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 パリでエスカルゴをお腹いっぱい食べたこともあるし、ローマでカチョエペペに舌鼓を打ったこともある。そんなグルメな人が次に選ぶのはどこだろう。欧州では、一部の都市が「美食の都」の名をほしいままにしているが、居心地のいいこれらの都市から一歩外に出れば、さらにエキサイティングで価値のある、そして何よりとびっきり美味しい食べ物の数々が待っているだろう。 

 今回、まだまだ知名度の低い欧州の食の都をリストアップする。食への好奇心が旺盛なみなさんには、ぜひホリデーシーズンに訪れてほしい。

サンセバスチャン(スペイン)

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 スペインといえば多くの人々がバルセロナでタパスを楽しむが、バスク地方は堅焼きのパンに魚や肉、野菜を乗せた「ピンチョス」と呼ばれるフィンガーフードで有名だ。 

 なかでもサンセバスチャンは、高級レストランから隠れ家的な本場のバルまで、食に困ることのない都市だ。現地の人気スポット「Ganbara」では、天井から吊り下げられたイベリアハムやバーカウンターに並ぶ見目麗しいピンチョスが出迎えてくれる。短い滞在時間で最高の食体験をしたいなら、デヴァウワー社のツアーを予約しよう。現地の人と同じようにサンセバスチャンの食を満喫できるだろう。

ボルドー(フランス)

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 正直に言えば、フランス国内で素晴らしい食べ物がない地域を探すのは難しい。しかし、なかでもボルドーはパリにも劣らぬ素晴らしい美食体験ができる街だ。 

 フランスの美食サイト、「アタブラ」の6月の調査のなかで、ボルドーはパリを上回る格付けを得た。その素晴らしい赤ワインと急拡大するレストランシーンが評価された結果だ。そんなボルドーを代表するモダンなビストロの「MILES」は、南西フランスの旬の食材を使った料理を提供しており、熱狂的なファンをますます増やしている。また、マルシェ・デ・カピュサン市場を訪れるのもお忘れなく。ここはカキ料理と持ち帰りできるソシソン・セック(乾燥ソーセージ)が絶品だ。

オーフス(デンマーク)

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 スカンジナビア諸国はソーシャルメディア上でもますます人気が高まっている。コペンハーゲンやストックホルムで味わうライ麦パンやフィッシュケーキ、コーヒーなどをインスタグラムに投稿する人も多いだろう。しかし、観光客の多い都市を避ける旅慣れた人々が訪れるのはデンマークのオーフスだ。この街は最近、1年で3軒のミシュランの星付きレストランが生まれたことで話題になった。 

 このうちの1つ「Gastromé」は、ラテン地区に位置し、以前は婦人服店であった建物を改装したレストランだ。ここでは、たっぷりと削ったトリュフやタラバガニ、アボカド、セイヨウワサビ、ニワトコの花、チョコレート、はちみつ花粉などを使った料理の数々を味わうことができる。

ボローニャ(イタリア)

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 ボロネーゼでも知られるボローニャは豊かな食の歴史を持っているが、より華やかなローマに近いために見過ごされることもしばしばだ。この街は美食の都の名にふさわしく、ピザからジェラートまであらゆる食べ物を楽しめるグルメツアーを提供している。 

 家族経営のパスタショップ「Le Sfogline」に立ち寄って、丹精を込めた芸術的なパスタ作りを見たり、市内でもっとも歴史のあるマーケットのメルカト・ディ・メッツォで新鮮な魚介類や現地のワインに舌鼓を打つのもいいだろう。

プラハ(チェコ)

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 「欧州でビールがもっとも安い」というプラハの謳い文句が魅力的に感じられない人も、素晴らしい食文化には惹かれずにはいられないだろう。 

 本場のグルメを楽しみたければ「V Kolkovně」を訪れよう。1920年代の切手印刷所を改装したこのレストランは、ビーフ・グヤーシュやローストダックを塩漬けキャベツとともに提供している。ちょっと洒落たものにトライしたいなら、イタリアンフュージョンレストランの「Divinis」がおすすめだ。このスタイリッシュなレストランは旧市街にあり、素晴らしいコース料理を提供している。チェコの食文化についてもっと学びたい人は、グルメツアー「テイスト・オブ・プラハ」に参加しよう。現地のワインを楽しんだり、フォトジェニックなベーカリーや精肉店を訪れることができる。

ブダペスト(ハンガリー)

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 欧州を鉄道で旅する学生やヒップスターにとっては人気の観光地であるブダペストだが、近年は食の都としても急速に発展を遂げており、グルメ旅行の目的地としても訪れる価値がある。 

 第7区またはユダヤ地区とも呼ばれるエリアには、クールなレストランやバーがひしめいている。なかでも「Karaván」はフードワゴンが並ぶトレンディなビアガーデンだ。食事の後は、素敵な照明や自転車、植物に囲まれた「Szimpla Kert」でドリンクを楽しもう。ペスト側(東側のエリア)の「Great Market Hall」は1990年代に修復された巨大な建物で、現地の肉やチーズ、伝統的料理を楽しむのにぴったりの場所だ。

エジンバラ(スコットランド)

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 美食の都として、エジンバラはすでに多くの人の知るところだ。しかし、多数の素晴らしいレストランを擁するこの街の食は近年これまでにないほど魅力的になっている。高級レストランなら魚介類を専門とする「Ondine」や「Aizle」を訪れよう。これらのレストランは、毎日変わる旬の食材を使ったコースを提供している。 

 また、「The Outsider」では、ロブスターやステーキ、ムール貝などの料理をとてもリーズナブルな価格で楽しむことができる。訪れるなら英国最大の食の祭典「Foodies Festival」が開催されている8月だろう。このフェスティバルでは、ストリートフードや料理教室、アフタヌーンティー、ワインやシャンパンのテイスティングなど、食に関する様々な体験ができる。

By Olivia Ovenden on August 21, 2017
Photos by ESQUIRE UK
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。 

編集者:山野井 俊