民泊サービスを行う「Airbnb」が新たに「Beyond by Airbnb」と「Airbnb Plus」という2つのラグジュアリーグレードを発表しました。
Airbnb
サンフランシスコ発のスタートアップであったAirbnbは、2018年で10周年を迎えました。
「旅先で誰かの家に泊まる」というアイディアに抵抗を感じて、このサービスを使ったことがない人もまだまだいるかもしれません。ですが、そんな人も同社の新たなサービスを見れば、心変わりするかもしれません。Airbnbは、ラグジュアリーな体験を求める旅行者に向けて、次のようなサービスを年内に提供しようとしているのですから…。
新たなサービス「Beyond by Airbnb」
2017年に高級バケーションレンタルの「Luxury Retreats」を買収したAirbnbは、今春、新サービス「Beyond by Airbnb」で、最高級の邸宅の提供を開始するとのことです(キャッチコピーは「数え切れないほどのヴィラ」です)。とはいえ、このサービスの売りは豪華な家だけではありません。カスタマイズされた体験とラグジュアリーなリスティングを組み合せた、至れり尽くせりの旅行計画サービスも含まれるのです。
Airbnbの共同創業者であるブライアン・チェスキー氏は先ごろ、サンフランシスコのメソニックシアターで行った基調講演のなかで、このサービスについて「一生に一度の旅を提供するもの」と語っています。
チェスキー氏は「10年前、私たちはAirbnbが現在のような形になるとは夢にも思いませんでした」とし、「実際、人々は他人を家に泊めたり、他人の家に泊まったりするというアイディアがクレイジーだと考えていました。しかし現在、数百万人もの人々が毎晩これをするようになったのです。私たちはこのコミュニティをサポートし、拡大することで、さらにこの動きを進めたいと思っています。そして10年後には、1年あたり10億人以上の人が、Airbnbで魔法のような旅を体験する未来を思い描いています」と語りました。(次ページへつづく)
新たなグレードの高級リスティング 「Airbnb Plus」とは?
もうひとつの新たなサービス「Airbnb Plus」
2018年2月24日、Airbnbは「Beyond by Airbnb」に次ぐ、新たなグレードの高級リスティング「Airbnb Plus」を追加しました。現時点で、世界13都市2000件の部屋がこのグレードに認定されているといいます。
「Airbnb Plus」の部屋は、同社のスタッフが直接訪問して品質や清潔さ、デザイン性などを評価し、100点以上を取得した認証済みの物件となります。このグレードでは、ゲストに首尾一貫した快適な体験を提供することを目指しています。
Photograph / Airbnb
「Airbnb Plus」では、清潔さに加え、設備の整ったキッチンや各バスルームに準備される高級タオルなどのアメニティが標準となる予定です。また、どの物件もホストのセンスやロケーションを活かした独自のデザインが特徴となるといいます。
2018年2月24日、「Airbnb Plus」の部屋はオースティン、バルセロナ、ケープタウン、シカゴ、ロサンゼルス、ロンドン、メルボルン、ローマ、サンフランシスコ、上海、シドニー、トロントでの提供が開始されました。これらのリスティングは平均して、一泊あたりおよそ250ドル(約2万6000円)の料金設定になっています。
Photograph / Airbnb
なお、同グレードは2018年半ばまでに、アテネ、オークランド、バリ、北京、成都、クレタ、リスボン、メキシコシティ、モントリオール、フェニックス、プラハ、リビエラ・マヤにも拡大される予定となっています。Airbnbでは、今年中に50都市で7万5000軒の「Airbnb Plus」リスティング掲載を目指しているそうです。
By Lyndsey Matthews on February 24, 2018
Photos by Airbnb
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊