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「グランピング」という言葉をご存じですか? 「エスクァイア・デジタル」のユーザーの皆さんならご存知のことでしょう。ラグジュアリーなホテルみ魅力的ですが、次のディストネーションは「グランピング」にチャレンジしてみてはいかがですか?
「グランピング」という言葉は、「グラマー」と「キャンピング」を組み合わせた造語であるのはご存じかと思います。最初に使われたのは2005年ですが、このキーワードが誕生したとされるのは、さらに昔の英国になります。
その源流は想像どおりかと思いますが…ヨーロッパ貴族の文化の一つである狩猟にあるようです。1800年代後半から欧米の白人が、狩猟を目的にアフリカを訪れるようになりました。こうした人々はホワイトハンターと呼ばれ、1700年代に入り込んだ英国の探検家がその起源であることは言うまでもありませんね。そして1960年代頃からは動物愛護思想などの高まることも影響して、アフリカ観光の主流は狩猟から写真撮影へと変わっていくのでして…。そして1960~1970年代にかけて、そんな観光客向けに常設のロッジが多く作られたというわけです。つまり、富裕層向けなので、非常に豪華なサファリロッジが登場したというわけです。
そして2000年代初頭ぐらいには、すでに「ラグジュアリーキャンプ」といった言葉が使われるようになったそうです。このアフリカの贅沢なサファリロッジが、現在のグランピングの源流の一つとも言えるわけです。その施設は、プライベートでテントをはるキャンプとは違い、ゆったりとした空間に贅沢な調度品を備え、白、ベージュ、オリーブグリーンといったコロニアルな雰囲気とも言える色使いが施されたものが中心となっています。
そうして2018年初頭には、歴史あるメリアム・ウェブスター英英辞典にも正式に「グランピング」というワードが掲載されることに。これはその人気が、単なる一過性ではないことが明らかになった証でもあるのです。
ではここで、そんなアウトドア気分と贅沢さ・快適さが見事に両立した、とっておきの「グランピング」スポット14カ所をご紹介しましょう。場所はアメリカ編となります。さっそく、この夏のバケーション先候補にしてはいかがですか?
From Country Living
ヴェンタナ・ビッグサー・アリラ・リゾート/カリフォルニア州
絶景スポットとしても知られる、カリフォルニアのビッグサー。ここへ続く唯一の橋が壊れてしまったため、この「ヴェンタナ・ビッグサー・アリラ・リゾート」は2017年一時期閉まっていました。
ですが、2018年レッドウッド・キャニオン内に約80000平方メートルもの広さの敷地に15のラグジュアリーなテントを新たに設置し、無事リニューアルオープン。サファリスタイルのテントには寝心地抜群のベッドが備わり、蛇口からはお湯も出るうえ、毎日ハウスキーピングのサービスも。
https://www.alilahotels.com/jp/ventana
Courtesy of Ventana Big Sur
エル・コスミコ/テキサス州
アートファンならご存じ、テキサス州マルファの砂漠のど真ん中に佇む、店舗を作品に仕立てた「プラダ マルファ」。
この作品からそう遠くない場所にあるのが、この砂漠のオアシス的存在「エル・コスミコ」です。キャンバス地のテント、先住民族スー族スタイルのティピー、モンゴル風のゲル、ヴィンテージのキャンピングカーなどがあり、異国情緒を存分に味わえるのです。
Courtesy of El Cosmico
アンダー・キャンバス・マウント・ラッシュモア/サウスダコタ州
大自然が広がるブラックヒルズ山地、かつて金鉱で栄えたこの地に2018年5月24日にオープンしたばかりのニュースポット「アンダー・キャンバス・マウント・ラッシュモア」。
3つの異なるグランピングが楽しめるので、ひとりでも大家族でも安心です。ここ以外にもグランドキャニオンやザイオン、イエローストーンなどにもグランピングできる支店があるので、ぜひチェックしてみてください。
https://www.undercanvas.com/camps/mount-rushmore/
Courtesy of Under Canvas
キャピトル・リーフ・リゾート/ユタ州
キャピトル・リーフ国立公園の一角に位置する「キャピトル・リーフ・リゾート」では、メインロッジやラグジュアリーなキャビンもありますが、やはり、ここで泊まっておきたいのは大型の幌馬車コネストガになります。
中にはキングサイズのベッドや寝台もあり、まるで開拓者のような気分を味わえます。さらに空調も完備され、プライベートのバスルームもあるので安心。温水プールまでもあるので、荒野を眺めながら贅沢気分に浸ってください。
https://capitolreefresort.com/
Courtesy of Capitol Reef Resort
ダントン・リバー・キャンプ/コロラド州
もともとゴーストタウンだった場所が、リュクスな一大リゾート地に生まれ変わったダントン・ホット・スプリングスになります。
泊まるなら、そこから8キロほど川沿いを下ったところにある「ダントン・リバー・キャンプ」へ。1830年代の素材を再活用した8つのテントはオールシーズン利用できますが、夏場は特に爽やかな気分になれます。キングサイズのベッドやガスストーブ、バスタブ付きのバスルームもあるのが嬉しいところです。
Courtesy of Dunton River Camp
サンディ・パインズ・キャンプグラウンド/メイン州
リラックスした空気が流れるメイン州のケネバンクで、泊まるべきはこちら「サンディ・パインズ・キャンプグラウンド」です。16あるテントはすべて地元のデザイナーがコーディネートしており、キュートでファッショナブルなものばかりです。
さらにユニークな体験をお求めなら、三角形の小屋や車輪付きのキャンプ用キャリッジに泊まることも可能です。
Courtesy of Sandy Pines Campground
ザ・ランチ・アット・ロック・クリーク/モンタナ州
古きよき西部を彷彿させる、5ツ星の農場スタイルの宿「ザ・ランチ・アット・ロック・クリーク」。ここにあるテントは、小屋とテントが合体したようなユニークなタイプで、一歩足を踏み入れるとまるで映画の中に入ったような気分になれます。
例えば120平方メートルもの大きさの「スウィート・グラス・キャビン」は、中央に広々としたリビングがあり、2つのキャンバステントのベッドルームにはそれぞれバスタブ付き。シャワールームも別にあるという贅沢ぶりを誇ります。
https://www.theranchatrockcreek.com/
Courtesy of The Ranch at Rock Creek
コレクティブ・ガバナーズ・アイランド/ニューヨーク州
NYのガバナーズ島にこの夏オープンする新しいスポット、「コレクティブ・ガバナーズ・アイランド」。こちらはマンハッタンからフェリーでたった8分の場所ながら、まるで別世界のような雰囲気です。
自由の女神像を島の西側に眺めつつ、プライベートなバスルームがついたグランピング用テントでのんびりしてはいかがですか。「コレクティブ」グループは、ハドソンバレーやイエローストーンなどでも展開しています。
https://www.collectiveretreats.com/retreat/collective-governors-island/
Courtesy of Collective
リトル・ラクーン・キー/ジョージア州
穏やかな東海岸に面した「リトル・ラクーン・キー」にあるグランピングのテントは、たったひとつ――プライベートアイランドをまるまる貸し切ってステイすることができる、とっておきのテントです。
ボートで島に行くまでの間、イルカやペリカンの群れを拝めるかもしれませんよ。
Courtesy of Little Raccoon Key
アンダー・キャンバス・スモーキー・マウンテンズ/テネシー州
前述の「アンダー・キャンバス」フランチャイズのうち、最も新しいもののひとつがこの「アンダー・キャンバス・スモーキー・マウンテンズ」。
2018年の8月30日(木)にオープン予定のここは、8つの異なるテントやティピーがあり、約80万平方メートルの広大な敷地と自然もその魅力のひとつ。グレート・スモーキー山脈国立公園やアパラチアン・トレイル(長距離自然歩道)にも簡単にアクセスできるので、アウトドア派には特にオススメです。
https://www.undercanvas.com/camps/great-smoky-mountains/
Courtesy of Under Canvas
オートキャンプ/カリフォルニア州
カリフォルニア北部のガーンビルにある「オートキャンプ・ロシアン・リバー」では、クラシックなエアストリームのキャンピングカーやラグジュアリーなテント、コンパクトな新型キャンピングカー「ハピアー キャンパー」などなど、さまざまなステイが可能となっています。
アメリカで話題の「キャスパー」のマットレスや、「マリン&ゴッツ」のアメニティなどのセレクトも◎。ロシアン川の音に耳を傾けながら眠りにつく…という、これ以上ない贅沢な体験が可能となっています。
Courtesy of AutoCamp
シンヤ・オン・ローン・マン・クリーク/テキサス州
オースティンから南西に45分、ウィンバリーから約8キロに位置する「シンヤ・オン・ローン・マン・クリーク」。
超リュクスなサファリ風のテント内には、キングサイズのベッド、猫足のバスタブ、簡易キッチンがついており、家から遠いのに、それはもう、あたかも自宅にいるかのような快適さとともにラグジュアリーな雰囲気が味わえるのです。
https://www.hillcountrysinya.com/
Courtesy of Sinya
ザ・リゾート・アット・パウズ・アップ/モンタナ州
5~9月にかけて、30ある豪華なテントの予約を受け付ける「ザ・リゾート・アット・パウズ・アップ」。
空調、木のフロア、床暖房入りのプライベートバスルーム……ここにあるテントには、想像しうるモダンラグジュアリーな要素のすべてが詰まっており、テントと呼ぶことに抵抗を覚えるはずです。そんなセンスのよいインテリアとともに、すぐ外のある大自然を存分に楽しんでください。
Courtesy of The Resort at Paws Up
ベルファイア・ティピー/ニューヨーク州
キャッツキル山地、小さな町ロックスベリーにある「ベルファイア・ティピー」。センスのよいインテリアや、ニューヨーク州ながら満天の星を見ることができることなどから、週末のエスケープ先に選ぶ人も多い人気スポットです。
カスタムメイドの家具や、テント中央の炉がぬくもりを演出しています。電気が通っていないのが唯一の難点かもしれませんが、大自然という環境下で本当の星の見え方を体験したい方には絶対おすすめとなる場所です。
https://www.bellfirefarm.com/
Courtesy of Airbnb