること…そして身長は50センチメートル以上であることなどの条件が課されていたそうです。
競技の内容は80メートルのスラローム・コースを滑り降りるというもので、各ロボットは複数のセンサーとロボットビジョンを使ってコース中に立てられた障害を避ける必要がありました。(次ページへつづく)
ロボットも寒さには弱かった...
「スキー・ロボット・チャレンジ」で明らかになったことは…、参加したロボットたちが生まれつきのアスリートとは言い難いということでした。
たとえば優勝した「テコンV(Taekwon V)」という名前のロボットも、レース前の練習滑走ではコースに出た途端に転倒しそうになっていました。次の動画には、ロボットの視点から捉えたコースの映像も含まれています…。
韓国の凍(い)てつく寒さのせいで、ロボットが通常通りには機能していなかったことは明らか。参加ロボットたちは、リンゼイ・ボン(有名な美人アルペンスキーの選手)というよりも、小さな道化師のようになってしまっていますから…。
もし、本当に気味の悪いロボットの芸がお好みでしたら、ボストン・ダイナミクス(ロボットの研究開発を手がけている企業)が公開している最新の動画をご覧ください。この動画にはベロキラプトル(小型の肉食恐竜)のような形をしたロボットが、仲間のロボットと連携してドアを開ける様子が映っています(ちょっと怖さも感じてしまいます…)。
私たちが平昌(ピョンチャン)の凍えるような寒さのなかに逃げ込めば、たぶんロボットたちは追ってこないということがわかった事実…これは朗報とも言えるかもしれませんが。
By Sarah Rense on February 14, 2018
Photos by YouTube
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊