2018.04.07

This Soldier Bravely Rescued Passengers From the Amtrak Crash In Washington

ワシントンの列車事故、その真相 ー 乗客を救助したのは勇敢な兵士だった

ロバート・マッコイ少尉のまさに目の前で、この列車の脱線事故は起きたのです…。兵士というものは、過剰なまでのストレスのかかる状況下でも、常に行動に移れるように心掛けていなければなりません。それはなにも戦場に限ったことではないのです。たとえば2017年12月18日、ワシントン州デュポンで発生した列車「アムトラック」の脱線事故現場に居合わせ、命がけで乗客の救出にあたったロバート・マッコイ少尉のように…。

ワシントンの列車事故、その真相 ー 乗客を救助したのは勇敢な兵士だった
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 事故現場にほど近いルイス・マコード合同基地に所属する少尉は、州間高速道路5号線を運転中、大きな衝撃音を耳にしました。さらに同時に、脱線した列車が目の前の道路に飛び出してくるのを目撃したのでした。
 
 「列車は南に向かっていました。私はただ車を運転していただけです。大きな音がしたので見上げると、列車がコンクリートの側壁に衝突しており、壁はまるで爆破でもあったかのように砕け散っていました。そして、その列車が転落してきたのです。列車はまるで折り重なるかのように落ちてきて……、それから私の目の前を走行していた3台の車両にぶつかりました。トレーラーとフォードF-150、それからキア・ソウルでしたね」と、マッコイ少尉はテレビ局KCPQのニュースのインタビューに応えています。
  
 軍の医療チームに所属する人間として、マッコイ少尉は救助に向かう以外の選択肢はありませんでした。
 
 「止血帯とレスキュー用のCPRマスクをトラックに乗せていたのを思い出し、それらをつかむと事故現場へと急ぎました」と、マッコイ少尉。
 
 

 
 
  
 まず、できるだけ多くの乗客たちを安全な場所へと避難させた少尉は、宙吊りになった車内に取り残されたまま身動きの取れなくなっている乗客の救出を開始しました。
 
 「助けを求める人々の声が聞こえました ―― 叫び声をあげる人々、大切な相手を探そうとする人々の姿がありました」と、マッコイ少尉はニュースの中で語っています。
  
 列車の外に、身を乗り出すような格好でぶら下がった老婆を助けようとする家族もいたそうです。
 
 「車外にぶら下がった老婆のすぐ目の前に、また別の脱線車両が迫っていました。娘が老婆を引っ張り上げようと苦戦していました。その下までどうにか辿り着いた私は、彼女を引き受け、なんとか安全なところまで避難させることができました」と…。
 
 
 マッコイ少尉へ、「いかにして、混沌とした事故現場に飛び込んでゆく勇気を奮い立たたせることができたのですか?」という質問をすると…。
 
 「怯えている場合でも、ショックに打ちのめされている場合でもありませんでした」と彼は言います。「果たすべき使命を果たし、そこにいる人々を可能な限り安全に避難させるために、意識を集中させたにすぎません」と答えています。
  
 マッコイ少尉に援軍があったことも、大きな助けとなりました。陸軍関係者が他に2名、その場に居合わせていたのです。マディガン陸軍医療センターの管理部門副司令であるクリストファー・スローン中佐と、CRNA(麻酔専門看護師)であるマイケル・リビングストン少佐もまた、アムトラック脱線事故のあった州間高速道路5号線をたまたま運転中だったのです。
 
 「助けが必要な状況なのは、すぐにわかりました」と、リビングストン少佐は言います。「新型電車のお披露目運転かなにかで騒いでいるのかと思ったら、なんと“緊急事態発生、即刻救助せよ”だったわけです」と、説明してくれました。
 
 いずれのにせよマッコイ少尉の勇敢な行動ととっさの判断は、称賛に値する以上の行動でした。そして、兵士の日々のトレーニングのタフネスさを証明してくれることとなったのです。
 

From Men's Health
BY DANIELLE ZICKL
DEC 21, 2017

Translation / Kazuki Kimura
Edit / Lumiere SATO, Kaz OGAWA

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