イギリスの未来は、ブレグジットによってかなり左右されることになりそうです。

Flag, Fictional character, World, pinterest

Getty Images

 No-Deal Brexit Only Expected To Ruin 84 Vital Areas Of British Life, Leak Reveals

 もしあなたが、「Brexit(ブレグジット)」はイギリスを滅ぼすだろう」と心配していたり、2018年7月9日より外務・英連邦大臣に就任したジェレミー・ハントが先日の木曜日に仄(ほの)めかしたように、「次世代を後悔させてしまう、大きな間違いになるのでは?」と心配しているであれば、もうそれ以上の心配にはおよびません…現実が近づいてきているようですから。

 このたびイギリス政府は、「取り引きなしのブレグジットが成立した場合には、これによって政府の重要な管理機能の大部分は混乱を来す」とさまざまな数値によって証明しました。

  この情報を政府の発表前に入手したのは、ニュースサイト「バズフィード ニュース」。「バズフィード ニュース」では、取り引きなしの無条件下のブレグジットが現実となった場合、政府は公的生活・ビジネス・行政の84分野でより困難な局面を迎えることを示す予想数値を明らかにしたのです。 

 その範囲は非常に広く、いくつかの研究はデータや気候変動のような大きな問題を重視しながらも、一方で他の研究では比べものにならないほど具体化されたものもありました。例えば動物の繁殖や馬の動きについて、さらに船員の資格認定、木材貿易、EUの国境を越えたペットの旅行など……それぞれ独自の調査を開始しているそうです。

トランプ米大統領はブレグジット問題について、適当な回答をしていた

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
What Does Donald Trump Think About Brexit?
What Does Donald Trump Think About Brexit? thumnail
Watch onWatch on YouTube

 この数字から見るに…無条件下のブレグジットに至ったときの英国民は、多くのカテゴリーにおいて、その生活を乗り切ることは困難を来すという予想しかできないようです。

 確かにブレグジットが、テレビの子役の代役やテイクアウトのホットケーキについておよぼす影響には言及されていません(これは半分皮肉ですが)。とにかく英国は、国民の日々の生活について、全体的に再度シミュレーションする必要があると言えるのです。 

 現在はまだ、これらのリストをまとめるための通過点にすぎません。ですが、無条件下のブレグジットが成立した場合には、「思い切って南へ移住できるようにする」ということも、このリストの中に入れるべき1つと言えるでしょう。 

 政府がこれらの論文を公表している理由の1つは、メイ首相が命運をかけたこの提案をブレギジター(イギリスのEU離脱の支持者)たちに直面させたいからでしょう。

 実際に無条件下のブレグジットが成立となった場合、どのようなことが起こるのか…という現実を想像させることで、有権者のサポートを集めたいということは間違いなさそうです。

By Tom Nicholson on August 17, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Nana Takeda 
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊