北米が大好きだけど、政治家に関してはトランプ大統領(アメリカ)よりもトルドー首相(カナダ)のほうが良い…という人は多いことでしょう。さらに、入国時に何時間も行列に並ばされるのはまっぴらという人なら…カナダへ訪れる外国人の数が、ここにきて劇的に増加している理由をたやすく理解できるはずです。

 そう、いまカナダは、日本と同じくらい旅行したい国として人気なのです。

 そのなかでも、来訪者急増の恩恵をもっとも受けているのがカナダ・ブリティッシュコロンビア州に位置するバンクーバーです。地球上で「もっとも暮らしやすい(“most livable”)」場所に何度も選ばれているこの都市には、世界レベルの食べ物や、素晴らしい大自然が楽しめる場所、とてもたくさんの地ビール…それに活況を呈する音楽シーンがあるのです。 

宿泊 | バンクーバーの魅力

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
ROSEWOOD HOTELS

 ローズウッドホテル・グループは立て続けにヒットを飛ばしていますが、同グループのホテル・ジョージア(Hotel Georgia)も例外ではありません。以前、グランダム(Grand Dame)が所有していた物件を改修したこのホテルは、もともと1920年代に建てられたもので、そんな起源を感じさせるアールデコ装飾が全館の至る所に見られるのです。

「Reflections: The Garden Terrace」という屋外バーは、夏には最高のスポット。いっぽうレストランの「Hawksworth」では、ハイクオリティな料理が楽しめます。

  

バンクーバーの見どころ

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Getty Images

 ブリティッシュコロンビア大学の人類学博物館には、カナダの原住民=ファースト・ネイションズの文化がわかる展示物があります。この博物館自体も、伝統的な木造建築を現代的に解釈し直した素晴らしい建物で、なかには背の高い、精妙に彫られたトーテムポールのコレクションが収められています。

アクティビティ | バンクーバーの魅力

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Getty Images

 飛行艇に乗って、空中観光を楽しんでください。ホエールウォッチングを目的とする、バンクーバー・アイランドへの日帰り旅行や、マムクアム山の氷河を空から見物した後で山中の湖に着水してピクニックを楽しめるツアーなどがあります。

昼食 | バンクーバーの魅力

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
JapaDogs

 バンクーバーには、多くのアジア系の人たちが住んでいます。彼らが在住しているおかげで、昔から東洋と西洋のテイストを融合した素晴らしい料理があります。ジャパドッグ(Japadog)というホットドック・スタンドのチェーンでは、東洋風のひねりを加えたメニュー(たとえば照り焼きソース、マヨネーズと海藻、スライスオニオンと梅ソースなど)をそろえています。

facebookView full post on Facebook

 実物は見聞きするよりもはるかに美味しいので、バラードストリート (Burrard Street)とスミス ストリート(Smith Street)の交差点にある、第1号店で試してましょう。

夕食| バンクーバーの魅力

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Annalenna

 ブリティッシュコロンビア州は自然の産物に特に恵まれており、地産地消のコンセプトが他のどこよりもうまく機能しています。

 クッシ オイスター、塩漬けしたバイソンのタルタル、オヒョウ(カレイの一種)とクラム・ベーコン・チャウダーのビスケット添えでAnnaLena(アンナレナ)レストランに太刀打ちできるところは現在は他にありません。

 ここでの料理には、すべてバンクーバーから1時間圏内で採れた食材が使われているのですから…。この店で出されるワインの多くも州内でつくられたもので、白はオカナガン・バレー(Okanagan Valley)、赤はバンクーバー アイランドのカウィチャン バレー(Cowichan Valley)産となっています。またフォーレージ(Forage)でも、同様のサステイナブルな食事を提供しています。

お酒| バンクーバーの魅力

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Getty Images

 歴史のあるギャスタウン(Gastown)地区は、近年お洒落なエリアとして生まれ変わっていますが、ここにある、33エイカーズ(33 Acres)スティームワークス(Steamworks)で地ビールを試してみてください。

 後者では、カナダ国内で唯一の蒸気で動かす醸造装置を使っており、また受賞経験もあるカボチャ・エールもつくっています。それから、近くにあるアリバイ・ルーム(Alibi Room)は、多数の地元産エールを揃えるフリーハウスです。 

パーティー| バンクーバーの魅力

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Getty Images

 バンクーバーの住人はアウトドア派と思われがちかもしれませんが、時々ネクタイ着用で楽しむ方法も知っています。

 チャイナタウンにあるフォーチュン・サウンド・クラブ(Fortune Sound Club)は、インターナショナルに活躍するダンスDJ、ラッパー、ライブ・パフォーマーなどが出演し、夜遅くまで賑わっています。

バンクーバー観光における注意点

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Getty Images

 米トランプ政権を称える言動は控えましょう。バンクーバーはリベラルな街で、グリーンピースが誕生したのもココなのです(素晴らしい自然環境を考えると、それも意外なことではありません)。

 アメリカ合衆国がアリューシャン列島のアムチトカ島で行おうとしている地下核実験に反対するため、1969年にカナダ・バンクーバーに「Don't Make a Wave Committee(波を立てるな委員会)」という組織が誕生しました。

 この組織が、のちに「Greenpeaceグリーンピース」と改名するのでした。「green(グリーン)」が「環境」を意味し、「peace(ピース)」は「平和」を意味する造語になります。

ショッピング| バンクーバーの魅力

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Getty Images

 デイヴィー・ストリート(Davie Street)にあるBrooklyn Clothing(ブルックリン・クロージングは、素晴らしいデニムの品揃え(スキニージーンズであるかぎり、どんなカットのものでもあります)を誇り、また、ブリティッシュコロンビア州の素晴らしいブーツメーカー「Viberg(ビバーグ)」の製品も多数取りそろえています。

バンクーバーを訪れるべき理由

バンクーバー, カナダ, 旅行, トラベル, ライフスタイル, esquire, エスクァィアpinterest
Getty Images

 今年(2018年)、カナダは建国150周年を迎え、どこにいっても見間違いようのない気分の良い雰囲気が感じられます。

 カナダ政府はこれを記念して、すべての国立公園への入場料を無料化する指示を出しています。カナダには世界でももっとも素晴らしいとされる、国立公園がいくつもあるのです。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。