ノルウェーと聞くと、「フィヨルド観光やホッキョクグマが生息する北極圏の島々」と思い浮かべる人も多いでしょう。あるいは針葉樹の森や過酷な冬の灰色の海、リヴァプールFCそしてASローマ等で活躍した元サッカー選手ヨン・アルネ・リーセ、とにかく高い値段のビールなどなど……。
そんなノルウェーに現在、世界的に大注目を浴びるスポットが誕生しようとしています。
それがこちら、いわば海中レストランと呼ぶべきでしょう。
エジプトの新アレクサンドリア図書館、そしてノルウェー国立オペラ・バレエ劇場などの設計で知られる、ノルウェーの国際的に活躍する設計事務所「Snøhetta(スノヘッタ)」が建設計画を推し進めている海中レストラン「UNDER(アンダー)」になります。
建設はノルウェー南部の海岸線沿いを予定し、このたびその計画が公開されました。計画では深さ5メートルの海底に建設する予定で、幅は約11m、高さは約4mほどの窓から海底を見渡すことができるようになっています。建物の一部が海に沈んでいて、海中の景色、その一部である泳ぐ魚を眺めながら、シーフードを食すという少々サディスティックな空間になるのです。
着工予定は2018年2月からとのこと。そして、2019年初めまでに完成する見通しでいます。
建設予定地の詳細を言いますと、オスロから5時間ほど南へ降りたノルウェー南端。最大で100名までを収容できる規模になる見込みとのこと。また同じ建物に、海洋生物学研究センターが入り、ムール貝の養殖設備も導入されるそうです。
また、内装はダークブルーやグリーンを基調にし、周囲の環境にマッチしたものになるそうです。このほか屋外には、海中のフロアに降りる前にゲストが心を落ち着けられるシャンパンバーも設けられる予定となっています。
こちらのレストラン、実に魅力的ではないでしょうか。完成が楽しみなレストランです。
そして、この素晴らしいレストランの完成予想画像の数々と、ディザ―動画をまとめてみました。ぜひご覧ください。
ノルウェーの海中レストラン「UNDER」 #1
ドラマティックなデザインを誇る海中レストラン「UNDER(アンダー)」、そのエントランス部のエクステリア。
ノルウェーの海中レストラン「UNDER」 #2
海中側のエクステリア画像。幻想的な景色を見ながら、食事することができるのです。このようなレストランであれば、海洋生物学や魚の行動を学ぶ研究者たちが、毎日溢れることでしょう(笑)。環境にも配慮し、外壁には二枚貝が付着できるコンクリート材を採用するなど、最適な条件下で建設される予定です。
ノルウェーの海中レストラン「UNDER」 #3
上空からの写真。まさか下にレストランがあるとは誰も気づきませんよね。営業時間外は海洋生物研究センターとして使用し、季節ごとに移り変わる海洋生物の生態を研究するそうです。
ノルウェーの海中レストラン「UNDER」 #4
地上からのこの外観写真は北欧の冬を思わせる曇天の空のもと、まるで秘密基地のような佇まいで表現されています。外壁は地元産のオークとともに、グレイッシュなコンクリートとのコンビネーションで作られるとのことです。海の荒い日に、きっと顔には新鮮な塩辛い海のスプレーを受けることでしょう。そんなときこそ大自然の偉大さがより実感できる、重要な日になるはずです。
【動画】ノルウェーの海中レストラン「UNDER」 #6
YouTube:The World Newsチャンネルより。
ニュースサイトThe World NewsのYouTubeチャンネルで公開された、「Europe’s First Underwater Restaurant Designed By Snøhetta」をどうぞ!
※さらに詳しくはこちらへ
>>> https://snohetta.com/project/352-under
By Finlay Renwick on October 25, 2017
Photos by Esquire US
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊