2018年4月に、ドイツのハンブルグで行われた「エアクラフト・インテリア・エキスポ」で、驚くほど狭い航空機の座席が披露されました。

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Aviointeriors

An Italian Design Firm Wants to Make Air Travel More Dehumanizing Than Ever

 飛行機に乗ること時代が、クールであった時代もありました。 

 当時は、空港に足を踏み入れるだけでも魅力的な冒険だったのです。その後、TSA(米運輸保安庁)が靴脱ぎ検査などの保安検査を導入し、航空機の座席が徐々に縮小する中、フライトは不快なものへと変容していたったのです。 

 現在の空の旅というものは、歯の根管治療のように地味で時間がかかるものです。保安管理上、追加の体腔検査なしにゲートまでたどり着けたとすれば幸運とも言えるでしょう。そして、搭乗後も食べ物や乱気流、座席のリクライニング、同じ列に座る乗客、航空会社のオーバーブッキング、頭上の荷物棚のペットの様子まで心配事も尽きません。最悪の場合には、隣に座った子どもが歌を歌い続けるかもしれませんし…。 

 そんな空の旅について、「これ以上ひどくなることはないだろう」と甘くみてはいませんか? ここで、さらなる悲劇が起こるかもしれない恐ろしい序曲をお聞かせせしましょう。 

 それがこちら。イタリアの航空機部品製造会社Aviointeriors(アビオンインテリアズ)社が2018年4月に、ドイツのハンブルグで行われた「エラクラフト・インテリア・エキスポ」の中で新たな機内インテリア「Skyrider 2.0」を披露しました。

 この「乗客のため」を考えた素晴らしいデザインは、「足元のスペース」という飛行機を利用する方たちの中でも、要望の多い部分を見事に解決しているわけではあります。ですが、その対抗策はなんと、ロボットの運搬のように乗客を半立ちさせることに始まるのです。  

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Photograph / Disney / Lucasfilm 


 ニュースサイト「デジタルトレンズ」によれば、今回のデザインは「Skyrider」のオリジナルのデザインに改良を加えたものだと言います。もとは乗馬用のサドルをベースにしていた「Skyrider」ですが、米連邦航空局からは2010年に承認を拒否されていました。

 現在、我々ができることと言えば、規制当局が新たなこのデザインについて承認することがないよう祈ることです。長時間の国際便には向かなそうな設計ではありますが、「なかなか面白い試みだ!」とも言えることは間違いないです…。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。


SOURCE / ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION / Wataru Nakamura